恭也のハーレム伝説(in神咲家編)





 第2話 神咲家に到着♪






 俺が起こされたのは夜になってのことだった
 鹿児島の漁港について、しばらくして俺を起こしたみたいだ

「こちらです、急いでくださいね」
「分かりました」

 那美さんに引き連れられて、俺は走っていく
 那美さんも小走りである
 ワンボックスの中に入ると、そこには葉弓さんや楓さんと言った人もいた
 そして、車が走り出した……

「これから、神咲家の方に行きますね……
 たぶん、そこが一番安全でしょうから」
「そやね、そこが一番やね」

 そういって、車が走っていく
 運転している人は誰なんだろうか?

「あ、挨拶遅れて悪いね、薫の弟で那美の兄の神咲和真だよ
 よろしくね」
「はい、よろしくお願いします」

 視線を感じて、教えてくれたのだろう……
 この人もすごく出来る人だ
 ちょっとした動きで分かる……剣士として

「高町恭也です、このたびは迷惑をかけてしまって」
「いいよいいよ、君が噂の高町恭也くんだね、よろしくね」
「はい」

 前を見ながら和真さんはそういう
 何とも気さくないい人だ……
 どことはなしに赤星と似ていなくもないな

「あ、恭也くん、お腹空いてるだろうと思って
 京都からお菓子やけど、どうかな?」
「……甘くないですか?」

 楓さんの言葉に楓さんはほほえむと……

「大丈夫だよ、甘いというより、抹茶味の物だしね」
「そうですか、なら一つ貰いますね」

 俺は一つ口に入れる
 む、確かに甘くないな、ほどよい甘さって感じだ

「あの、お茶ですけど、どうぞ」

 葉弓さんがお茶を出してくれる
 水筒から出したものらしい……お茶とよく合うお菓子
 のんびりと出来る
 しばらく車で走る……
 1時間ほどして、神咲家本家に到着した
 俺は少し緊張感が生まれていた

「どうぞ……」
「緊張しなくてもよかよ、恭也くん」
「はい……」
「それに恭也くんほどの剣の使い手なら大丈夫」
「そうですよ、大丈夫ですよ」

 そういって、那美さんと薫さんと楓さんと葉弓さんに励まされた
 あまり大丈夫という感じは受けないが、家族の方が大丈夫とおっしゃっているので大丈夫だろう
 和真さんは車を置きに行った……
 中に入ると玄関は和で固められている

「もう夜も遅いし、明日の朝にでも父さんと母さんを紹介するから」
「分かりました……」
「とりあえず、寝る場所ですけど……どうしましょうか?」
「客間あいてないん?」
「うん、今倉庫の部分もあるから」
「そうね〜私と楓が一緒に寝ても一部屋開かないなら……
 誰かと一緒に寝るしかないかしら」

 葉弓さんの言葉ではじかれたように顔を上げて俺を見る
 俺はそれを見て、少し後ろに逃げたくなった
 いや、御神の血が俺にそう訴えかけている、逃げろと……
 と、天からの助けは後ろから来た

「じゃあ、恭也くんは俺のところに泊まればいいさ
 聞きたいこともあるしな」

 和真さんの一言で女性陣は沈静化した
 ちなみに、十六夜さんはお札を貼られて強制的に剣の中
 久遠はすでに夢の中へと旅立っている
 そして、俺は和真さんにつれられて行くのだった
 まぁ、こうなっては仕方ないのだろうけど……

「和真、よろしくね」
「粗相のないようにね」
「恭也くんを襲ったらあかんで」
「明日の朝に呼びに行きますから」

 それぞれいろいろと声をかけて奥へと入っていくのだった
 そして、神咲家に夜中に進入して、俺は和真さんの部屋へと移動するのだった







 つづく〜







 あとがき
 なんて言うか、泥棒みたいだね
 シオン「泥棒じゃないの?」
 一応許可は得ているからいいんじゃないの……
 ゆうひ「まぁ、いいけど……」
 大分出すのに遅れたよ〜
 シオン「あんたの力不足じゃないの?」
 そうかもしれないね〜
 ゆうひ「で、次回は?」
 全く考えてないってことはないけど、紹介くらいかなぁ
 シオン「妥当ね」
 ゆうひ「それくらいやね」
 というわけで、次回もよろしくです
 シオン「よろしく〜」
 ゆうひ「よろしくね♪」
 ほな、また〜



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