つよきす×とらいあんぐるハート3
『キスとハートの協奏曲』









 妄想日記









 エリカは悩んでいた……というよりも、竜宮でのんびりと考えていた
 お昼休みからずっとソファの上で、授業をサボっていた
 成績は優秀に入るので、捜しに来る先生も居ないのでよしである

「やっぱり、こうかな?」

 PCの前でテキストに打ち込む




『そうか……そんなにオレを受け入れられないか』
『なら、お前を力づくで奪ってやる』
『誰にも渡さないぜ…。オレだけのものにしてやる』

 ん〜
 こっから……ああなって、こうなって……
 カタカタと打ち込まれるハードエロスボーイズラブ文章



「今ひとつね」

 全て書き終えて、自分の中でどこか違うと訴えてるわ

「対馬くん受け、スバルくん攻め、じゃあ、今ひとつだわ
 次、どうしようかしら」

 考えながらもパソコンの画面をにらみつける

「さすがにこればっかりは誰か居る時したら危ないし」

 ぶっちゃけ、実物やおいは早々見られるものではないだろう

「そういえば、赤星先輩と高町先輩の二人も怪しいのよね」

 また考え込みながら打ち込む……サボりながら書くことでもないのだが






 数日後、またまた授業中サボって、姫はPCの前に居た

「ウィンクしてたわけだし、それならやっぱり」

 カタカタと打ち込まれていく文章は、これまたやおい

「今度は、スバルくんが誘い受け、対馬くんが誘われ攻めで……」





『こっちだぜ』

 連れ込まれる先は陸上部部室……レオは不思議がりながらも、付いて行く

『スバル、何の用事だよ』
『ああ、実はな……』

 レオを抱き寄せ、スバルは固まる……この後どうしたら良いか考えてるようだ
 レオは苦笑いを浮かべ、スバルに足払いをかけて、ベンチに倒れこむ

『なっ!』
『全く、普通に誘えって』
『いや、だって』

 普段からばれないようにシグナルを決めているのだ。それこそ、カニやフカヒレにばれないように
 だからこそ、こうやって誘いに来るのはあまりしてはいけないことだ

『仕方ないスバルだな』
『い、良いだろう』
『毎日、主夫してもらってるしな』
『あっ』

 もれる言葉がだんだんと途切れ途切れになっていく
 レオの巧みな攻撃に、スバルは徐々に心酔していく




「うわぁ、なんかこれはありえないようで、ありえる感が良いわ!!」

 萌えてる姫……暴走特急登場である。そこから打ち込む速度は倍加
 ハードへと変わり、スバルが攻められる攻められる攻められる
 陸上部部室で二人の男が、くんずほぐれつである

「ミッションコンプリート♪」

 楽しそうにして、最後を締めくくる

「うわぁ、これ良い。やっぱりこっちだったか……なるほど」

 読み返しに突入していた。今はハード部分に突っ込んでいるようだ

「陸上部の部室には絶対ベンチは必須だものね……それにしても」
『対馬くんが何故かロープ持参? バックの中に入ってあるのも美味しいわ……』
「普段強気なスバルくんだし、これはこれで、後でよっぴーに読ませようっと」
『どんな反応をするか楽しみね……まぁ、大分わたわたしそうだけど』

 蛇笑を浮かべる姫は、何時もの調子だ
 というより、授業サボってやることではないのにやるのが唯我独尊の姫らしい

「……高町恭也と赤星勇吾……その二人もなかなか、ね」

 フォルダ内のテキストには、それこそ二人のも混じってる……楽しげににやりと笑う姫なのだった







 おわり






 あとがき
 妄想日記というタイトルで、エロを想像した人は居るかも知れませんが、今回は前に『姫の』って付きます
 書いた本人が言うのもなんですが、限界だ!!
 ハードエロ部分に関しては、さすがに引っかかるのであえて飛ばしました。
 まぁ、それでも細かい部分じゃないけどちょっと付け足した感程度で。
 フカヒレ妄想日記なら、それこそ陵辱になりそうなので、駄目ですが、こっちなら何とかですね
 男キャラ少ないから難しいけど、姫のフォルダ内には、こういうのが他のキャラであったりします
 恐ろしい姫だぜ。そう思って書いてました。でわでわ、遊び人でした〜ノシ
 次はアインさんの番だぜ……遊び人はこういうの気にしないで書けるけど
 一重に、周囲が周囲だからだと思う。朱に交われば赤ってことですね……女性の祭典は凄かったなぁ





姫の妄想日記というより、姫の趣味による小説。
美姫 「流石にハード部分を描写されるとアップできなくなる所だったわ」
これぐらいなら問題なし。
にしても、よく考えてみたら確か竜宮のPCって共有だよな。
美姫 「仕事で使っててうっかりなんて事もあるかもね」
乙女さん辺りなら、うっかりで開きそうだな。
美姫 「その前に、ある程度操作できるようにならないと駄目だろうけれどね」
まあ、確かに。
今回は遊び人さんの番で、姫だったな。
美姫 「うーん、次回は誰が来るのかしらね」
次回も待ってます。



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