遺伝子の呪縛から解放され、普通の女の子として暮らす知佳。
そんな彼女が18歳の誕生日に思ったこととは……。
注:このSSはわたしが現在執筆中のとらハSS、天使の羽根の物語の後日談的なお話です。
多少のネタバレが含まれる可能性がありますが、本編を楽しむ上ではあまり問題ない(はず)。
また、なるべく本編を読まなくても楽しめるようにしてありますので、よろしければどうぞ。
仁村知佳 誕生日記念SS
〜羽根無き天使に祝福を〜
*
――朝、ティナがキッチンを覗くと知佳がケーキを焼いていた。
確か今日は仁村姉妹の誕生日だったはずだ。
もしかして、自分たちのバースデイケーキを焼いているのだろうか。
不思議に思ってティナが聞くと、知佳は使い終わった道具を洗いながらそれに答えてくれた。
「これはまゆお姉ちゃんへのプレゼント。ワインケーキ。ほら、お姉ちゃんお酒好きだから」
「なるほどね」
「ティナはこれから休憩だよね。良かったら何か作ろうか?」
テーブルの上のワインを見ながら頷くティナに、知佳がそう言って手を洗う。
「それじゃあ、お願いしようかしら。飲み物はこれで」
「わわ、ダメだよ。昼間からお酒なんて」
そう言ってワインの瓶へと手を伸ばすティナを慌てて止める知佳。
ちなみに、ティナは今年17歳である。日本国の法律では夜になっても飲酒はダメなのだが。
「冗談よ。ちょっと作ってみたい物があるの。それ、まだ中身残ってるわよね」
「あ、うん。ワインケーキって言ってもそんなに沢山使うわけじゃないから」
「ありがとう。後、やっぱり何か軽く作って。さすがに脳が疲れたから」
知佳からワインの瓶を受け取ると、ティナは他にも必要な物を出して作り始める。
材料はワインの他にビターチョコレートとマシュマロを用意。
マシュマロを電子レンジで軽く暖めて溶かす。
溶けたマシュマロとワインを混ぜて適当な器に移し、冷蔵庫で冷やすこと十数分。
ゼリー状に固まったワインに包丁で刻んだビターチョコレートを振り掛ければ完成である。
「これ、どうやって固まらせたの?」
程好く固まったワインゼリーを見て、知佳が驚いたようにそう尋ねる。
お菓子作りが趣味の彼女にとって、ゼリーにゼラチンが必要なのは常識だ。
ところが、ティナはそんなものを使うことなくワインをゼリーにしてしまった。
その秘密がマシュマロにあるのは見ていて分かったのだが、一体どういう理屈なのだろうか。
「マシュマロに含まれているゼラチンの効果らしいわ。アリスがこのほうが簡単だって教えてくれたの」
「へぇ、一口もらっても良い?」
「はい、どうぞ」
ガラスの器にスプーンを添えて知佳に渡す。
知佳は嬉しそうにそれを受け取ると、軽く掬って口へと運ぶ。
結局、タネはゼラチンだったのだが、そんなことは最早どうでも良いようだ。
「あ、お砂糖入れてないのに結構甘いね」
「それだけマシュマロが甘いってことよ。使うときは気をつけてってアリスも言ってたわ」
「だからチョコもビターにしたんだね。うん、美味しかった。ありがとう」
満面の笑顔でそう言うと、知佳は器をティナに返した。
女の子の多くがそうであるように、彼女もまた甘いものには目がないようである。
ティナはそれに一つ頷くと、自分も一口食べる。知佳の使ったスプーンで。
何気に間接キスだが、女の子同士でそういうことを気にしたりはしないのだろう。
特に知佳は女子高育ちである。
そんなわけで、手製のワインゼリーを美味しくいただいたティナもまた純粋に笑顔だった。
ただ、一つ気になることがあるとすれば二人が食べたのがワインゼリーであるということ。
凝縮されたアルコールは見た目の量に反して強烈だ。
どれくらいかと言えば、それはもう一口でも弱ければ酔ってしまうほどに。
欧米に近いスタイルで育ったティナはかなり強いほうだが、それでも量が量である。
そこに思い至らない二人は、早速赤くなった顔を見合わせて首を傾げている。
「ねぇ、ティナ……。何か、顔赤いよ?」
「そういう知佳こそ真っ赤じゃない。熱でもあるんじゃないの?」
「うーん、だいじょうぶ……だと思うんだけど。ひょっとして、ゼリーのワインで酔ったかな」
「まさか、あの程度の量で酔うなんてこと無いわよ」
「うー、でも、わたしだけじゃなくて、ティナも顔赤いし……」
原因を指摘する知佳に、あり得ないと返すティナ。しかし、実際はそのまさかである。
ティナにしてみれば、ゼリーに使った程度の量で酔うことがなかったので無理もないのだが。
先に述べたように、量が同じでもそのまま飲むのと固めて食べるのとでは訳が違うのだ。
この後更にアルコールが回り、酔っ払い美少女二人によるラブシーンが繰り広げられたとか。
*
「それじゃ、行ってくるわね」
リビングで休んでいる知佳にそう声を掛けるとティナは靴を履いて長距離転移の体勢に入る。
「あ、うん。いってらっしゃ〜い……」
振り向いてそう言った知佳の顔はまだ若干赤いようだった。
きっとアルコールが抜けきっていないのだろう。
そんな彼女を見て、小さく笑うティナの身体を純白の翼が包み込む。
行き先、そこにいる一人の人物の姿を脳裏に思い浮かべる。
イメージが固まった瞬間に光が弾け、ティナは遠くイギリスの地へと転移した。
実はこちらもほろ酔い気分で飛んだため、ドーバー海峡の真ん中あたりに出てしまったのは内緒である。
そこからもう一度軽く飛んで、次にティナが現れたのは食堂だった。
英国はCSS――クリステラソングスクール――の食堂である。
ティナも妹の付き添いで何度か来て、お茶を出してもらったことがあるのですぐに分かった。
「あっ、お姉ちゃん。いらっしゃい!」
気配で気づいたのか、厨房のほうからアリシアがそう言って駆けてくる。
久しぶりに会えて嬉しいのか、エプロン姿でパタパタと駆けてくる様はまるで子犬のようだ。
そんな妹の姿に苦笑しつつ、ティナはこの後に起こる事態を予想して軽く両腕を広げた。
属性というほど酷くはないものの、アリシアも割と予想を裏切らないドジっ娘だ。
案の定、一歩手前の何も無い床に躓き、広げられた姉の腕の中へとダイブする。
とふっ、と音を立てて自分の腕の中に納まった妹を抱きしめて、その感触を楽しむティナ。
「あの、お姉ちゃん。今、ケーキ作ってる途中だから、出来れば放してほしいんだけど」
自分の失敗に顔を赤くしながらそう言って身を捩るアリシア。
しかし、ティナのほうも久しぶり(3日ぶり)のため、どうにも放すことが出来ないでいる。
更に抱きしめる腕に力を込め、頬擦りまでし出す始末。
食堂には他にも人がいるのだが、皆既に見慣れているのか誰も止めようとはしなかった。
アリシアはアリシアで、困ったような顔をしつつも大人しくされるがままになっている。
口ではああ言っているが、実はまんざらでもないのだろう。
「あれ?お姉ちゃん、顔少し赤いよ。それに何だかお酒臭いような」
「おかしいわね。海風に吹かれて大分消えたと思ってたんだけど」
「海風?」
「何でもないわ。それで、アリスはどんなケーキを作っていたの?」
不思議そうに見上げてくる妹にそう答えつつ、ティナはそっと彼女から離れた。
離れる瞬間に小さく声を漏らし、名残惜しそうにするアリシアに自然と笑みが零れる。
姉の質問に自分がしていたことを思い出したアリシアは、慌てて厨房のほうに駆けていった。
「ふぅ……、危うく真っ黒になっちゃうところだったよ」
オーブンから取り出したスポンジケーキをテーブルの上に置いて、一先ず安堵の息を漏らす。
「気をつけないとダメじゃない」
「お姉ちゃんがわたしを捕まえていたからでしょ」
「ふーん、そういうこと言うんだ」
「な、なに……」
ニヤリと嫌な笑みを浮かべたティナに、アリシアが怯えたような表情で後退る。
「うふふ、良い顔ね」
「お、お姉ちゃん。それは悪人の笑みだよ」
「そう、わたしは悪い狼。可愛いアリスを食べるために優しいお姉ちゃんのふりをしているの」
そう言ってティナはアリシアににじり寄ると、その滑らかな頬へと手を伸ばす。
「これよこれ。アリスのほっぺたってすべすべでとっても触り心地が良いのよね」
「むー、いひゃい、いひゃいってば〜〜!」
「痛くないわよ。だって、そういうふうに引っ張ってるんだもの」
「嘘だぁ〜〜〜〜!」
「あらあら、そんなに大きな声を出したら人がきちゃうわよ」
からかうようにそう言いながらも妹の頬を掴んだ手は放さない。
「こら、キッチンでじゃれないの」
呆れたようなその声に、姉妹が視線を巡らせるとそこにはフィアッセが立っていた。
「お久しぶり。どう、調子は」
「そんな何でもないみたいに聞いてこないでよ。さすがにアリスがかわいそうだよ」
「ひょっとして、フィアッセも構ってほしいとか?」
「あはは、また今度機会があればね」
「そう、それじゃそのときを楽しみにしてるわね」
軽く言葉の押収を交わしつつ二人へと近づくフィアッセ。
「ほら、アリスもいつまでもされるがままになってないで。もうすぐ午後のレッスン始まるよ」
「嘘、もうそんな時間!?」
言われて時計を見たアリシアは慌ててテーブルに駆け寄ると、スポンジの具合を確かめた。
十分に冷めていることを確認して、手早く丁寧にフルーツと生クリームを盛り付けていく。
最後に生地の端を持って巻くと、ラップで包んで冷蔵庫へ。
「フルーツタルトね」
「うん。ほら、今日って知佳たちの誕生日でしょ。だから、お祝いに作ってみたの」
「そう。でも、このフルーツ、お酒の匂いがする気がするんだけど」
フルーツタルトに使ったフルーツの残りを摘まんで食べながらティナが言う。
「ああ、それは軽くリキュールに漬け込んであるから」
「リキュールってお酒よね?」
「うん。デザートなんかを作るのによく使われる奴だよ」
「ってことは、それなりの度数あるんじゃないの?」
「そうだね。結構、きついから弱い人は気をつけたほうが良いかも」
姉の疑問に答えつつ、手を動かすアリシア。
僅かな時間で予め焼いておいたクッキーと残りの材料を合わせてもう一品作ってしまう。
このあたりの手際の良さは大したもので、本職の桃子ですら一目置いている程だ。
使った調理器具を流しに置き、手を洗ったところでちょうど良い時間となった。
「じゃあ、行ってくるね。お姉ちゃんも偶にはイリア先生のとこ顔出したほうが良いよ」
アリシアはエプロンを外してそう言うと、フィアッセと一緒に厨房を出ていった。
「イリアさんか……。わたし、あの人苦手なのよね」
軽く溜息を吐きつつ、ティナはこれからどうするか考える。
妹を迎えに来たのだが、午後のレッスンが終わるまでにはまだ大分時間がある。
わたしも何か作ろうかしら。それとも本当にイリアさんのところへ行こうか。
アリスのレッスンを見学させてもらうのも良いわね。
あの子、最近ティオレさんに褒められたって喜んでたから、きっと上手くなってるだろうし。
――さて、どうしようか……。
*
――海鳴市桜台・さざなみ寮・2階廊下。
ティナが英国へと飛んだ少し後、耕介はある物を渡すために知佳の部屋の前まで来ていた。
右手をズボンのポケットに突っ込み、そこに品物があることを確かめる。
今日が誕生日であることを考えるとそれはプレゼントなのだろう。それもただの物ではない。
こうしてわざわざ彼女の部屋を訪ねていることからもそれが伺えるというものだ。
だが、ここにきて決心が鈍ったのか耕介はなかなかドアをノックすることが出来ないでいた。
大方勢い込んでここまで来たものの、肝心の渡し方を考えていなかったのだろう。
次第にポケットから手を抜いて腕組みをし出す耕介。
眉を寄せて必死に考えているが、併せてぶつぶつ言っているので傍から見るとかなり怪しい。
落ち着かない様子で廊下を行ったり来たりする様はまるで動物園の熊である。
そんな不審人物と化した耕介の背後に忍び寄る影が一つ。
影は巧みに気配を消して彼のすぐ後ろまで近づくと、その首目掛けて軽く手刀を放った。
「えいっ!」
「おわっ!?」
いきなりの奇襲攻撃に、驚いてつんのめる耕介。
「ダメですよ。見習いとはいえ神咲の退魔師さんがわたしみたいな女の子に奇襲を許すなんて」
「い、いや、君の場合はインディジブル使ってたんじゃ……」
「それでも力の気配で分かるはずです」
「うっ、た、確かに……」
「耕介さん、最近知佳といちゃついてばかりでサボってたから、気づけなかったんじゃ」
痛いところを突かれ、呻く耕介に咲耶は更に追い討ちをかける。
「そ、そういう咲耶ちゃんだって、恭也君とよろしくやってたじゃないか」
「わたしは女の子だから良いんです」
「そんな理不尽な」
苦し紛れに反撃を試みるが、何とも無茶苦茶な理屈によってあえなく撃沈されてしまった。
「それに、恭也君は今のちゃんと気づけましたよ」
「ま、まあ、彼はそういうことに関しては人間の域を超えているからね」
「鍛錬だって、毎日きちんとノルマをこなしてますし、耕介さんも少しは見習ってくださいね」
咲耶に笑顔でそう言われ、耕介はぐうの音も出ない。
口調も穏やかで、責めている様子は微塵も感じられないのだが、何故か逆らえないのだ。
「ところで、耕介さんはこんなところで何をしてたんですか?」
「いや、まあ、ちょっとね」
「知佳なら出掛けてますよ」
「え、何だ。そうなのか」
愛しい人の不在を告げられ、拍子抜けしたという様子の耕介に咲耶は思わず苦笑する。
「出掛けるっていっても、本人は散歩だって言ってましたから」
「そっか。じゃあ、すぐに戻ってくるかな」
「さあ。でも、そろそろお昼の時間ですし、外で食べるにしても連絡くらいはしてくるかと」
咲耶のフォローにあからさまに元気になる耕介。
現金というか、このあたりが彼が単純といわれる所以なのだろう。
男の人って幾つになっても子供な部分があるって言うけど、耕介さんを見てると頷けるわね。
逆に恭也君は老成してるっていうか、あんまり子供らしくない。苦労したんだろうな。
時折彼から聞かされる幼年期のエピソードは、涙なしには語れない壮絶なものばかりだった。
咲耶など初めて聞かされたときには、薫に頼んで故人を呼び出してもらおうかと思った程だ。
そして、降霊に成功した暁には日が暮れるまで説教した上で強制送還するつもりだったとか。
実行しなかったのは恭也自身に止められたからだった。
曰く、呼び出したら呼び出したで、あの人は周りに迷惑をかけそうだからとのことである。
それには咲耶も頷けたので、とりあえず降霊説教会なる珍妙なイベントは先送りとなった。
「さて、それじゃ、俺もそろそろ昼飯の支度しようかな」
「あ、わたし、手伝いますね」
「助かるよ」
「いえいえ」
軽く答えると、咲耶は復活した耕介の後について階下へと降りていった。
*
その頃、酔い覚ましに外へと出た知佳は公園で理恵に捕まって彼女の家に招待されていた。
――拉致されたともいう。
何でも今日のために用意したプレゼントを渡したいとかで、半ば強引に連れてこられたのだ。
とにかくそんなわけで、知佳は現在理恵の部屋で彼女とお茶を飲んでいる。
聖祥女子に入学した頃の知佳は過去の経験から友達関係に対して奥手になってしまっていた。
そんな彼女にとって、理恵のこういう強引さは有難く思えることも多いのだが。
さて、問題の理恵からのプレゼントだが、これは彼女お手製の洋服だった。
上下おそろいのシャツとスカートで、可愛らしいデザインが知佳によく似合っている。
何処で知ったのかサイズもぴったりだ。
これを試着した姿が見たくて、理恵は知佳を引っ張ってきたのだった。
「ありがとう。でも、良いの?こんな素敵なお洋服もらっちゃって」
「知佳ちゃんに着てもらうために作ったんですもの。もらっていただかないと困りますわ」
遠慮がちに聞いた知佳に、理恵は満面の笑顔でそう言った。
「それに、良いものも見られましたし」
そう言ってうふふ、と笑う理恵に知佳は思わず呻いてしまった。
夕食には全員がそろうということで、午後からは手の空いている人で買出しと料理の仕込み。
知佳も昼過ぎには戻ってきていたのだが、耕介は忙しくて渡すどころではなかった。
*
夕日の照らすさざなみの庭に翼の光が溢れる。
光が消えた後、そこにはティナがアリシアとフィアッセを伴って立っていた。
HGSでないゆうひはフェザーリードの長距離転移に耐えられないため今回は未帰還である。
――何でやねんっ!
玄関のほうからも続々と人が上がってきて、リビングはたちまち大賑わいになった。
皆、仁村姉妹の誕生日を祝うために集まったのである。
「何か、嬉しいな。こんなに沢山の人たちがわたしたちの誕生日をお祝いしてくれてるなんて」
「あたしは騒げりゃ何でも良いんだけどな」
今日の主役である姉妹は、それぞれ照れながらも嬉しそうに感想を口にする。
「では、二人の誕生日を祝って」
愛の音頭で全員がグラスを掲げ、リビングに乾杯の声が唱和する。
そこには笑顔があって、皆が楽しい時間を過ごしているのが分かる。
それこそが知佳にとって、何よりも大きな皆からのプレゼントだった。
自分がいて、皆がいて、そこに笑顔がある。これほど嬉しいことが他にあるだろうか。
かつては実の家族にさえ厭われていた自分。
それが今、こんなにも暖かな人たちに囲まれている。
――HGSで無くなった自分に何が出来るのかはまだ分からないけれど。
わたしも皆みたいに暖かな人になれると良いな。
*
fin
*
あとがき
龍一「ハッピーバースデー!」
知佳「あはは、ありがと」
龍一「というわけで、知佳誕生日記念SSです」
知佳「そのわりにはわたしの出番って少ないね」
龍一「うむ、本当は耕介からプロポーズされる話を書く予定だったんだが」
知佳「ええっ!?どうしてそうならなかったのよ」
龍一「いや、ネタとして使い古されてる感があったから」
知佳「それで、代わりにこういうのになったと」
龍一「あはは、耕介との絡みが全くない上に、何気にティナが大活躍だな」
知佳「それで読者のみなさんが納得するとでも?」
龍一「いや、ほら、とらハ2の誕生日イベントって他に比べて淡白っていうか」
知佳「確かに各自でプレゼント渡して終わりだもんね」
龍一「騒ぐの好きな人が多いから、誕生パーティーとかもありそうなんだけどな」
知佳「全体のイベント量が多いからカットされたんじゃないの?」
龍一「かもな。っと、原作に関する話はこれくらいで」
知佳「そだね」
龍一「それではここまで読んでくださった方、ありがとうございました」
知佳「また本編でお会いしましょう」
二人「ではでは」
*
仁村姉妹の誕生日記念SS〜。
美姫 「メインは知佳だけどね」
まあな。しかし、耕介がプレゼントを渡す所は見たかったかも。
美姫 「それはあるわね」
だが、こんな賑やかな感じの方が、さざなみらしいかな。
美姫 「うんうん。安藤さん、ありがとうございますね〜」
ありがと〜。