恭也のハーレム伝説(in神咲家編)






 第3話 男同士の対話♪







 俺の目の前では和真さんが布団を引いている
 俺が手伝おうとすると、お客にそう言う事させられないとか言っているのだ
 広いお屋敷の中で俺はその中を案内されてここまできただけど
 途中で風呂とかは明日の朝でとか確認をしたもんだった
 そして……今はこんな状態だった

「恭也くん、出来たよ……とりあえず今日はゆっくり休みたまえ」
「ありがとうございます……和真さん」
「いやいや、君みたいな弟が出来たらいいんだけどね〜」

 和真さんは嬉しそうに言うと、笑いかける
 なんだろう、この人どこか誰かに似ているような……

「ほら、家の姉貴とその同じ感じ受ける4人だろ
 だから、嫁に貰ってくれるとか婿に来てくれるとかで色々とね〜
 それで心配してたんだけどね……恭也くんが居てくれたら助かるなぁって
 大人しいし」

 なんとも、最後の言葉が何か悪い予感を与えるのだけど
 ただ、俺はそれより先に聞いて置かないといけないことがあるようだ
 だって……俺がここに居るのって、フィアッセたちから逃れるためだけのはずなのに……
 確か、それで俺はここでしばらく休んでいるといいって言われたのだが……

「あの、俺ってここで休んでいいよって言われてきてるんですけど」
「あはははは」

 大爆笑をしている和真さん
 なんだろう?
 俺はおかしなこと言ったかな?

「恭也くん、それは違うよ……しばらくしたら、神咲家でちょっとした呪い払いをするんだけど
 それ以上に君には神咲家の仕事を観て欲しいんだ……
 後は、君次第だけどね……個人的にはこのまま、この家にいてくれていいんだけど」

 和真さんはそう言うと笑う
 なんだろう……何か俺の意見と違うような気がする
 そう、根本的な部分から違う気が……

「もしかして、恭也君はここに来た理由を知らないのかい?
 薫、那美、葉弓、楓が君を連れて来た理由を?」

 何か怪訝な顔をして、和真さんがそう言う
 俺が頷くと、和真さんがふむと考え込んでしまった
 顎に手をあてて、どこかの探偵のようだ……
 だけど、俺は言葉と出して続けた

「那美さんたちもそうですけど、何で十六夜さんや久遠まで俺をここに連れて来たのだか……
 他のところでも会えるだろうし……」

 俺の言葉に和真さんは目を点にしているようだった
 なんだろう?
 俺はおかしなこと言ったかのかな?
 まぁ、大丈夫と思いたいのだけど……

「恭也君、それを本気で言っているのかい?」

 和真さんの呆れたような遊んでいるような楽しんでいるような声と表情
 俺はそれを見ても、分からず

「分かりませんよ……」
「恭也君は鈍感とよく言われるだろう」
「ええ、何故か……」

 何で和真さんがそんなことが分かるのだろう
 何か小声で呟いている……
 聞き取れないが……何を言ったのか少し気になるが
 段々と疲れてきた
 と、そういえば……

「御架月……すまん、ここならでても大丈夫だろう」
「あ、御架月も来ていたのか
 すまんすまん」
「いえいえ、大丈夫ですよ……でも、本家は久々ですね」
「そうなのか?」
「耕介さんがあまり連れてってくれませんから」
「そうか」

 耕介さんは滅多にここまで足を運ばないんだな
 まぁ、それはうなずけてしまう
 さざなみ寮の寮生の世話だ……正直な話、俺はしたくないぞ
 『してください』って頼まれても困ってしまうほどだ
 それに、何が待っているか分かっているから……

「和真様もお久しぶりです」
「ああ、御架月も久しぶりだな……」

 俺は2人が挨拶している間に剣を壁に立てかける
 鞘があってよかったと思ってしまう
 だって、御架月って結構な剣で綺麗なんだ
 だから、使っている人の心も反映されているものなんだろうと思う
 まぁ、俺でも振れるし大丈夫だろう
 小太刀と持っても、あまり重さかわらないし……
 俺の練習用の小太刀重いのかな?

「あ、御架月……俺が寝ている間、人の気配がしたら起こしてもらえるか?」
「ええ、いいですよ……僕も早めに帰りたいですし」
「そうだろうなぁ、すまん……巻き込んでしまって」
「巻き込むって」

 と、声が隣から聞こえて、俺は和真さんに説明する
 説明していると和真さんは頷きながら考える

「霊剣が無いと仕事が出来ないんじゃないかな……
 那美や葉弓や楓や薫は霊力があるという点で普通のことでも何とか対応できる
 ただ、攻撃的な霊になると……霊剣とかが必要だ
 耕介さんの所に仕事は滅多にいかないから大丈夫だろうけど
 早めに返さないとな……」
「そうですね」

 耕介さんのことで俺と和真さんが少し考えていると

「大丈夫だと思いますよ
 今は新婚といっても、すでに数年たってますけど、耕介様が愛様にぞっこんですから」

 御架月がそう言って苦笑いを浮かべる
 何かと苦労しているみたいだ
 俺はその顔を見て、そう思った

「と、そろそろ寝るか……御架月も、ありがとうな
 しばらくは恭也君と一緒に居てくれ」
「はい、分かりました……個人としては恭也様の雰囲気も好きですから」
「そっか……」

 電気が消える
 俺はそっと瞼を閉じた

「おやすみなさい」
「お休み〜」
「おやすみなさい、恭也様、和真様」

 3人で挨拶をして、寝はじめる
 寝息だけが聞こえる
 早くに寝てしまう和真さん
 多分、運転で疲れていたのだろう……俺も早く寝よう
 明日は神咲家の方たちと会うのだから……かあさんたちへの電話どうしようかな
 なのはと桃子かあさんは心配しているかもしれないし早くに連絡しないとな……
 とりあえず、お休み……みんな










 つづく〜










 あとがき
 ども、遊び人です……一週間以上空いてるな
 シオン「空きすぎでしょう」
 まぁ、ちょっと色々あってね
 ゆうひ「正直に人の誘いに断われずに大変だったといいなよ」
 違う……時間が足りなかったんだ
 シオン「そうでしょうね〜短編を早くに仕上げようと四苦八苦していたものね」
 そうだなぁ……でも、そうしないと大変なんだ、本気で……
 ゆうひ「しかも、人様に送って自分はのんびりしてるし」
 けど、すでに腕痛いよ
 シオン「お酒を飲むからでしょ……」
 そんなこと無いよ〜
 ゆうひ「ちなみに、あとがき書いてる時にテンションがあがらんとかいって」
 シオン「お酒飲むのは止めてよ」
 いいじゃないか〜お酒くらい
 ゆうひ「確かに腕と指は滑らかに動いてるわね」
 というか、これくらいじゃないとテンションが上がらないんだ
 シオン「ま、私は知らないわ」
 ゆうひ「そうね……」
 とりあえず、自分はこれで〜
 シオン「では、また〜」
 ゆうひ「ほなね〜」



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