恋姫†無双戯曲 −導きの刀と漆黒の弓−

 

第三話 −新たな客将−

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼致します!取り急ぎのご連絡が」

 

そう言って兵士が一人駆け込んできたのは白蓮と一弦が朝食を終えて仕事前の一服をしているところだった。差し向かいでお茶を飲むゆったりとした時間をぶち壊しにされた白蓮は少々不機嫌そうな声で用件を促す。

 

「そ、それが……我が軍に加わりたいと申しておる者がおりまして。その者が是非ともご主人様にお目通りをお願いしたいと……」

 

「ほう?こんな朝っぱらから……」

 

なにやら纏う空気が不穏等なものになり始める白蓮。先ほどから怯え気味の兵士にはまさに追い討ちとなる。

 

「そんなにピリピリ、しないで下さい。朝早くからというのは……それだけやる気があるという事でもあるんですから」

 

絶妙の間で穏やかに白蓮を窘める一弦。

助かったとばかりにほっと一息ついた兵士に罰が悪そうに苦笑しながら謝った白蓮は、そのまま一弦に視線を向けてどうする?と目で聞いてくる。

 

「戦力が増えるのは、いい事だと思います。仕事もたまってませんし……会ってみるのがいいのではないでしょうか?」

 

「うん、そうだな。それじゃ悪いがソイツをとおしてくれ。一弦、お前も一緒に来てくれ」

 

「分かりました」

 

そして暫くして一人の凛とした美貌の少女が兵士に先導されてやってくる。一房だけ長く伸ばされた髪を束ね、白を基調とした着物に身を包んだ見るからに普通の兵士達とは違う空気を纏った少女だった。

 

「公孫賛殿、お初にお目にかかる。私は、姓は趙、名は雲。字は子龍。力なき民の為にこの力を使いたく、貴方の軍門に加えていただければと参上仕った。是非ともご検討の程、お願いしたい」

 

落ち着いた口調で淡々と告げるその声には、たしかにその思いの強さのようなものが滲み出ていた。しかし、膝を付いて挨拶をした後白蓮に向けたその目はあからさまに力を探るような鋭い視線だった。

 

「その志には共感する。我が軍に加わる事には何の依存はない。しかし貴殿の力がどれほどの物か、特に異存がなければ見せてもらいたい」

 

そんなある意味挑発的な視線を受けた白蓮はにこやかに笑顔を作りながらもこめかみに青筋を立てて挑発に乗る。

そんな白蓮に一弦を苦笑しつつ、その挑発合戦の相手である趙雲に髪の奥に隠れた目を向ける。

 

(あの気配は……かなり強い。多分僕も、白蓮さんも、勝てないな…………?趙雲?その名前何処かで……)

 

「そちらの御仁、私の顔に何か?」

 

考え事をしていて少々長く見続けていたせいか、趙雲が一弦の隠れた視線に気が付いて妖艶な笑みを浮かべる。

 

「みれば変わった着物だが……というかそもそもお主は本当に男かな?」

 

「正真正銘男です……不躾な視線を向けた件は、申し訳ありませんでした。貴方の名前に……聞き覚えがあったもので」

 

そう言って再び白蓮のほうへ戻す一弦。

 

「……むぅ……」

 

「?えっと……何か?」

 

戻したとたんに非難するような視線を白蓮から受けて首を傾げる一弦。暫く不貞腐れたように呻りながら一弦を睨んでいた白蓮だったが、やがて一つため息をついて趙雲に向き直ると、

 

「まぁいい。あんたの実力くらい肌で十分感じられるさ。正直うちには戦力的に不安要素がかなりある。趙雲、あんたさえよければ客将としてむかえたいと思うが、どうか?」

 

とすっかり領主の顔になる。

今まで散々痴話喧嘩らしきものを目の前で見せつけられていた趙雲はその変わり身の速さに唖然としていたが、すぐにまたその何処か挑発的な笑みを浮かべて答えた。

 

「その話、有難く受けさせていただこう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おはよ〜……白蓮ちゃんちゃんと一弦君にお話できたぁ?」

 

「あ、そうだ一弦。昨日言い忘れてたんだがお前の知り合いらしいヤツを見つけたぞ?」

 

趙雲が話を受けてすぐ、欠伸をしながら緊張感の欠片もない声を出しながら入ってきた泉。それで思い出した白蓮はまた言い忘れないうちにと趙雲がまだそこにいるのにも関わらず話を切り出した。

 

「えっとな、名前は……北郷一刀。天の御遣いなどと呼ばれているらしい。幽州の街に仲間……えっと、二人と共に入ってそこを襲っていた黄巾党と退けてそこの県令になったらしい。今はその街を守りながら他県を脅かす黄巾党を対峙してまわっているらしい。……どうだ?探してるのはコイツか?」

 

そうであって欲しい期待が半分、違っていて欲しい期待が半分といった複雑な表情で一弦に確認をとる白蓮。

 

「……はい。……しかし……一刀らしいですね、実に……」

 

そんな白蓮の言葉に一弦は穏やかな声ではっきりと、懐かしそうな声でそう答えた。

 

「……そうか。……なら話は早い!早速馬と護衛を数人用意して向こうに送ってやろう!」

 

「あ、それは……」

 

「……それで本当にいいのぉ、白蓮ちゃん?」

 

「い、いいんだっ!もともとそういう約束だったんだからっ!」

 

「で、でもぉ……」

 

「あの……?」

 

「いいんだよっ!」

 

明らかに無理矢理吹っ切ろうとしている白蓮と、何とか白蓮に素直に自分の気持ちを言って欲しいと願う泉。夢中になっていて一弦が何か言おうとしているのなど二人とも完全に目にも耳にも入っていない。

困り果てた一弦に助け舟を出したのはただ成り行きでそこにいた趙雲だった。

 

「もし公孫賛殿とそちらの……「華佗よん♪」……華佗殿。御仁は何か言おうとなさっているが、話は聞かんでもよろしいのか?」

 

「「……え?」」

 

趙雲に言われて初めて一弦が何か言おうとしている事に気付いた二人。

一弦は趙雲に軽く頭を下げ、そして白蓮と泉に告げた。

 

「僕は、まだここを出るつもりはありません。……白蓮さんの期待にも信頼にも、まだ何も答えていません。ですから……白蓮さんさえよろしければ、いずれ必然的に会うでしょうから、その時までもう暫く置いてやってください」

 

「い、いいのかっ?!本当にそれでいいんだなっ?!やっぱり今すぐいくなんて今更言っても聞かないぞ?!」

 

「ええ。……よろしくお願いします」

 

「あらあら〜♪よかったわねん白蓮ちゃん♪」

 

すっかり機嫌を良くした白蓮と、それをみていつものテンションに戻った泉、そしてそんな二人を口元に優しげな笑みを浮かべながら見守る一弦。まだそんなに長くはないがいつもどおりともいえる空気が戻ってきた三人を見て、そこに残っていた趙雲が、

 

「くっ、あははははははっ!貴公等はなんと言うか、楽しいな。うむ、気に入った」

 

と本当に楽しそうに笑っていた。それまでの凛とした美貌はそのままに、しかし何処か親しみやすさのような色が強くなった笑み。

 

「ここならとりあえず気持ちよく仕えられそうだ。それはそうと公孫賛殿?」

 

「あ、ああすまんな。なんだ?」

 

「私はこれまで流浪の身。家屋敷はもちろんないし、昨晩は街で宿を取った。仕えるにあたって部屋をお貸しいただけないだろうか?」

 

「ああ、そんな事か。分かった。泉……」

 

「あたしはこれから怪我人の往診があるから残念だけど駄目よん♪じゃあねん♪」

 

案内を頼もうとした泉はそう言っていたずらな笑みを浮かべながら出て行った。

仕方ないと傍に控えていた御付の女性に頼もうとしたその時、

 

「ああ、よろしければそちらの御仁に案内願いたいのだが」

 

と趙雲が澄ました顔で言い出した。

 

「……はぁ?!」

 

「?……僕、ですか?」

 

「いかにも。お主の風貌といい、……ん〜、まぁ少々興味を惹かれた。先ほどの話だとこれから暫く同じ戦場で背中を合わせる事もあるやも知れないし、互いを知っておいて損はないと思ったのだが?」

 

言い分はたしかにもっともらしい。しかし白蓮は気付いてしまった。そう言った時の趙雲の表情はかなり意味ありげな、まるで白蓮をからかうような微笑だったのを。

おもわず頭ごなしに駄目だと怒鳴りつけそうになった白蓮だったが、すぐにその表情を思い出して考える。

 

(ここでオレが怒鳴っちまったらそれこそ変な勘ぐりを受けちまう!ああっ!でもだからってはいそうですかって一弦に案内させちまったらそれはそれでどうなっちまうか……)

 

北の英雄、白馬将軍が苦悩の末に出した結論。それは、

 

「一弦。すぐに戻ってくれよ?お前がいてくれないと私……」

 

一弦にすぐに戻るように念を押すという極めて単純な案だった。泉のいない今白蓮が完全に信頼を置いて傍におけるのは一弦ただ一人という今の自分の気持ちではなく、国における自分の立場を言い訳に使ったのである。

しかし白蓮は二つ、重大な点を見落としていた。一つ目は、どんなに粗雑な言葉を使おうと白蓮のことを一弦は普段はただの歳相応の少女だと認識しているという点。そしてもう一つは、その一弦はいくら男とも女とも取れてしまう風貌をしていてもその心はきちんとした男だという点だ。つまり、

 

「あ、あの……分かりましたから。そんな目を、しないで下さい」

 

白蓮の縋るような瞳は一弦自身にそれらの点を再認識させ、そして自分が目の前の美少女に頼られているという事を認識させるに余りあったという事だ。

自分の目をそんな瞳で真っ直ぐに見つめてくる白蓮の肩を、照れてうろたえながらも優しく押し返した一弦は、

 

「で、では……すぐに、戻りますので」

 

と軽く朱に染まった顔でそう言って白蓮に微笑みかけると、後ろ髪を引かれているような感覚をふりきりながら趙雲を先導して退室した。

そして後に残ったのは……

 

「…………?!くぅぅぅぅ!!お、オレってばなんて大胆な事をっ?!」

 

「ご、御主人様?!いかがなされました!?」

 

「どどどどうしようっ?!かか一弦絶対オレの事変な女だって思った!――――あぁ……で、でも……ちょっと、照れてくれてたかも……♪」

 

「……あの〜、御主人さま〜?……公孫賛伯珪さま〜?……なんか身悶えてる……」

 

今更ながらに自分が一弦に言った台詞とした事の意味を理解して御付の女性が残っているのにも関わらずに自分の世界の妄想を駄々漏れにして身悶える白馬将軍だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが、貴方の部屋になります。……となりは泉さ……華佗さんですので、何かあったら相談にのってくれると……思います」

 

自己紹介以外はほぼ終始無言のまま趙雲の部屋にたどり着いた二人。部屋はそれほど広くはないが、大人二人くらいならば普通に生活しても何も不自由しないくらいの設備は整っている。

暫く確認するように部屋の中を見て回った趙雲はやがて満足したように一つ頷くと、

 

「うむ、申し分ない。このような部屋を用意していただき感謝すると公孫賛殿に伝えてくれ」

 

と綺麗な笑みを浮かべながら一弦を振り返った。

 

「承りました。……それでは」

 

「む、暫し待たれよ」

 

満足したようなのでそのまま退室しようとした一弦を引き止める趙雲。何事かと振り返った一弦は趙雲の表情をみて思わず硬直する。そこにあったのは趙雲の微笑み。ただし先ほどまでの穏やかな綺麗さは微塵もなく、かわりにニヤリといった擬音がしっくりくる様な凄惨な笑みだった。

 

「は、早く戻るように言われて……っと!」

 

その笑みを見てすぐにその場を離脱すべきと判断した一弦はすぐに回れ右しかけるが、そこに趙雲の槍が一弦の顔を狙って突き出される。間一髪でそれを避けた一弦は、反射的に腰の後ろに隠してあった特殊警棒に手を伸ばして、

 

「……どういう、つもりです?」

 

槍を片手で押さえたまま趙雲の顔先にそれを突きつけた。

しかしそれを突きつけられた趙雲は、

 

「ほう!それはそういうふうに使うのか!何で出来ているのだ?なぜ伸びる?元には戻るのか?」

 

とそれをまるで意にも介していないかのように一弦が突き出した特殊警棒を興味津々といったふうに眺めたり撫でてみたりしている。

まるで子供のような反応をする趙雲に一弦は一瞬唖然とし、やがて苦笑を浮かべながら、

 

「持って、みますか?」

 

「いいのか?!」

 

と警棒をくるっと回してグリップを趙雲のほうへ向けて差し出す。趙雲はそれを目を輝かせながら受け取ると、しばらく押してみたり引っ張ってみたり振ってみたりと傍から見たら新しい玩具を得た子供のようにはしゃいでいた。

 

「ふむ。やはりお主が天の御使いの友人というのは本当らしいな。その奇抜な格好といい、見た事もない武具といい……一弦殿と言ったな?色々と話を聞いてみたいのだが」

 

「え?いや、そう言われましても……早く戻るように、言われてますから」

 

「まぁよいではないか♪そういえば公孫賛殿はお主にいたく御執心のようだが、もしや恋仲か?」

 

「ち、違いますよ。彼女は……命の恩人で、僕にとっては護るべき人……です」

 

「ほう?北にその人ありと謳われる白馬将軍、公孫賛伯珪殿を護るべき人と?お主それほどの腕か?」

 

観念して部屋の壁にもたれかかって質問に答えた一弦に趙雲は興味深そうな目で詰め寄ってくる。

 

「僕は……ただの弓使いです。ここが何所かも分からずに放り出された、ただの弓使いですよ」

 

「弓か。主に老兵は非力なものが使う武具だが……しかし天の住人の弓は一味違うのだろうな。しかし放り出されたとは?一弦殿は望んでここにおられるわけではないのか?」

 

「僕は……気が付いたら戦場にいました。そこで、拾われたんです。行く当てもなく、頼る人もなく、どう身をふっていいかも分からない。そんな僕に手を差し伸べてくれたのが、白蓮さん……公孫賛伯珪さんです」

 

そして一弦は口調を強めて言い放つ。

 

「ですから、僕はその恩に報いる。いつか戦場で一刀と会う日まで、こちらから出向く事はないでしょう。その日まで、僕は白蓮さんの弓です」

 

そう言ってのけた一弦に趙雲は呆けたような表情を向ける。

それまで趙雲は一弦を、始めてみた時から何処か頼りない男と思ってみていた。男女どちらともいえてしまうような外見もそれに拍車をかけていたようで、どちらかといえば何故白蓮が一弦にこだわっているのかが分からなかったのがわざわざ一弦に案内を頼んだ本当の理由だったのだが、今一弦が見せた表情はそれまでの趙雲の中の一弦のイメージを一掃した。

 

「お主、男だな」

 

「ですから、僕は男ですって……」

 

「別にそういった意味でいったのではないのだが……まぁいい。では一弦殿、折角だしもう少し天の国についての話などを聞かせて……」

 

「一弦!すぐ帰って来いっていったのに何やってんだ?!」

 

壁にもたれかかっていた一弦にもっと話を聞こうと一弦の腕をつかんで座らせようとした丁度その時、業を煮やしたのか白蓮が部屋に飛び込んできた。

 

「……ちっ、もう来たのか……」

 

「……何か言ったか?」

 

あからさまに舌打ちをした趙雲はしぶしぶ一弦の腕を放して特殊警棒を返す。そしてジト目で睨んでくる白蓮にふっと表情を緩めると、

 

「よい男を見つけたな、公孫賛殿。一弦殿なら戦場でも信用出来る。我が腕、存分に奮わせて頂こう」

 

と何処か羨むような視線を白蓮に向けた。

それに上機嫌になった白蓮はその後たいした追及をすることなく、

 

「一弦、そろそろ戻って仕事だ。行くぞ」

 

と一弦を目で促す。

 

「はい。……趙雲さん、これからよろしく……お願いします」

 

一つ目礼をして白蓮の後に続く一弦の耳元に、趙雲は後ろから飛びつくように口元を寄せた。そして白蓮がそれに気づく前に、

 

「私の真名は星という。お主のような男にはこれからこちらで呼んでいただきたい」

 

「せ、星さん……ですか?本当によろしい……」

 

「お主の公孫賛殿に対する忠義心、見事なものだ。その尊敬の意味も込めて、こちらからよろしくお願いする」

 

そう言って飛びのいた。丁度白蓮が振り返り、訝しげな視線を向けてきた。

 

「……何かしていたか?趙雲殿」

 

「いえ、なにも?」

 

またジト目でみる白蓮に星はきょとんとした表情で両手を広げてみせる。一弦の頬が少々朱に染まっているのが気にはなったが、追求も出来そうにないと諦める。そのまま一弦を促して戻ろうとする白蓮に、星は後ろから声をかける。

 

「公孫賛殿、一弦殿、今宵御近づきの祝いに一献傾けないか?席は私の部屋で」

 

綺麗な笑顔でそう言ってくる星をみて白蓮と一弦は顔を見合わせる。

 

「華佗殿もお呼びして四人で。よいつまみを見つけたのでうずうずしていたのだ。いかがかな?」

 

そんな申し出を受けた二人は顔を見合わせたまま噴き出す。楽しそうに暫く笑い転げた後二人は声を揃えた。

 

「「喜んで!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてその夜、当初の約束どおり星の部屋に集まった白蓮、泉、一弦の三人は用意された酒とつまみをみて愕然とする。

 

「な、なんだこれ……?」

 

「すっごい量のお酒ねん♪一晩で飲み干せるかしらん♪」

 

「つまみって……全部メンマ、ですか?」

 

「そんな所に突っ立ってないで座られよ。それに一弦殿、メンマは最高のつまみだ。貶めるような発言はたとえお主でも許さんぞ♪」

 

どうやら星はもう出来上がっているらしい。三人を引きずり倒すようにして座らせた星はそのまま全員に杯を渡して酒をそそぎ、一弦以外の二人の女性はそんな星のペースに飲まれるかのように中身をどんどんと飲み干していった。

そして一刻後、出来上がった三人の女性はというと……

 

「ど〜やら一弦殿は伯珪殿にくびったけのようだなぁ〜♪」

 

「そ〜なのかかいと〜♪わらひにくびったけかぁ〜♪あっはっは〜♪」

 

「あらだめよ〜ん♪一弦君はあたしがやさし〜く手解きするんだからん♪ね〜一弦く〜ん♪」

 

「お〜♪それでは私も是非いっしょに〜♪」

 

「だ、だめだぞ〜。かいとはわらひのもんだぁ〜♪」

 

「「お〜♪」」

 

「……どうしよう、これ……」

 

いろんな意味で一弦を追い詰めていたとかいなかったとか。

ともあれこの出来事で互いの信頼関係を築きあげたらしい三人は、翌日から真名で呼び合うようになっていた。

 

「さて泉、昨日の話の続きなのだが白蓮と一弦殿は――」

 

「ええそぉれはもぉ♪一弦君見てて羨ましくなるくらい白蓮ちゃんに尽くしてるしねぇ♪でもね星ちゃん。一弦君助けたのはあたしも一緒なのよぉ。だからそろそろ譲ってほしいなぁ♪」

 

「ゆゆ譲るって泉!かっ一弦は物じゃないぞ?!星!アンタも遊んでないで!折角隊一つ任せたんだから訓練してこいっ!」

 

「……な、なんか居辛い、です……」

 

 

 

 


あとがき

 

一弦と泉という二人のファクターによってもたらされた新たな要素。公孫賛と趙雲がちょっと仲良さげに。

今後の展開に原作とは違った要素を増やすためにこんな展開にしてみました。これによって星が白蓮達と別れる時にちょっと違った展開にしないと分かれられないというw

ともあれこれでメンマさんも一時的に軍門に加わって、そろそろ一刀達を助けに行くときが近づいてまいりました。向こうは原作どおりの展開でよろしくやってるはずですので、一弦と一刀の再会もちょっと面白くなりそうだと書く前からちょっとわくわくしてます。

それでは、今回はこの辺で〜♪





おお、徐々に一刀との再会も近付きつつある。
美姫 「どうなっていくのかしらね」
趙雲と公孫賛の間も少し違う感じみたいだしな。
一体どうなるのか。
美姫 「読んでいる私たちもわくわくしてます」
次回を待ってます。
美姫 「それじゃ〜ね〜」



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