はじめに、このSSは完璧ご都合ENDで通ってますwリリカル終わってOVA直前って感じでお願いしますw
後オリキャラやらオリジナル設定が出てきますwそういうのが嫌いな人は見ないで下さいw
そういうのは平気!!なんだって来いやごるぁ〜!!な人はスクロールしてくださいw
後、方言やら何やらがおかしい時がありますが笑顔でスルーしてやってくださいw








絶えぬ血〜御神の章〜



第六話 妖の力、造られし者









「なっ!?消えた!?」
目の前の男が消え、神咲 薫は困惑した。
「ど、何処に!?」
キョロキョロと周りを見まわす。すると何処からともなく微かに流れてくる妖気のようなモノが場の空気を冷やす。
ゾクリ。
薫の背後に一つの気配が現れた。
「……。」
芯から冷えるような殺気が薫にぶつけられている。恐怖。その一つだけが薫を支配していた。
「…ちぃっ!!」
霊気を通した十六夜で背後から発せらている斬り裂く。
「くっ!?」
ガキンッ!
金属が悲鳴を上げる音が響き渡る。
「…。」
男の手の中には十六夜の刀身があり…そして…
「…妖怪か!!」
男の姿を直視した薫は吼えた。









「で、直ちゃんは貴方達に話したのかしら?」
道場から帰り、恭也と蒼夏はお茶を飲みながら座っていた。
「話す…?何を?」
恭也はお茶を一口啜り、聴き直す。
「…その様子じゃ、話してないようね…。」
はぁ、と溜め息をつき、蒼夏はとつとつと話し出す。
「…まずは直ちゃんの正体よね…。」
蒼夏はズズズと茶を啜り、恭也を見る。
「…あの子はね…実験体なのよ…。」
「実験体?」
HGSか?と恭也は問うが蒼夏は首を横に振る。
「…当たらずも遠からず…あの子は人であって人じゃなく…HGSであってHGSでなく…妖怪であって妖怪じゃないのよ…。」
恭也は分からないとでも言うように首を傾げる。
「どういう事だ?」
恭也の問いに蒼夏は少し言葉を詰まらせる。
「…『龍』の実験体…人とHGSと妖怪の合成…。」
そう言うと頭を垂れた。恭也はポカンと口を開け…
「…つまりあいつは…人工的な存在とでもいうのか…?」
蒼夏はコクンと頷くとバッと顔を上げる。
「…この気配…!!」
蒼夏は外に飛び出すと真っ直ぐ神社の方向へと走って行った。恭也は八景を掴み、蒼夏の後を追った。


















青白い鱗光が男から発せられる。
「…神気発勝…。」
薫は十六夜を構え、霊気を込める。
しかし薫は気付かない…周りの風景が変わっていることに…其処はさざなみ寮の前の坂道ではなく…神社であることに…。
ゆらりと鱗光が揺らめく…バチバチと男の手に電気が収束されていく。
「…ふ…ふふふ…。」
男は薄い笑みを浮かべる。目は真紅に染まり…黒かった髪は銀へと変わり…右手には電気の刀を握っていた。
「…くっ!!」
十六夜を構え男の斬撃を受ける。
ギャキキキキキキキキッ…
金属ではない、霊気と妖気がぶつかり合う音が響く。
薫は更に十六夜に霊気を注ぐ。しかし男は左手に妖気を集め、薫の腹部に妖気の塊を叩きつける。
「がっ…!!!」
それだけで薫は吹き飛び、後ろの木に背中を打ちつけた。
「…ぐ…う…。」
腹部に霊気を集中させた事により、大した怪我ではないが背中を打ちつけた時に腕に枝が刺さり血が滴っていた。
左腕を押さえながらも右手だけで十六夜を構える。
『薫!ここは退きましょう!流石にこのままだと…』
「十六夜、黙らんね…。」
薫は服を破き腕に巻き付け止血する。目の前の化け物を刺し違えてでも祓う。そう腹を括り、十六夜に霊気を込める。
男は両手に刀を携え、構える。
男は何かに気付き、その場を跳び退さる。
カカカッ!!
飛針が数本、男の居た空間に刺さる。
「全く…世話の焼ける子ね…。」
黒い長い髪をたなびかせ、女は苦笑しながら小太刀を構える。男はさっきまでの笑みを消し、顔を怒りに染める。
「…また貴様か…幾度我の邪魔をすれば気が済む?」
男は両手の刀を構える。
「う〜ん…あなたが大人しくなるまでかしら?」
微笑みながら女は懐に手を入れる。
「む…仕方ない…か…。」
女の行動を読んだのか男はいきなり大人しくなると
「…癪だが今の我ではその封具には敵わんからな…。」
そう言い残すと同時に辺りを覆っていた妖気が霧散し、周りの風景が戻った。男の髪が銀髪から元の黒髪へと変わり、手に持っていた刀は消え去っていた。
「ふぅ…。」
女は溜め息を着くと男に近寄り、頬をペチペチと叩く。
「な〜お〜ちゃ〜ん〜。」
ペチペチと叩きながら男の名を呼ぶ。
薫は唖然とその様子を見、そして…
「…帰ろう。」
男の正体は気になるがあの女の人が押さえてくれるだろうと、楽観していた。…まあそれ以前に自分ではあの化け物は止められそうに無いが…。
「…耕介さん、心配するかね?」
苦笑しながら薫は坂を登る。その腕には傷一つ付いてはいなかった。














あとがき

はい、完成〜w
セリカ「…おめでとー。」
あの黒い直純は何なのだろうか!?そして恭也は直純を受け入れられるのか!?次回!その正体が明らかに!!…ってあれ?エリカは?
セリカ「…まだ帰って来てない?」
…嫌な予感が…。
セリカ「…嫌な予感?」
…美姫さんと一緒に帰って来そうで怖いんですけど…。
セリカ「…私に害は無いからいいけど。」
…セリカちゃん、見捨てないで〜…(泣きつき
セリカ「…それで次回は?」
…うぅ…セリカちゃんが苛めるよぅ…詳しくは言えないけど…まあ直純がどうして人とHGSと妖怪が合成されたのか…かな?w
セリカ「…予定は未定。」
…その通りです( ´・ω・`)
セリカ「…まあ期待して待ってて下さい。」
でわ、また次回まで〜w
セリカ「…さようなら〜w」





投稿ありがとうございます。
美姫 「ありがと〜」
エリカ 「ご苦労様〜」
……って、まだ居たのか!?
エリカ 「何よ、その言い方。傷付くわね」
あ、あははは。えっと、えっと…。
おお、そうそう。直純の正体の一旦が垣間見られたな。
美姫 「合成された人工生命体」
エリカ 「どうして、合成されたのかは、次回を予定しているらしいけれどね」
うんうん。次回も非常に楽しみだな。
エリカ 「さ〜てっと。そろそろ帰るわね」
そうか。まあ、気を付けてな。
美姫 「それじゃあ、また次回で」
エリカ 「次回も待ってて下さいね」
ではでは。



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