「今夜…ついに始まるんですね」

夜、一人部屋の窓から外を眺めながら、魔璃は呟く。

今日は年に2回の学園都市のメンテナンスの日なのだ。

そのため、全ての電力がカットされ街灯も何もつかなくなる。

そして何より……エヴァンジェリンの魔力を封じるための結界も、一時的にきれる。

エヴァはそれを狙い、ネギに対して戦闘を行おうとするのだが。

(さてはて、私はどうしましょうか……黙って何もしないでおくか、エヴァ姉さんに従ってネギ先生と戦うか……)

そこまで考えて、魔璃は笑う。

(全盛期に近いエヴァ姉さんと……戦うか)

その選択肢が、とてつもなく魅力的なものに感じる。

(ネギ先生にも、エヴァ姉さんにも申し訳ないですけど……)

それでも、この衝動を抑えられようか。

姉を超え、父を超え、その先にあるモノを見てみたい。

行き着く先に喩え何もなくとも、目指そうと思ってしまったから。

あの鮮烈な閃光を見て、それを目指さない事など、あるわけがない。

そのために、この戦いを利用しない手はない。

(エヴァ姉さんは呆れるか、怒るか……どちらにせよ、従者に反抗された真祖、などと言われればエヴァ姉さんは黙っていないでしょうね)

最悪、エヴァを倒す好機と考える輩が出てこないとは限らない。

(それでも、今この時の衝動に……身を任せたいと思います)

飛針と零番鋼糸と四番鋼糸を装備し。

(さぁ、大舞台です……頼みますよ)

姉と自分とで一振りずつ譲り受けた全てが黒い小太刀、父が愛用した八景。

不破の理を忘れぬように、御神の剣碗の真意を見失わないように。

そう願い、父が姉と自分に一振りずつ与えてくれた。

そして母が自分の為だけに作ってくれた機刀 焔。

劣等感を抱いていた自分に、母が気をつかって作った、世界に一つだけの、自分の為だけの刀。

八景を背中のやや前よりに差し、焔を右袖のホルダーに収納する。

(ネギ先生は必ず、あの場所にエヴァ姉さんを誘いこむはず……)

自分が考えうる可能性で一番高いものを選び、魔璃は部屋を出る。

部屋の扉の前から見る空には、白い光を淡く輝かせる、大きな丸い月。

それを横目で見、そして寮の玄関を出て……

「何処へ行く気かな?」

「知っていて聞いているのですか?」

魔璃は声をかけられる。

その相手は……学園広域指導員タカミチ・T・高畑。

「生憎だけど、あの二人の戦いへの干渉は遠慮願おうか」

少し困ったような顔をして、高畑は言う。

「何故、とお聞きしても?」

真っ直ぐに、無表情で魔璃は聞き返す。

「これはネギ君の成長を促すための戦いなんだ…現に、何人かの魔法先生が二人の戦いを見ているよ」

高畑の答えに、魔璃はなるほどと頷く。

「つかぬ事を窺いますが、高畑先生は私がどちらの味方になるか知っておいでで?」

「エヴァだろう? エヴァに自慢されてね…君を一様従者にしたと…あぁ、僕だけしか聞いていないから安心してもらっていい」

その答えに、魔璃は笑った。

 

とても、トテモ、キレイに――――――笑った。

 

その魔璃の行動に、高畑は驚く。

「私がエヴァさんの側につく、それは確かに普通に考えればそうでしょう……ですが、私はエヴァさんに協力するために、行くのではありませんよ」

魔璃がそう答えると、魔璃の漆黒の瞳が真紅に染まる。

「私は、エヴァさんと舞踏(ダンス)をしに行くのですよ……ネギ先生を助ける為でも、何でもありません…ただただ、己の欲求の為に」

この身に宿る力が、御神(おんかみ)の刃が、どれほどまであの吸血鬼の真祖(ハイ・デイライトウォーカー)に届くのか…それを、確かめる。

言葉と共に、魔璃は猛スピードで走り去って行った。

瞬動術を使える高畑なら、追い駆ける事もたやすいはずだが…彼はなぜか追い駆けなかった。

「エヴァ、君はとんでもない娘を従者にしたみたいだなぁ」

ポケットから煙草を取り出し、それに火をつけながら、高畑は苦笑するように言った。

 

 

 

 

 

 

 

暗き夜に、煌く刃

 

 

 

 

 

 

 

魔璃が予想した場所に駆けつけると、既にそこには予想通りネギとエヴァ、エヴァの従者の茶々丸がいた。

そして、ネギがちょうどエヴァに血を吸われようとしていて……

「こらーっ、待ちなさいーーーーっ!!」

橋の向こうから、アスナが走ってくる。

「来たか、ぼーやのパートナー神楽坂 明日菜」

それを確認したエヴァはニヤと笑い、茶々丸を向かわせるが……

 

「オコジョフラーッシュッ!!」

 

アスナの肩に乗っていたオコジョ妖精のカモミールが、叫びながら持っていたマグネシウムにライダーで火をつける。

それによっておきた眩い光りに茶々丸は一瞬動きを止め、その間にアスナがエヴァに向かっていく。

「フン、たかが人間が私に触れることすらできんぞ」

まるで嘲笑うかのようにエヴァは魔法障壁を展開するが……

「あぷろぱぁっ!!」

アスナの飛び蹴りが見事に顔に決まり……エヴァは吹き飛ぶ。

(…………神楽坂さんの認識を、変えたほうがよろしいですね)

それを見た魔璃は、内心驚きながらそう考える。

そして、その隙にアスナはネギを連れて橋の影に隠れる。

(行くなら、今……ですね)

「むっ、そこかっ!!」

人の気配のしたほうに、エヴァが叫ぶと……

「何だ、魔璃か……どうしてここにいる?」

魔璃の登場に驚きつつ、エヴァは尋ねる。

「どうしてだと、思います?」

まるで子供のように、魔璃は尋ねる。

「悪いが、今お前と問答をしている暇はない…さっさとぼーやと、私の顔を蹴り飛ばしたあの神楽坂を……」

刹那、エヴァの顔の横を飛針が通り過ぎる。

そして、エヴァの目の前に魔璃の小太刀の片方、八景が橋に突き刺さる。

「……何の真似だ、魔璃?」

軽く殺気を放ちながら、エヴァは魔璃に言う。

「私は、エヴァさんの従者です……逆らえるような立場でも、存在でもないのは重々承知しています」

ですが、そう言って魔璃は鋼糸を括りつけていた八景を引き寄せ、持つ。

「剣士として、私は全盛期に近いエヴァさんと……戦ってみたいのです」

そのまま構え、魔璃はエヴァを見つめる。

「本気か?」

先程よりも殺気を込め、エヴァは魔璃に言う。

「無論です…喩えこの場で殺されようと、私はあなたと戦いたい……エヴァンジェリン・AK・マクダウエル」

刹那、魔璃は凄まじい速さでエヴァに近づき、エヴァ目掛けて八景を振るう。

しかし、その一撃も……エヴァの魔法障壁に阻まれる。

「いいだろう……今は主従の事は忘れてかかってくるがいい、月村 魔璃」

魔力を込めた腕をエヴァが振るい、それを小太刀越しに受け止めつつも後ろに下がる魔璃。

「茶々丸、お前は手を出すな……これは、私とあいつの戦いだ」

「ハイ、マスター」

茶々丸にそう言い、エヴァは魔璃目掛けて飛んでいく。

「氷爆っ!!」

エヴァの叫びと共に魔璃の眼前が爆発し、爆風と凍気が一斉に襲い掛かる。

「ぐぅっ!!」

回避行動を取るが、さすがに避けきる事が出来なかった魔璃は爆風で吹き飛ぶ。

凍気の方は、多少抵抗(レジスト)したので、それほど被害は無い。

そのまま鋼糸を橋に括りつけ、地面を思い切り蹴りつけて距離をとる。

(考えろ考えろ…ただの剣士、それも御神の剣士と名乗るのもおこがましい私如きが、百戦錬磨のエヴァさんに勝つにはっ)

勝率など、無いに等しいどころか、無いだろう。

それでも、立ち向かいたい。

それゆえに……っ!!

「この高揚感、どう抑えられましょうかっ!!!」

右手の袖から焔を取り出し、素早く一回転させて小太刀にする。

そしてそのままエヴァに向かって走り出す。

(遠距離戦は不利どころか自殺行為に等しい……ならばっ)

当然のように、自分の得意な距離に持ち込む。

夜の一族の身体能力を活かし、魔璃はエヴァに詰め寄る。

そして、そのまま再び小太刀を振るう。

しかし、先程と同じようにエヴァの魔法障壁によって防がれる。

「避けて見せろ、魔璃」

瞬時にエヴァはまりの胸に手を当て、無詠唱で魔法の射手(サギタ・マギカ)を放つ。

「ぐぅっ!!」

全身に軽く痺れが走り抜けるが、魔璃は苦悶の表情を浮かべたまま後ろに下がる。

「どうした魔璃っ、防戦一方ではないかっ!!」

エヴァの叫びと共に、氷の矢が魔璃目掛けて降り注ぐ。

「まだっ、まだぁっ!!!」

そのエヴァの叫びに呼応するように魔璃も叫び、氷の矢を切り捨てていく。

(通常斬戟では魔法障壁を崩せないとなれば……っ!)

飛来する氷の矢を切り捨てながら、魔璃はエヴァ目掛けて走る。

そして、そのままエヴァに再び切りかかり……

「なっ」

凄まじい衝撃が展開する魔法障壁全体に徹り、障壁を破壊する。

それを見て、すぐさま魔璃はもう片方の小太刀を振るう。

それをエヴァは魔力を込めた手で防ごうとして……

まるですり抜けるように腕を避けて、魔璃の小太刀がエヴァの体に向かう。

驚きつつも、エヴァは後ろに下がるが服の一部が切れ、肌にも横一文字の切り傷が出来る。

そこから血が勢いよく噴出すが、エヴァは気にせずに魔璃を弾き飛ばす。

エヴァの血を浴びた魔璃は、血塗れの格好ながらも一度足を地面につけ、その反動でもう一歩下がる。

距離を開けて、エヴァは魔璃を見る。

「今のは、なんだ……魔璃?」

「今は、教える訳にはいきませんよ…エヴァさん」

小太刀を構え、魔璃は答える。

そして、徐に顔の口周りについたエヴァの血を舐め取る。

「これが吸血鬼の真祖(ハイ・デイライトウォーカー)の血の味ですか……人間の血よりも、はるかに美味しいですね」

薄く笑って、魔璃はエヴァを見る。

エヴァは不覚にも、その姿を美しいと、感じてしまった。

(……しかし、今さっきの動作は何だ……完璧に防ぎきれると思った小太刀が、まるですり抜ける様に迫ってきたが……)

だが、エヴァはすぐさま思考を切り替え、先程の魔璃の斬戟を解析する。

先程障壁を破壊したのが徹で、その後魔璃が放ったのが貫である。

獲物を選ばず、衝撃をダイレクトに通す徹と、相手の防御や見切りを逆に見切り攻撃を通す貫。

どちらも魔璃が現段階で放てる最高の攻撃である。

しかし、それなりに致命傷を与えるつもりで放った貫も、エヴァの前では思ったよりも傷を負わせらなかった。

そしてその傷でさえ、エヴァは瞬時に治癒する。

(計算以上の回復速度です……このままでは、ジリ貧ですね)

傷を負わす端から回復されるのだ、スタミナや経験の差からいって先に折れるのは此方だろう。

だがエヴァが全盛期の魔力を取り戻していられるのには限りがある。

だからこそ、それまでに決着をつけなければならなかった。

封印が再起動してからでは、戦う意味などない。

全盛期に近い魔力を取り戻したエヴァだからこそ、戦う意義がある。

魔璃は小太刀を持つ手に力を込め、再びエヴァに向かおうとして……

橋の影から、凄まじい光が溢れ出す。

「……出てきましたか」

後ろを振り向かず、魔璃は呟く。

その光りが何を示すものか、魔璃はよく理解していた。

仮契約(パクティオー)の光り……ふふふっ、ネギ先生もようやく従者持ちになった、と言うべきですか)

内心笑いながらも、魔璃は振り向かない。

この状況下で、ネギが誰と仮契約をしたかは一目瞭然であるし、元々余り興味もない。

だからこそ、魔璃は目の前にエヴァに全神経を集中させる。

そして、魔璃の後ろから、先程から姿を隠していたネギとアスナの姿が現れる。

「ふふっ、どうしたぼーや? お姉ちゃんが助けに来てくれてホッと一息か……?」

その姿を確認したエヴァが、バカにするように言う。

「うぐっ…」

「何言ってるのよ! これで22の正々堂々互角の勝負でしょ!?」

エヴァの言葉に顔を紅くするネギと、叫び返すアスナ。

そこで、二人は自分達の前に立つ人物に気付く。

よく見れば、それはクラスメイトの魔璃であった。

「なっ、何で月村さんがっ!!?」

小太刀を持った魔璃を見て、アスナは驚きながら叫ぶ。

「あぅあぅあぅ、このままじゃ僕オコジョに〜〜〜」

そして、いきなり場違いな事を言い出すネギ。

「安心するがいいぼーや、魔璃はこっち側の人間だよ……もっとも、本当は私の従者なんだが……」

エヴァのその言葉に、ネギとアスナは身を硬くする。

魔璃は、もしかするとエヴァの仲間ではないか。

そんな考えが二人の脳裏に浮かぶが……

「今はそんな事は関係ない……ぼーや、お前とは後で遊んでやるから少し待っていろ」

「そうですね、ネギ先生、神楽坂さん……手出しのない様に、お願いしますよ」

エヴァの言葉に続けるように、一瞬振り返って、魔璃は二人の考えを否定するかのように言った。

 

(邪魔など、させない……させて、なるものか―――――――!!)

 

「さぁ、行きますよマスター……この御神(おんかみ)の刃…必ずあなたに突き立ててみせます」

構え、魔璃はエヴァに向かっていく。

「こいっ、我が従者よっ!!」

叫び、エヴァも魔璃に向かっていく。

「魔法の射手 氷の17矢っ!!」

魔力で生成された氷の矢が、17本魔璃目掛けて放たれる。

魔璃はその氷の矢目掛けて飛針を放ち、撃ち洩らしたものを小太刀で切り捨てていく。

そしてそのままのスピードでエヴァに向かっていき……

「氷爆ッ!!」

突如、目の前が爆発して凍気と爆風に襲われる。

それを、右手を突き出して顔などの被害を最小限に抑える。

だが、氷の欠片などが腕をすり抜け、魔璃の顔に傷をつける。

魔璃は、それすらも気に留めずエヴァに向かっていく。

「あぁぁぁぁぁっ!!」

右手を氷漬けにされながらも、魔璃は小太刀を振るう。

徹を込めた一撃で、再びエヴァの魔法障壁を破壊し。

「はぁぁぁぁっ!!」

嫌な音のする凍った右手を、振るった……

 

 

「……ふん、何て事をするんだ…お前は」

「馬鹿な従者で、申し訳ありません……マスター」

呆れながら言うエヴァに、魔璃は苦笑しながら言い返す。

魔璃の振るった右手は、エヴァの体に当たった瞬間……折れ飛んだ。

折れ飛んだ腕の付け根から、夥しい量の血が溢れ出す。

その光景に、ネギとアスナは声にならない声を上げる。

「少し休め…後で、治療してやる」

「ご迷惑をおかけしますね……」

そう言って、魔璃は崩れ落ちた。

そして、魔璃を中心に血溜りが広がっていく。

「魔璃さんっ!!」

「ちょ、エヴァちゃん! 月村さんの腕が!」

「騒ぐな!!」

叫ぶネギとアスナを、エヴァは一喝する。

そのまま魔璃を、橋の端にもたれ掛けて座らせる。

そして、自分の服を少し破き、血が溢れ出る魔璃の腕の付け根にきつく縛り付ける。

多少なりとも血が止まったのを確認し、エヴァはネギとアスナを見る。

「今は魔璃の事よりも、自分の身を案じたらどうだ、ぼーやに神楽坂明日菜」

そう言って、エヴァは浮き上がる。

その隣に、茶々丸も足のブースターで飛び上がり並ぶ。

「あいつの事なら心配するな……それよりも私が生徒だと言うことは忘れ、本気で来るがいい、ネギ・スプリングフィールド」

「……はいっ」

一瞬の思案の後、ネギは力強く頷いた。

「ネギ!? 月村さんの事はいいのっ!!?」

予想外のネギの答えに、アスナは驚きながらネギに叫び返す。

「エヴァさんが心配するなと言うんだったら、きっと何とかしてくれると思います…だから、今はあの人に勝つために戦います」

その言葉を聞いて……アスナは頷いた。

そして、魔法使いの戦いは始まった。

 

 

 

「んっ…うぅ……」

眩い光りを、目蓋越しに感じる。

そして、ゆっくりと目蓋を開けると……

「目が覚めたか?」

「はい、何とか……」

隣から聞こえて来る声に、魔璃は苦笑しながら言い返す。

魔璃の隣にはエヴァが椅子に座っていた。

「まだ起き上がるなよ、夥しいぐらいの血を失ったんだからな」

エヴァに言われ、魔璃は頭がクラクラする事を理解する。

「結局、勝てませんでしたね……」

「何度か危ない場面はあったがな」

魔璃の言葉に、エヴァは小さく笑いながら言う。

「エヴァ姉さん、すいません…私はエヴァ姉さんの従者なのに、このような事をしてしまって」

申し訳なさそうに、魔璃は言う。

「気にするな…お前の剣を見れたのは収穫だったしな」

魔璃の頭を撫でながら、エヴァは言う。

「優しいですね、エヴァ姉さん……」

目を閉じて、魔璃は言う。

「お前は、私の妹だからな」

優しく、姉が妹をあやす様に…エヴァは魔璃に答える。

「エヴァ姉さん、また少し……眠ります」

「あぁ、お前の腕はちゃんと治してやったから、気にせずに寝ろ」

魔璃たち夜の一族は、血を使って様々な恩恵を授かる事が出来る。

魔璃の折れ飛んだ腕も、大量の血を使って引っ付けたのだ。

「ありがと…う…ござい…ま……す………」

 

まるで糸が切れるように、魔璃は眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


あとがき

 

魔璃譚第四弾はネギとエヴァの橋の上での戦いに魔璃が乱入したら、でした。

フィーア「乱入って言うより、魔璃とエヴァの戦いじゃない」

まぁ、魔璃も剣士として強いものと戦いたいって言う気持ちがあるって事で。

フィーア「それにしても、エヴァの性格が少し変わってるような気もしないでもないんだけど?」

ごめんなさい、自分でもそう思います(平謝)

フィーア「それに、魔璃の腕を引っ付けた血は何処から持ってきたのよ?」

茶々丸がネギと明日菜に頼んで少し血を分けてもらったのと、後は輸血パックで。

フィーア「その輸血パックは?」

麻帆良病院からタカミチを通して。

フィーア「そのタカミチを通してって言うのが、無理じゃない?」

う〜ん、設定ではタカミチはあんまり魔璃の事を嫌っているわけでもないから、多分いける……はず。

フィーア「まぁ良いわ。 で、次回は…って、聞いてもまた未定とか言うんでしょ?」

フフフフ、今回はちゃんと考えてるぜ!!

フィーア「で、次回は?」

この一件で呼び出しを受けた魔璃と、その後はエヴァとの話だ。

フィーア「へぇ、本当に考えてたのね」

書いてないけどな。

フィーア「……やっぱりふっとべぇぇぇっ!」

あぷろぽぉぉぉっ!!!

フィーア「ふぅ…ではでは〜〜」





剣士としての性が押さえきれず、制限のないエヴァへと勝負を挑む魔璃。
美姫 「うんうん。良かったわ」
茶々丸との戦いも見てみたかったかも。
美姫 「従者同士の対決ね」
ああ。まあ、それよりも次回がちょっと楽しみかな。
美姫 「呼び出されてどうなるのかしらね」
うんうん。次回も楽しみにしてます。
美姫 「待ってま〜す」



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