『フェイトにメイド服を着せてみよう(邪笑』
ことの発端は、ある事がきっかけで、俺の右ひざが砕けたことが発端だった。
それがおきたことはすでに結果としてあるという事態だったのだが、問題はそこの子がとても良い子だってことだった。
「恭也さん、大丈夫ですか?」
「大丈夫だから、誤解を招きそうなことは止めて欲しいです」
誰の入れ知恵か分からないけど、それ以上にその格好で病院は勘弁してください。
「でも、私のせいで恭也さんの膝が」
こうおっしゃって来るのは、フェイトさん
その格好が問題なんがな……中学三年生らしいのだが
ことの発端が異世界の魔法とかが関連するらしい。
まぁ、その何らかの事件を解決するために奔走していたのだけど、ちょうど違う世界というか。
俺たちのいる所の世界まで影響を及ぼしたみたいなのだ。
それの影響で俺が吹っ飛ばされた。着地をしたまではよかったのだが、その後からが問題だったのだ。
鍛錬の後のために右ひざが悲鳴を上げて、力尽きた。そういうわけだ
「だがな、どうして、来るときにメイド服なんだ?」
「えっ? すずかやなのはがそういってたよ。」
素直のはいいことなのだが、どうしてこう素直に聞きすぎるのだろうか? 先ほど『なのは』という名前が出てきたが、そちらの世界にもいるらしい。
似てるとのことなのだが、俺にはよく分からんし、会った事は無い。異世界云々で普通はこれないらしい。似てるというのは確かなんだそうだが
「だが、さすがにその格好は恥ずかしくないか?」
「……その、少し」
気恥ずかしそうにフェイトさんは頬を赤く染める。
とりあえず一つもの申すなら、誰がそんないい加減なことを教えたのだろうか?
「それにだ、それはうそだからな」
「ええっ!!」
「そんな意外そうな顔されても」
「ええっ!! だって、すずかやなのはが凄い真剣に教えてくれたからてっきり」
「というか、気づこうな」
同情の念をこめて見ると、落ち込んだ様子だった。
「みんなももっと早く言ってくれたら良いのに」
いたずらが好きなんだろう。俺のノエルたちが一度か二度見舞いに来てなかったら、凄い眼で見られていただろう。すでに遅い気がするが……
「と、とりあえず、私が傍にいますし、何でもおっしゃってくださいね」
とってつけたように言うフェイトさんだった。だが、高校三年の男が中学三年の女性を前に頼むことは少ないと思うのだが。
「いや、そんな張り切らなくても」
「でも、恭也さんの怪我、私がしっかり抑えてたら」
「過ぎたことだし、気にしなくても」
「気にしますよ。それに恭也さんが吹き飛んだ理由が、私の魔法の余波なんて……」
そちらの方がショックだったらしい。
「だが、親は反対しなかったのか?」
「楽しそうに推奨してましたけど」
かあさんと似たり寄ったりの思考の持ち主なのか? フェイトさんのお母さんとやらは
「とりあえず、お花の水を変えてきてくれないか?」
「あ、はい」
花瓶を持っていって出て行った。
「ふぅ」
不意に窓から気配を感じたので、そちらを見ると、一人の男がこちらを見ていた。というか、ココは三階だ。
「あの」
「……くぅ」
手をグーにして、悔しいのかよく分からない顔をしているのだが、どうしたんだろうか? というか、空を飛んでるな。中国で見た以来だ
「貴様、うちの妹に手を出してみろ、入院を引き伸ばしてやる!」
そのまま、スーと消えていった。心霊現象だろうか? とりあえず、聞いておこう。
「すみません、お待たせしました」
「いや、まってはいないが、窓に人が立っていたんだが、知ってる人か?」
「窓に? それって、浮いていたって言いませんか?」
「ああ。そうだった。あまりにも自然に動いていたから……」
「どんな人でした?」
「黒い感じだったかな。服も髪の毛も黒かったと思う」
「後で注意しておきますね」
誰か心当たりがあるらしい。しかし、お前を見ているみたいで、ちょっとホラーだったな。美由希なら喜びそうな気がするが……
いや、逆に怖がるかもしれないな
「水かえてきてくれたんだな、ありがとう」
「いえ。それじゃあ、こっちにいるので」
そういって、出したのは問題集。試験でもあるのだろう……
「そうだ、これからは、メイド服でこなくて良いからな」
「そ、そうですね。確かに恥ずかしいですし」
その前に恥ずかしいなら、何で着てきたんだろう?
「そういえば、どうしてメイド服きてきたんだ?」
「いえ、以前来た時にメイド服を着ていた人がドアから出てきていたから」
「ノエルさんのことか?」
「たぶん、その方ともう一人おられましたけど」
……那美さんのことかな?
「その人たちは気にしないでくれ。一応仕事服みたいなもので、着ていただけだから」
「そうなんですか?」
「そうなんだ」
そして、俺はフェイトさんが傍にいる状態で、しばらうのんびりとすごすのだった。検温とか無いし……普通の入院に比べたら大人しくしていたら良いだけで、良いらしい。
つづく
投稿掲示板から正式にこちらへと移行〜。
美姫 「投稿ありがとうございます」
もうタイトルからして既にハイテンション!
美姫 「どうどう、落ち着け〜」
もうタイトルだけでOK!
美姫 「いやいや、本当に落ち着け」
このまま一気に読み進めるべし!
美姫 「落ち着け!」
ぶべらっ!
美姫 「バカはさておき、また最後にお会いしましょう」
ではでは!
美姫 「……メイドが絡むとやたらと元気ね」