涼宮ハルヒの終焉

 

本章第2話

 

 

五狂生と裏切りの蘭

 

裁判長の判決に納得ができず喚き散らして強制退廷をさせられる被告人の如く、タカと

アキラの悪友二人組に両脇を抱え込まれたまま、校舎の中に引きずり込まれた俺は、もう

いっそのこと開き直って今日一日だけは懐かしい高校生活を送ろうと考えていた。 

なに、一日だけだ。あの自分の書斎として使っていた文芸部室に近寄らなければ、ハルヒ

に出会うこともあるまい。彼女が絡んでいなければ、今俺が置かれている状況はなかなか

体験できないことだ。依頼などもはや知ったこっちゃない。あいつなら別の策を弄してな

んとかできるだろう。感情の切り替えを買っていると言っていたが、それは間違いだ。俺

はただ単に状況に流されやすいというか、ぶっちゃけちゃらんぽらんなだけだ。それを見抜けなかったのを薬にせいぜい今後とも謀略の限りを尽くすといい。

 

盲目の虞翻仲翔の生まれ変わりのような男の苦みを含んだ表情を想像し、ほくそ笑みなが

ら昔の記憶を頼りに場所を特定した自分の下駄箱の取っ手に手を掛けた。年老いたせいか

この何でもない動作にも懐かしさを感じてしまいセンチメンタルな気持ちになってくる。

 

そうしてゆっくりと開こうとしたとき、左下からパラパラと何やら複数の紙の類が舞い落

ちる音が届いた。

その方向に目をやると、そこには数枚の封筒やメッセージカードが散乱していた。全てが色鮮やかにコーディネイトされたものだ。

「はあ、またもこんなに……まいったな」

しゃがみ込んで散らばったそれらをアキラは一つ一つ確認するように拾い上げていく。そ

の顔はなんとも困ったような表情を浮かべていた。

「またラブレターか?」

本来なら茶化すネタになるだろうが、拾い上げているアキラに俺越しにタカがかけた声は

そんな感じなどせず、あくまで平坦なものだった。

「ああ、今日は6枚。昨日は8枚だ。これで新学期始まってから20枚超えだよ。しかも昨日入学式があったばっかだってのに、一年生からも出してきてる。嫌だねぇホント……」

他のやつらが聞けばとんでもない暴言だが、こうも大量にいただいては対応に困るのも事

実だ。それだけ返事をしなければならないということだからな。 特にアキラは入学当初

からその顔立ちと皮肉めいているが親しみやすい性格から女子からモテまくっていた。

当然、毎朝のように下駄箱にラブレターが突っ込まれ、その数はもはや全女子生徒から頂

戴しているのではないかというくらいに至っていた。

(もちろんこっちの世界の話だが。そういえばこの世界に“彼女”はいるんだろうか?)

 

「これ全部、返事をするのは骨だし心苦しいぜ」

拾い上げた自分への愛のメッセージを眺めてアキラはまた大きなため息をついた。

「それ全部断るのか?」

「当たり前だ。好きでもない奴からラブレターもらっても困るだけだ」

タカの言葉にアキラは少し非情とも言える答えを返した。それに対しタカは、

「おうおう、2年前のお前とはえらい違いだな」

と、後ろからアキラの首に腕を廻して締め付ける。お前がそれやるとアキラでも危ないぞおい……

「うぐぐっ、今の俺にはアイツしかみえねえんだよ。何人もの女を虜にできるより、俺は

アイツが振り向いてくれたほうが、俺にとっては幸せだよ」

「はいはい、ゾッコンってやつね」

「……悪いかよ?」

「いや、毎日あの子のクラスに入り浸ってるお前を見てたらさすがにそうは思わねえって」

さっきまでとは違い、ある種の敬意を表するような笑みを浮かべ、タカがアキラを放すの

を眺めながら俺はアキラの想い人らしき人物のことを考えていた。

やっぱり“彼女”なのか? でもタカがあの子って言ってるつうことは同級生か後輩だよ

な。ということは一つ上の学年であるはずの彼女じゃないってことになる。

(じゃあ一体誰が……)

まあ、いずれにしてもアキラが自分以外の女に言い寄ったなんて知ったらあの白百合様の

ことだ。たとえ異世界のことであっても怒りを露わにしてアキラの脳天に鉛玉ぶち込みかねん。

白き魔性の花の名を冠する女性の顔を肴に苦笑いを浮かべていたが、タカの呼びかけに我

に返り、そのまま教室へと向かうこととなった。

 

 

「ういっす、トモ」

「……ああ」

教室に入るともに発したタカの言葉に窓際の一番前の席に座り、無愛想というか不機嫌な

顔つきで返した男子生徒は直後に口に手を当てて、大きな欠伸をした。

「何だ寝不足か?」

「新入生のオリエンテーションの準備でな……」

目をこすり眠気をかみ殺しているトモの机の上にはいくつかのプリントが散らばっていた。

おそらくオリエンテーション関係だろう。通常の生徒会活動の時間だけでは手に負えず、

教室にまで仕事を持ち込んだってところか。

その一枚を手にとって眺めながら、トモはうんざりした口ぶりで言葉を発した。

「会長があんな野郎なんで、その分俺達に仕事が回ってくんだよ。おかげで始業式から

こっち、ロクにベッドの上で寝られなかった。 全くなんであいつが会長になってんだか

不思議だぜ」

激しさこそ感じられないが、そのトーンの低さから怒りがにじみ出ているのがわかる。

トモの拳に力が入り、徐々にプリントが徐々にクシャクシャになっていく。

一樹がいた機関が用意した協力者がいなければ、本来なら生徒会長になってたからなこいつ。

それだけに生徒会長選で負けた悔しさが尾を引いているのかもしれない。

「おいおい、使いもんにならなくなるぞ。資料だよな、それ? 苛立つのはわからねえでも

ねえが、ちっとばかし抑えろって、それにいくら文句タレようが結局全部やっちまうのがお前だろう」

トモの肩に手を置きタカが宥める。さっきのアキラにしろ、こういったお互いを制御し合

う関係はこの世界でも同じのようだ。まあ、もともと俺の世界では俺たちは皆、何かしら

の過去を抱えていたから、自然とつるむようになったのだが、飛龍の話を聞いた限りでは

この世界ではそういうのは一切存在しないだろう。それでもこういった絆が築かれている

のはダチとして、喜ばしく思えた。たとえ自分がそこにいなくとも……

(まあ、この様子だとあの珍妙なあだ名で俺達が呼ばれることも――)

 

 

「やあやあっ、五狂生の諸君! ご機嫌麗しゅう!」

 

(あったな……)

 

「鶴屋……」

振り返ると俺のささやかな望みを見事にぶち壊してくれたその構成物質が元気しかないよ

うな声の主である鶴屋がこれまた最高のスマイルフェイスを俺達に向けている。

「およっ? どうしたんだい正悟君、私の顔になんかついてる?」

「いや、なんでもない」

このデコの広いお嬢様はこの世界でも、こんなにハイテンションなのか? それとも全て

の仮想世界の鶴屋がこうなのか? 暇があったら一度お淑やかな彼女がいるかどうか探し

てみたい気もする。

 

「鶴屋、いい加減その名で俺たちを呼ぶのはやめれ。俺達全員がキ○ガイみたいじゃないか」

 

ジト目を鶴屋に向けて、タカが先ほどのセリフに難色を示す。

そんなタカにも鶴屋はものともせず、極上スマイルのままこう返した。

 

「あははっ、 いまさらだよタカ君。入学した時から呼ばれてるのにまだ慣れないかいっ?」

「アホ。俺は自分が異端者呼ばわりされて喜ぶようなマゾじゃねえよ。こんな呼び名に慣れてたまるか」

(異端者どころか覇王だがな。俺の世界では)

タカに続くように

「そうだ。タカや正悟はともかく俺まで同じ扱いをされてはたまらん」

と静かにトモがなかなかにひどいことをのたまった。

「「お前がいうな! 副生徒会長」」

つい自分の世界のことと混同してタカとハモってしまったが、結局こいつら入学当初何を

しでかしたんだか。 俺達みたいにここいらのチーマーといざこざを起こして学校のグラ

ンドで全校生徒が見ている中、全員血祭りにでもあげたのか? いずれにしても、今目の

前にいる二人が自分のよく知っている奴らとそう変わらない人間だということだけはたし

かだ。 それだけでどこかホッとした感じになれた。

 

(――ん、2人?)

 

ふと気がついて首を回し、辺りを見渡した。

 

「アキラの奴、どこいった?」

 

「ん? そういえば今さっきまで一緒にいたはずだが……」

 

タカも同様に首を動かし、いつの間にか褐色肌の男の姿を探し始めた。

 

「アイツならお前達と一緒に入ってきてすぐ鞄をおいて出ていったぞ」

資料を見ながら何気なくトモが返してきた。 

「また彼女のとこかよ。ホントよくやるぜ朝っぱらから。全く新学期早々相変わらずなの

はあいつのほうじゃねえか」

肩をすくめて、半ば呆れ果てた様にタカは言った。

「アキラもアキラだが、アイツを一年以上虜にしてる彼女も結構大物だと思うぞ。おとな

しそうな顔してなかなかやる」

トモの言葉に俺は少なからず好奇心を湧かせた。

白百合様以外にそれほどアキラの心を掌握している女性など今まで想像できなかったから

だ。その白百合様でさえ、あんな出会いをしなければアキラの心は奪われなかっただろう。

さてさて、プレイボーイのアキラがどんな女性とどういう出会いをしてそれにのめり込ん

でいったのか、想像するだけでも愉快だ。 それだけでこの世界に来た価値がある。

出来ればその彼女の顔を今すぐ見てみたいが、せっかくの逢引を覗き見るのはさすがに無

粋なので、我慢しよう。

もはや、俺の頭にはこの世界に訪れた本来の目的など、新しいデータを上書きされたハー

ドディスクみたいに完全に消滅していた。

 

そんな考えが無意識に顔に出たのか、自分自身がニヤケていることをタカと鶴屋に弄られ

たが、無理に否定してもこいつらを面白がらせるだけなので適当にあしらって、俺は自分

の席へと腰を落ち着かせた。

〈……?〉

不意に後方からの視線が感じられた。しかもただの視線ではなく、異常なほどに冷たく、

人間味のない視線が射抜くようにまっすぐ俺の方へ向けられていた。

こんな視線を向けてくる奴は一人しか浮かばなかったが、一応の確認のために振り向こう

と思いった。しかし怪しまれる危険があると思い留まり、前を向いたまま視覚を遮断し心

眼状態に入った。

意識を視線の感じる先に向けると、予想通りウェーブのかかった薄い緑色の髪を持つ人物

を確認できた。

(やはり喜緑か)

こんな無機質な雪女みたいな冷たい視線を送れるのはこのクラスじゃ彼女しかいない。

問題はなぜ彼女が俺にそんな視線を向けているのかということ。

狂っている特待生に興味を示したのか、あるいは――

 

 

突然、現れた存在しないはずの男を警戒しているのか。

 

 

前者はまずもってあり得ない。いくら奇行をやらかすからと言って、彼女にとって所詮人

間は低級生物。興味を抱くはずがない。第一、興味の対象に向ける視線はもっと穏やかな

心地いいものだ。こんな不気味なものじゃない。

ということはやはり後者ということになる。

 

なんでまた?

 

この世界への記憶改変は完璧のはずだ。今までのタカ達の反応を見るにそれは保障されて

いる。皆俺が最初から存在していると思い込んでいる。

 

昨日もここに龍峰正悟という男がいたと思い込んでいる。

 

なのになぜ彼女は疑っている?

 

何を疑っている?

 

今回の記憶改変は飛龍の世界――“真世界”の情報統合思念体が行ったと聞いている。ま

さか上層世界の存在が自分より下層の存在への介入をミスるとは思えない。もしそうだと

しても統合思念体が、自分たちが生み出したTFFI――しかもその下層存在へだけ介入

を誤るとは灯台下暗しもいいとこだ。何か不都合があったのを俺に黙っていたのか?

 

……それとも故意にしなかった?

 

ふと湧き出た逆の発想が頭を駆け巡った途端、俺はとある仮説を立てることができた。

 

〈俺とレクイエム(・・・・・)を接触しやすくするため……か〉

 

通常、何も接点を持たない者同士が関わりを持つことは難しい。

片方が、いきなりもう片方の前へ現われて自己紹介なんてしても警戒されることが多い。

そのうえ俺の場合、自分が第六天魔王とか云々を話さなきゃならんからな。警戒を通り越

して、変質者にしか見られない可能性がある。まあ、悲しいことに今の北高での俺の評判

はそれに近いものだが。そんな人間の言葉なんざ信じないし、余計に怪しまれるだけで協

力などしてくれるはずもない。それどころか妨害される可能性だって大きい。

 

ならばいっその事、最初から俺の存在を疑わせておき、相手からも接触することを求める

形に持っていけば、こちらとしても与し易い。

だからレクイエム……いやこちらでは確かSOS団だったか。それに関わっているTFF

Iに故意に情報を漏らし、俺への警戒心を予め持たせて先方にも接触を求めるよう促したというわけか。

 

なるほど……よくできた配慮をしてくれる。

確たる保証はないが大方そんなところだろう。

(全く以てありがた迷惑だな)

俺が動きやすいようにそんな小細工を施してくれたんだろうが、今の俺はこの世界に関与

する気もないんだ。身勝手だかな。 明日にはもう消えるつもりでいる。それでも記憶改

変は放っておくと続くわけだが、それを今後どうするかは飛龍が考えることだ。修正して

俺の存在をなかったことにするか、あるいは平行または真世界の並行世界群から俺の同位

体を新たに連れてくるとか、やり方はいろいろあるだろう。 俺が抜けるからと言って罪

滅ぼしで変わりの案を提供してもあいつにはそれこそありがた迷惑だろう。放置した方が

むしろ喜ばれそうだ。

 

だが。

 

いつの間にか隣に座っているタカや、左前方で資料を眺めているトモに目をやりながら、考えた。

もし、介入不可能だったことをあえて利用していた場合、もう戻せないということになる。

変わりを捕まえりゃ、飛龍は問題なかろうが、捕まえている間、記憶が改変されていない

TFFIは野放し状態になる。そうなると突然消えた俺のことを探ろうとするだろう。と

なれば、当然この世界の五狂生にも絡んでくるだろう。とっ捕まえて記憶を覗くぐらいな

らまだましだ。 急進派がイカレて殺そうとするとも限らん。

この世界の覇王も闘神も一般人。おそらく死神もそうだろう。抗う術などあろうはずがない。

いくら異世界とはいえ、こいつらが殺されるのは忍びないものがある。

そうなるかもしれない原因は俺であるからして、俺が帰らなかったらいいだけの話なのだが……

 

(しかたねえか)

 

ちょっとした応急処置を思いつきつつも、自分の勝手が発端とはいえ行きたくもない文芸

部室に行かなければならなくなったことに辟易な気分になり、机に突っ伏した。

 

 

 

ちょうどその時、ホームルームの時間の予鈴が鳴り響いた、

 

そしてそれが鳴り響く中、廊下の方からパタパタっと何とも軽い急ぎ足の音が聞こえてきた。

どうせ誰かが遅刻しかけて慌てているのだろう。なんとも学生らしくて微笑ましい。

などと年寄りくさいことを思いながら、扉の方に目を向けていると、閉まっていた扉が勢

いよく開かれた。そしてその次の瞬間、

 

「うきゃっ!?」

 

可愛らしい悲鳴とともにそこには敷居に躓いて派手に前のめりにすっ転んだ女子生徒――

 

(おいおいっ!?)

 

のスカートが捲れあがって桃色の下着が大っぴらにさらけ出されていた。

 

「うきゅ〜痛いですぅ」

 

鼻を押さえ、栗色の長い髪を揺らしながら上半身を起こした彼女はそこでようやく

スカートが捲れ上がっていることに気が付き、「きゃっ」と短く声を上げながら、スカート

の裾を抑え込んだ。その仕草がなんとも愛くるしく思えたが、他の男に彼女の下着を拝ま

れたのは腹立たしい。

そう思いながらも俺はゆっくりと未だにしゃがみ込んで顔が茹でダコ状態になっている彼

女の元へと歩み寄り、声を掛けた。

 

「大丈夫か? 朝比奈」

 

振り向いた彼女の鼻から赤いものが流れ出ていた。

 

「た、龍峰君」

 

短くため息をつくと、自らも屈んでズボンのポケットから取り出したハンカチを彼女の鼻

へと押し当てた

「むきゅっ」

いちいちリアクションで上げる声がかわいいな相変わらず。

「女が鼻血なんて出すもんじゃねえよ」

「あうぅ、すみませぇん」

「いや、俺に謝ってもしょうがねえだろうが」

俺は流れていた鼻血を拭きとると彼女の顔を見渡した。

「よし、きれいになった」

「あ、ありがとうございました」

立ち上がり俺に向かって頭を下げるその姿はわが娘そっくりだった。

〈ホント、こうして見るとくるみそっくりだな。親子だから当たり前か〉

ここでもし「お父さん……」なんて言われたら父性愛が大打撃を受けて衝動的に抱きしめ

ているところだ。

「洗ってお返しします」と手を出す彼女だったが、

「いやいいよ」

と断り、自分も立ち上がってハンカチを裏返しにしてしまい込む。そして、彼女の耳元に

口をよせて囁いた。

「かわいい下着を拝ませてもらったからな」

「〜〜〜〜〜〜!!??? 龍峰君っ!!!」

再び顔を真っ赤にして腕をぶんぶんと振り回して叫ぶその姿はまた格別でほんとからかい

がいがある。

偏屈な愛し方をみくるに向けていると扉を挟んで廊下から聞き覚えがある笑い声が聞こえ

てきた。アキラの声だ。どうやら逢引から戻ってきたらしい。登校してからホームルーム

までのわずかな時間ですら逢いたいとは、よほど骨抜きにされてんだな。

俺はみくるを制止して、扉から首を出す形で笑い声のした方を見やった。

 

 

 

刹那、背筋が絶対零度にまで凍りついた。

 

〈…………なっ!?〉

 

 

不覚にも目玉が飛び出るほどに目を見開き、それと同時に心音が一拍だけ馬鹿でかく俺の

中で響いた。

 

屈託のない笑顔でアキラが向けている視線の先、

 

 

しっとりとした艶がある長い髪を靡かせ、

 

真珠のような白い肌で整えられている顔立ちで

 

まるで聖母のような優しい微笑みを浮かべている、

 

俺の記憶ではそこに存在するはずのない少女

 

 

「じゃあまたあとでな。栞」

 

「ええ、アキラ君」

 

 

久保栞がそこに確かに存在していた。

 

 

 

(なんで…(・・・)白百合様(聖さん)じゃなくて妖蘭様(ユダ・オルシデ)がここにいる)

 

 

 

 


あとがき

 

ふう、ようやく書き終えたぁ 今回は過去最長になってしまったが、内容的に大満足だ♪(喜

 

ガチャッ

 

んあ?

 

聖様「どういうつもり?」

 

おやおやこれは白薔薇さま、いやこちらでは白百合様と呼んだ方がいいですかな?

あなたがその銃を私の後頭部に当てているのは中の人的にかなりヤバイ気がするんですが……

聖様「あなたが持たせたんでしょ? それよりなんで栞を出したの? あなた前回、私を出すって言ってたのに、どうして?」

ふっ、PAINWEST様に投稿されているマリみて小説で彼女本人が出てくるものがなかったので。

聖様「それだけで栞を……?」

ええ、それに私はあなたの話を書くとは言いましたが、あなた自身を出すとは言った覚

えはありませんよ。

聖様「栞に……私と同じ目に遭わせる気?」

さあ? どうでしょう。もっとも彼女がどんな目に遭おうとも登場予定が一切ないあなた

にはどうするこt パシュンッ!

聖様「このキチガイ作者……!」

シュタタタタタタっ!!!(←頭が吹っ飛んだ作者の逃げ足)

聖様「えっ?」

二度も同じ手に引っ掛かるなんて三流のすることですよぉ〜♪

聖様「またヘルズ・マジックっ!? このっ! 待てぇ!!」

 

タカ「ヘルズ・マジック。キラー・マジックとも呼ばれ、人の視覚の盲点をつき心理の

裏をかく手品を発展させた戦闘術。先ほど作者はあらかじめ襟元まで首を引っ込め、そ

の上に蝋で出来た首を置き、それに気付かずに聖さんはその首に銃弾を撃ち込んだという

わけだ。なお前回も同じ手口をやってのけた作者は今回ものうのうと生きてやがるわけで

す。 全くしぶとい奴。」(『魁!!男塾』より引用)

 

 

 

トシ「……なあ? タイトルの割に俺だけハブられてんだが、俺の出番は?」

タカ「次回じゃねえの? 今回出てこなかったのはお前の遅刻のせいだし」

トシ「うぅ、反論できない」

タカ「まあ、気長に次回を待とうぜ?」

トシ「ああ……では読者の皆様。また次回に〜」




幾つか分かった事があったな。
美姫 「みたいね。この世界への介入の仕方とかね」
元々、この世界には正悟はいなかったみたいだな。
世界が違うから、微妙な違いがあるみたいだし。
美姫 「さて、次はどんな人物が登場するのかしらね」
次回も待ってます。
美姫 「待ってますね〜」



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