とらいあんぐるハートSS







設定だよ
恭也が事故に遭う少し前からです……そういっても
時間的にしたら、1時間ほど前だから、あまり対して違いはないですが
では、設定変更SSを読みたいって方はどうぞ〜♪







『助けてくれた人』 前編






 僕は歩いていた……疲れを感じさせる足取りで……
 鍛錬の後に僕は一生懸命に体を鍛えるために走って帰ろうとした
 でも、今日の夕飯までにも間に合いそうにない
 走る事もできず、歩いているだけ……

「ちくしょ〜」

 恨み言を一つつぶやいて、ゆっくりとでも歩いていく
 父さんが亡くなって、僕はどうしたらいいのか分からないままに
 体を鍛えようと御神の剣を一生懸命に覚えた
 父さんが残してくれた書物を読みあさり、ほとんど暗記している
 あれだけ本を読んだのは初めてだった……
 読めない漢字もあったけど、内容さえ分かれば読めなくても大丈夫だ
 そのうち、その漢字も読めるようになる……だから……

「とおっ!!」

 そう、そんなに遠くまで来てないのだけど……
 疲れが重なって、家が果てしなく遠くに思える

「危ない!!」

 人の声が聞こえて、初めて、車の存在に気づいた……
 ま、間に合わない!!!
 車から来る衝撃に備える準備も無く、僕は吹っ飛ぶ……
 そう思っていた……でも、なぜか衝撃が来ない
 車のブレーキの激しい音が聞こえて、僕はなぜかぬくもりに包まれていた
 誰が?
 そこには高校生か中学生かの制服をきた女の人が僕を抱いていた
 自分の下にすることで僕に怪我がないようにしてくれたみたいだ
 ただ、僕はそこまでで意識がとぎれた……




 目を覚ますと、そこは病院だと思われる部屋だった
 真っ白な空間……あまり好きになれない場所だ

「起きた?」

 さきほどの女性だ……制服が汚れたのか、着替えたようで……

「あ、はい……どうもです」

 起きあがろうとしたら、女性に押さえられた

「駄目ですよ……体が大きな負担で疲れていますから
 休んでからです……ご家族の方にも連絡しておきましたから」

 僕は驚いたように彼女を見る……彼女はにっこりとほほえみを浮かべる
 助けてもらってなんだけど……あの動きって……人を超えてるような気がする
 人の気配が少ない所を歩いていた
 それに、誰かが近くに来たら分かるように訓練しているのだ
 だったら……どうしてこの人は僕を助けられたのだろうか?

「あなたは何者ですか?」
「え?」
「人間だと思いたいのですけど……武道をたしなんでいるか
 それとも……」
「…………」

 女性は黙り込んでしまった……どうかしたのだろうか?
 でも、この人の素性を確かめないと……僕は桃子かあさんや
 なのは、美由希を守るって決めたのだから……

「どうして、そういうのかな?」
「僕も一応剣術というものをしています……それなりに人の気配とかには
 敏感なんですよ……でも、意識して消していたらまだしも
 車にはねられる直前は近くにはいなかったと思います」

 女性は僕の説明を聞いて、少し感心したような顔をしている

「ばれてるなら仕方ないよね……教えてあげる
 その代わり、他言無用ね」
「はい」

 女性にも女性なりの考えや生き方があるし、もし何かしらあるなら
 僕にも言うだろうから……うなずいて答えた

「私は『夜の一族』っていうの……そうだね、ほとんど見た目は変わらないけど
 これでも狼少女なんだよ」
「少女って年じゃないと思うのだけど……
 どちらかといえば、女性って言う方が」
「そう、まぁ、それについては置いておいて……
 それで気配を隠したり、嗅覚が強くなったり、身体能力が上がったりって
 そういう風な事が起こるの」
「そうですか」

 なるほど、父さんから聞いたことがある……人と違うような人
 でも、人と変わらないで生活していく……そんな人たちもいるって

「何か納得してるけど、信じるの?」
「目を見て話してくれたし、嘘だったとしても、どうやって助けたかについて
 嘘を言う必要はないはずですから」
「でも、嘘を言うかもしれないわよ」
「大丈夫ですよ……貴女は優しい女性だと思いますから」

 僕はそういうと頬を赤く染めている……どうかしたのかなぁ
 もしかして、僕を助ける際に頭とかでも打ったのかな?

「あの、もしかして、僕を助けるときに……」
「あ〜違うわよ……だから、気にしないで……
 じゃあ、私は用事があるから……またね」

 女性はあわただしく走っていってしまった
 もう少し話しがしたかったなぁ……残念

「また、会えるかなぁ?」

 そうつぶやいて、家族が来てくれるのを待つことにした
 その30分後くらいに桃子かあさんが来て、僕を抱きしめて泣いていた
 一生懸命に謝っていたら、かあさんはつらそうに目を伏せていた






 数日後……翠屋にて僕は手伝いをしていた
 学校の授業が終わり、手伝いをしていた……

「いらっしゃいませ〜」

 ドアが開いて、カウベルの音がしたので、ドアを見る……
 そこには……

「あ!」
「あ!」

 目を見張ってしまった……








 後編へと続きます







 あとがき
 はぁ〜一旦ここで切らせてもらいますね〜♪
 美姫「そう……理由は?」
 ちょっと長いかなぁって思ってね……で、その首に刀は辞めてほしいかなぁって
 美姫「一応、斬るつもりはないからいいじゃない」
 いや、斬られてたら生きてないし
 美姫「それに♪ 続編書いてもらわないと進まないし」
 そっちかぁぁ……所詮自分なんてなぁ
 美姫「さ、早く書かないと首がから下が徐々に離れていくよ♪」
 って、もしかしなくても、後ろで刀構えてる気かい!!
 美姫「駄目?」(うるうるな瞳と斜め45度からの上目に極め付けが少しかしげている)
 くぅ……わ、分かりました……
 美姫「じゃあ、さくっと書いてね〜♪」
 あい
 美姫「多分、1時間掛からずに書き上げるでしょうし」
 うっ……もしかして、気づいてる?
 美姫「そうね〜大○で仕上げて、尚且つ時間があったからとか」
 はうっ!!
 美姫「しかも、途中で友達が来て、そのお手伝いしていたとか?」
 あうっ!!
 美姫「友達に対して、どうにも出来ないから、仕方なしに終わらせて、自分が片手でやっていたとか?」
 がはぁぁぁぁ〜〜〜〜〜(吐血)
 美姫「全く、これで書けてるんだから、すごいというより異常者よね」
 はぁはぁ……酷いよ
 美姫「何が?」
 刃で斬ることないくせに、言葉の刃で自分を追い詰めるんだもん
 美姫「男がもんとか言っても可愛くないわよ」
 分かってるよ!! む〜この子は〜〜〜!!
 美姫「何かしら?」
 冷血漢、悪魔、変人、サキュパス〜〜〜!!
 美姫「酷いわ……って、最後の意味あるの?」
 いや、何か人の生気吸ってそうだから……
 美姫「そう、そういうこというわけね……いいわ、私も少しは気が晴れるってものよね♪」
 へ!?
 美姫「覚悟OK」
 全くです!!
 美姫「念仏は唱え終わった?」
 念仏知りません
 美姫「じゃあ、お休み……せぇぇい!!!」
 てい!!!
 美姫「え!?」
 毎回シオンたちの相手してるからね……それなりに動けはするんだよ♪(ちょっと威張り)
 美姫「まさか、私の剣が受け止められるなんて!!」
 ま、精進してね♪
 美姫「絶対に斬る!!」
 いや〜これから、これ仕上げるから、少し待っててね〜
 美姫「わ、分かったわ」
 じゃあ、これで〜〜
 美姫「後で……」



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