とらいあんぐるハートSS









設定……桃子エンドで恭也が大学2年ってことでお願いします
松尾さんは独身かつ彼氏いないです(言って何だが、寂しいものが)
一通り上手く行っているということで……しんみりしてる部分もありますので
そう言うの読みたくない人は読まない方が宜しいかと思います
でわ、また後で……(遊び人より)













『クリスマス・ナイト』












 もうすぐ聖夜か
 街の彩りを見ながら、そんな事を考えて、ふぅとため息をつく
 忙しい時期が来る……すでに、クリスマスケーキ戦線が始り
 かあさんが、嬉しそうに今年の個数を数えてる
 その前日から徹夜って言っていたので、大変だろう
 俺や美由希、バイトの子たちもほぼ総出だ

「かあさんは、毎年忙しいのに、この時期に確りと夜中帰ってきて
 なのはにはプレゼントを自ら渡してたっけ」

 そんな事を思うと、かあさんもなのはに何かしたいのかもしれない
 クリスマスという特別か特別でないかよく分からない日
 俺にとっては、クリスマスは……特別でも何でもない日

「ま、今年は如何しようかな」

 なのはへのプレゼントを買いに来たが、基本的に何を上げていいか分からない
 特別高いものだと遠慮しそうだし、かといって、なのはの喜びそうな物が分からない
 機械は俺が音痴だから、駄目だ……携帯とか?
 GPS機能付いたものを持たせたら良いのだろうか?
 そんな事したら、なのはに怒られそうだ……見張ってるとか言って
 うむ、事実そうなりそうなので辞めよう
 ただでさえ、シスコンとか言われてるし……美由希が言った場合に限り、鍛錬が厳しくなるが
 そこはご愛嬌だろう
 むぅ、どうしたものか……

「あ」

 露店が開かれていた……クリスマスのプレゼントにこれなんかって奴だ
 特有の物が置かれていて、ネックレスからブレスレット
 他にも、色々置かれている
 なるほど、なのはもそれなりの年齢だし、こういうのも良いかもしれない
 まだ小学生って言っても、こういうのは女の人なら、喜ぶらしい

「すみません、これ下さい」
「はい」

 シンプルなもので良いだろう……ネックレスで銀色のものだ
 首に掛かる部分は、鎖で真中には羽根
 なのはには、こういう自由な風なのが似合う気がする
 晶とレンには、それぞれにプレゼントを決めていたので簡単だ
 美由希は良い年齢だし、何も要らないだろう
 フィアッセも同じくだ
 よし、これでおわりっと……買い物も終ったし、翠屋に行かないとな
 この時期は忙しいから……12月20日のこと









 そして、クリスマス・イヴ……聖誕祭の前日だったかな?
 フィアッセも此方へと帰ってきている……そして、夜中になってかあさんも帰ってきた

「お帰り」
「ただいま……流石に今日は人が多かったわ」
「徹夜ご苦労様」
「なんのなんの……明日の仕込みを松っちゃんがいくつか手伝ってもらって
 この後も、すぐに戻るわよ……」

 深夜という時間ではないが、11時過ぎ……なのはもすでに就寝していた
 晶とレンも明日の朝ご飯も必要だからって事で、そのままだ

「ついでに俺も行く」
「あら? クリスマスプレゼント渡してなかったの」
「渡したら波風たつって言ったのは、かあさんだぞ」
「そうだったわね」

 そう言って、ドアをゆっくりと開けて、中に入り、プレゼントを机の上におく
 晶、レンも同じようにして、廊下へと出る

「恭也、美由希や、忍ちゃん、那美ちゃん、フィアッセには無いの?」
「いい年して、それも必要ないだろう……晶とレンのは目覚まし時計だ」
「ああ、前壊しちゃったからね」
「ああ」

 納得して、そのまま下まで降りる

「手伝おうか?」
「そうね……手伝ってもらおうかな……」

 疲れが分かるから、顔に出てるから、自然と出た言葉
 自然と返ってきた言葉

「ま、かあさんへのクリスマスプレゼントだ」
「そうね」

 懐かしむように俺を見て言うかあさん

「どうかしたのか?」
「歩きながら話そう……あまりのんびりしてたら、明日が大変だわ」
「そうだな」
「美由希とフィアッセは?」
「2人とも部屋に居るのは分かってるし、大丈夫だろう」
「そう」

 鍵を閉めて、外へと出る
 寒い風が身をかすめる……コートを着てても寒い
 この時期、色々と持ちやすいものの、やはり寒いものは寒い
 と、かあさんが俺を見ていた

「さっきから如何したんだ?」

 かあさんは先ほどから俺を見て、笑顔で居る

「あなたと会って、士郎さんと結婚して……
 そして、なのはが生まれて……その間にも、それからも色々あったわ」
「そうだな」
「でもね、あなたは昔、私にクリスマスプレゼントをくれた事があるの……覚えてる?」

 俺がかあさんにクリスマスプレゼントを?
 そんな覚えはないのだが……

「覚えてない」
「でしょうね……だって、あなたは気にしない言葉で言ったつもりでしょうし」
「そうなのか?」
「ええ、そうなのよ」

 かあさんは嬉しそうだ
 何か、想い出に浸り、それが嬉しかった子供のように……
 プレゼントなぁ……やっぱり何か渡したという記憶は無い
 誕生日なら、色々と送ったのを覚えてるが

「初めてね、貴方が私を『かあさん』と呼んだ日なのよ、今日は」
「そうだったか?」

 今更ながら思い出してしまった……
 そうだった……丁度、クリスマス・イヴの日
 かあさんと呼んだのだ……桃子かあさんと……

「貴方がわざわざ迎えに来てくれて、胸騒ぎがしたからって……
 帰り道に暴漢が現れて、驚いていたら、恭也がすぐに捕まえてくれたのよね」
「あれは、本当に虫の知らせだったようなものだ」
「でも、あの時は士郎さんかと思ったのよ」

 そりゃあ、かあさんにとって、最初の王子様というか
 今もだろうが、王子様は父さんだ……だからこそ、俺が助けたって事に驚いていたようにも思える

「驚いたわよ……強いから、大丈夫って言っていたけど
 あんなに強いなんて聞いてなかったし」
「相手が弱かったからな……」
「でも、助かったわ……あの後の事後処理もほとんどしてくれたわけだし」
「父さんの伝手の警察官の人に連絡したから」

 父さんの伝手はいまいち分からない人が多い
 政財界の人も居れば、警察の人も居て、よく分からないマフィアみたいな、海外の人も居る
 よく考えたら、父さんは不思議な存在だった

「それでもね、私は、あの時襲われずにすんだ……それに、初めて、私は息子という貴方を強く感じたの」
「『かあさん』と呼んだからか?」
「そうね……それもあるわ……でも、貴方は私が立てないのを見て
 漏らしたじゃない」
「ああ……『怖くなかったか?』か」
「ええ」

 かあさんにとって、それが如何いう言葉か分からないでも無い

「あの時、ああ、恭也は、士郎さんの息子で、私の息子でもあるんだって
 恭也は私を、何時も『お母さん』だと思っていてくれたんだって」
「……」
「『桃子かあさん』から『かあさん』になった……そのときに、恭也の中で
 私は、母親になりつつあるんだって、自覚していったのよ……
 貴方が成長したように、私も成長したと……」
「かあさんは、最初からかあさんだったんだがな……どうにも言うのが気恥ずかしかったのと
 認めたら、かあさんの重荷になるんじゃないかと思ったんだ
 美由希は甘えてたし……父さんの世話だけでも大変だったと思うから」

 かあさんは此方を見る……俺は顔を背ける
 顔が熱い……こういう話はあまりしないから

「ふふっ」
「如何したんだ?」
「サンタクロースって、居ないって恭也言ってたでしょ」
「ああ……」
「サンタクロースはね、奇蹟なんだよ」
「奇蹟?」
「そ……奇蹟が起きた日、キリストが生まれた日、そして……何かの記念」
「記念か」
「そうよ、記念なのよ」

 かあさんにとっては、それが記念なんだろう

「私にとって、クリスマスは最も重要なケーキの売りさばく日で
 そして、恭也が私を『かあさん』と呼んでくれた日……奇蹟というには小さなことかもしれないけど
 それでも、私の中の恭也が私を母親だと認めてくれた奇蹟の日よ」
「……奇蹟か、それ」
「素直じゃない恭也が素直に私を助けてくれたから」

 ……むぅ

「助ける時は助けてるつもりだが」
「なんて言えばいいのかしら……私が本当に震えて、襲われたって理解して怖がっていた時に
 恭也は私の顔抱き寄せて言ったじゃない……
 『父さんの代わり』って」
「あれは、真実だろうが……父さんと似たような汗の匂いとか
 ちょっとした温もりなら似てると思ったから」
「ええ、だから、私は泣き出した……まさか泣き顔まで見られるとは思わなかったわ」
「全くだ……小さな子がお姉さんを泣かして、何か悪い子みたいじゃないか」
「客観的に見たらね」

 笑いながら言うな……あの後、警察の方からの事情聴取はすぐさま終った
 なんせ、現行犯逮捕ということで、警察の方もお礼を言っていたくらいだ

「だから、夜中に貴方に泣きついてしまったのよね〜」

 苦笑いでかあさんは言う……あの時は恥かしかったのもあった
 ハンカチを忘れたってのも痛かったが……

「恭也、あの時、プレゼント嬉しかったわよ……ふと思い出してね
 言ってなかったなぁって」
「……俺は、あの時かあさんに何かあれば、家族が悲しむと思ったから」
「恭也」
「それだけだよ……俺は、かあさんに息子と認めさせるには大きい気がしたから
 どこか気が抜けなくて、『かあさん』と呼ぶのに、抵抗があったから」
「そうね……私も、貴方を呼び捨てにしてなかったし、その辺りはお相子ってことで」
「ああ」

 お互いに、丁度クリスマスや正月くらいを境に、名前の呼び方を変えた
 かあさんを『桃子お姉さん』から『桃子かあさん』に……そして『かあさん』に
 かあさんも、俺を『恭也くん』などと呼んでいた
 でも、何時の間にか『恭也』と変わり、たまに『あんた』って呼ぶ

「ま、そういうのもプレゼントというなら、プレゼントなのかもしれないな」
「そうね……でも、そう思ったり感じた方が素敵じゃない?」
「そうだな」

 ふわりと、白い物が目の前を横切る

「雪ね」
「そうだな……多分、明日には溶けてない無いだろうな」
「そうね」
「ホワイトクリスマスだ」
「私と恭也だけが見れたね」
「美由希やフィアッセも窓から見ているかもしれないがな」
「そう、かもね……」

 かあさんは歯切れ悪く言うと、雪を手の平につくように手を伸ばす

「あまり遊んでると、松尾さんが怒るぞ」
「そうね……でも、こうやって恭也と歩いてると、ちょっとだけ懐かしいわ」
「そうか?」
「暴漢が出た時も、同じだったわよ」
「ま、今回はそういう気配もないし大丈夫だぞ」
「期待してるわよ、恭也」
「それくらいなら」

 お互いに苦笑い……松尾さんとかあさんは、このまま翠屋に泊り確定だそうで
 徹夜で頑張るらしい……クリスマスにバイトの人たちも忙しいの分かってて、
 一緒に居る人が居ないからってことで
 午前と午後くらいとかなら働いてくれる
 皆良い人だ……

「さ、恭也も手伝ってくれるなら、頑張ろうかしらね」
「微力だがな」
「それで良いのよ……」

 そう言って、お店まで着くと準備万端の松尾さんが出迎えてくれる

「頑張って作りましょう」
「そうね」

 パティシエ2人……気合の篭った瞳
 かあさんと松尾さんは何時ものお茶らけなしで、続けていくつもりなんだ
 疲れたら、紅茶でも入れよう……あまり美味しくないかもしれないけど
 お手伝いがプレゼントというのも悪いかもしれないが、俺に出来る事

「松っちゃん、恭也……メリークリスマス
 今年も良いクリスマスにしましょう」

 かあさんは、そう言ってケーキを作り始める
 たくさんの笑顔を作るために……かあさんのお菓子の魔力だろう
 笑顔を作るためのお菓子なのだから
 
「メリークリスマス、桃子、恭也くん、宜しくね」
「こちらこそ」

 軽く言葉を交わし、そして、作り始める
 数時間にわたるバトルの開始だ……クリスマスの曲が流れる中
 かあさん発案のケーキが作られていく






 これが毎年のクリスマス……翌朝、へろへろなかあさんと松尾さんが居る
 ま、徹夜明けだし、仕方ないだろう

「ううっ、もう駄目」
「桃子、これからは、もう少し個数落とそうよ」
「でも、やっぱり欲しいって言われたら」
「限定で100個にしよう……100超えたら、2人だけじゃあ無理」
「恭也が居て良かったわ」
「いや、だから……来年は」
「でも、松っちゃんだって良いよって言ってたじゃない」
「予想以上のしわ寄せだったのよ」
「年だな」

 お盆が飛んできた……両手で二つをキャッチする

「年齢じゃないわよ」
「そうよ……失礼な」
「そうそう」
「まだ現役よ!!」

 現役? なんだそれは?

「松っちゃん」
「なに?」
「恭也、分かってないみたいだけど」
「そうよね、純粋、純情、優しく、かっこいい恭也くんが分かるわけないよね」
「何、それ?」
「何となく」

 松尾さんも疲れがたまってるんだなぁ
 クリスマス恒例の2人のよく分からない漫才

「恭也くんをゲットして、翠屋のっとり計画を進めたい」

 松尾さんはそんなことをぼやく

「松っちゃん、そんな事考えてたの?」
「この時期限定で、頭の中で考えてるだけよ……流石に本気になって恭也くんを困らせたら駄目でしょ」
「……松尾さんが、俺と? 吊り合いが取れない気がする
 俺より、もっと素敵な人居るだろうし」
「恭也、あんた、此処に座りなさい!!」
「そうだよ!! とことんまで話し合おうじゃないの!! お姉さんたちと!!!!」
「そうね」

 とりあえず、1つ言わせてくれ……俺はどちらかと言えば、逃げたいのだが
 お腹も空腹を訴えてるし

「大体ね、恭也は……(以下数十行に渡り、恭也のこと)」
「そうよ、恭也くんはね……(上記と同じ)」

 数十分と続く小言……というか、俺のせいなのか?

「私だって、何度間違いかけたことか」
「全くよ……年齢を気にしてるのに……」

 終ったかな?

「そろそろ朝食の時間だし帰らないか?」
「……(ぶちっ)」
「(ぶつっ)」

 あ〜、何か失敗した気がする

「こんなに言っても分からない子には」
「お仕置きね」

 目が据わってる……しかも、なんて言うか、くまが出来てて怖い
 逃げようとすると、かあさんが服&腕を押さえつけてる

「松っちゃん、今よ!! この分からんちんに年上女性の素晴らしさを教えてやるのよ」
「そうね……うふふ、恭也くん、覚悟してね」

 チラリと出す舌……そして、俺の顔を押さえつけて、そのまま奪われた

「んむっ!!」

 頭がハイテンションになってるのか、2人とも全く話してくれない
 しかも、かあさんが何気に俺の片足踏んでたり、松尾さんも違う足を踏んでたり
 顔をがばって横に避けて

「かあさん、首筋舐めるな!!」
「んっ、士郎さんと同じ匂い、同じ味」

 父さん、助けてくれーーーーーーーーーー!!!!
 いや、本気で、そんな事を考えてしまった……

「桃子、私も味わいたいわ」
「じゃあ、脱がせましょう」

 服のボタンなどを丁寧に外されていく……そして、一舐め

「ちょ、松尾さんも、たが外れすぎです!! 元に戻れ〜〜〜〜〜!!!」

 切実な願いを元にお盆を2人の頭に叩き落す
 呼吸を戻す……はぁ〜はぁ〜
 服の前を急ぎとめる

「ううっ」
「士郎さぁん」
「若いエキスが」

 す、吸われるのか?

「とりあえず、2人ともいい加減にしてくれ
 悪戯にも程があるぞ」
「だって、恭也がわからずやだから」
「第一、俺だって好きな人が出来て、結婚とかなったら、ちゃんと言うから」
「それが何時になるやら」
「本当ね〜」
「なのはの方が早そうだし」
「そうね……駄目駄目ね」
「うっ」

 言われ放題だ……

「まぁ、そのうち見つかるだろうさ……多分」
「そのうちね〜」
「そうね、あれだけ好かれてて全く気づかないなんて」
「う」
「どうしてこんなに鈍感なのかしら」
「多分、恭也くんだからよ」
「そうなんだけどね〜」

 困ってしまった……なんせ、かあさんたちの言い分はある意味正しいから

「とりあえず、かあさんたちもご飯食べないと大変だし、松尾さんも1度」
「そうね……桃子の家で食べさせてもらうわ」
「……私も帰らないと」
「帰るまでの間に、女性と居ることの素晴らしさを叩き込んであげるわ」
「込まないで下さい」

 とりあえず言うだけ言っておく……叩き込むって何か頭をたたきながら入れられるみたいで嫌だな

「でもね〜、こんな良い男がくすぶって何してるんだかって思うわよ」
「今の生活に満足してますから」
「ん〜、もっと幸せを追い求めても良いと思うのよ、私は」
「……松尾さん」
「それにね、桃子からある程度聞いてるけど、やっぱり私からしても恭也くんって
 弟みたいなものじゃない……ちょっとくらいは幸せに貪欲になって欲しいって言うか」
「貪欲なつもりなんですけどね」

 色々と話しながら、家に到着すると、中からは賑やかな声が聞える
 まぁ、元気な証拠だ

「お兄ちゃん、お母さん、松尾さん、お帰り」
「ただいま、なのは」
「ただいま」
「お邪魔しますね」

 そう言って、中に入ると、晶とレンが一生懸命に料理を作っていた
 うむ、目覚ましの効果はあったようだ

「師匠、お帰りなさい」
「おししょ〜、おかえり〜」

 そのまま、中でしばらく待つと、朝ご飯が出てきた

「あの目覚ましは、毒ですよ」
「本当に」

 毒?

「どうかしたの?」
「いえ、プレゼントに置かれた箱から……『起きなかったら、美由希が料理を作るかもしれない』って」
「そりゃあ、確かに毒ね」
「だが、最も効果あると思ったんだが」

 美由希が朝から落ち込んでるのは気にしない
 毎朝のことってことで諦める

「♪〜」

 なのはは上機嫌だ……首には買ったネックレスがついてる
 喜んでもらえて何よりだ

「でも、おししょ〜の声で目が覚めるってのも、いいもんですね」
「ま、そこは亀と同じだな」

 2人が喧嘩しそうだが、なのはが止める気配が無い
 ま、置いておいても大丈夫だろう

「かあさん、松尾さん、そろそろ時間じゃないのか?」
「そうね」
「本当……眠いわ」
「御昼から2時間は睡眠取れるわよ……ほら、松っちゃん、行くわよ」
「後で、手伝いに行くから」
「今から着なさい、あんたも」

 そう言って、かあさんに連れて行かれる
 ご飯途中だったんだが……最後のお茶……
 そして、クリスマスの翠屋が始る……毎年恒例の大変な日が……
 それが毎年続けば、幸せではないだろうか
 彼女が出来たらか……俺は俺が守りたいと思える人が現れたらで良いよ……今は今の幸せで……









 数年後の12月23日……俺は運命の人とであった
 その人は、異界の人で、一児の母で、でもとても強く綺麗で可愛い人
 そして、俺はその人にクリスマスに結婚を前提にしたお付き合いを申し込むのだった









 おわり










 あとがき
 というわけで、クリスマス記念です〜〜〜〜
 シオン「……記念?」
 そう、記念
 ゆうひ「で、この異界の人ってのは?」
 ええと……言わないと駄目?
 シオン「一応聞いておきたいなぁって」
 ま、あれから2年後くらいで、クロノのお母さん
 ゆうひ「リンディさんね」
 そうそう……個人的にあの人面白いから好きなんだけどね
 シオン「おもしろいって発想が遊び人らしいわ」
 ほっほっほ
 ゆうひ「でわ、また〜」
 ほなね〜(^^)ノシ




という訳で、アップが遅くなってしまいました。
美姫 「すいません」
うぅぅ…。
美姫 「この馬鹿のお仕置きもすんだし…」
体中が痛い……(涙)
美姫 「クリスマスのちょっとしたお話ね」
うんうん。良いお話です。
美姫 「本当にありがとうございました」
ました〜。
美姫 「それでは、今回はこの辺で」
ではでは。



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