とらいあんぐるハート×魔法少女リリカルなのはA's









魔法少女リリカルなのは〜守りたいものありますか?〜A's

第十二話 アースラにて











 はやてと恭也は寝ていた……はやての事はまた自己防衛プログラムの暴走が始るから
 リインフォースがそういって、何とかすることを提案した
 それが、リインフォース自身を壊すことになっても
 はやてが倒れた原因は同じものに近いからとすぐさまリインフォースが気づいたからだ
 そして、願いを託す者になのはとフェイトを頼みこむ
 さて、恭也はというと牢屋というか、監禁されていた
 まず第一に恭也が日天の魔道書というロストロギアの保持者であるということがメインだ
 実際、恭也の事を考えれば閉じ込めるだけ無駄な気がしないでもないし
 マイ、ミネア、ルイ、アクアの四人の説明では足りない
 皆、恭也に魔法をかけようとしたが、全員却下された

「恭也さまには魔法の回復は効果がありませんから」

 その言葉にショックを受けたのは回復や補助専門のシャマルである
 魔法が利かないからって、自分の主を放置していて良いのかという事を伝えたが
 それでも尚、魔法では無理という事と自分たちは信じて待つのみと伝えられる





 恭也が目を覚ましたのは、リインフォースの話があって5時間後
 まだ、真夜中だった……次の日にリインフォースを消すことになるのだが
 夜中だろうという感覚で恭也は分かる

「乖離剣」

 恭也の言葉に反応するように虚空から現れる
 そして、恭也はその場を斬ると消えた
 誰にも気づかれず、見張りのものさえも知らない間に……
 リンディとエイミィが監視カメラを設置してなかったことにショック受ける
 マイやミネア、アクア、ルイたちも知らない間に恭也は消えていた
 四人は説明をしていたのだ……追求されることに全て応えていた
 警報が鳴り響いた

「リインフォースと八神はやてさんが恭也さんに拉致されました!!
 空間を飛んでどこかに消えた模様です」

 その言葉に皆、言葉をなくした
 エイミィですら信じたくない内容なのだ
 だが、言われた内容を伝えていく

「監視してた者たちの言葉を借りるなら急に現れて、そのまま引っ張っていったって」
「くそっ!! あの人は何を考えてるんだ!!?」

 その言葉は誰に向けられたのか、クロノはそう叫ぶ
 何より一番苛立っていたのは、ヴォルケンリッターの騎士たちだ
 マイ、ミネア、アクア、ルイの四人は首を捻る

「マスター、どうして?」
「私たち邪魔だったのですか?」
「邪魔だったのかなぁ?」
「というより、本当にどうして?」

 その四人にも知らされてないことなのだと理解して更に頭を抱える
 だが、どうして恭也が消えたのか? リインフォースとはやてを連れて行ったのか謎である
 エイミィは解析を進めていくが、しばらく恭也たちの居場所を見つけるのには時間がかかりそうだ





「急に引っ張って悪いな……はやても起こしてすまない」
「あぅ〜」

 はやては目を回していて、恭也の腕に抱かれている
 リインフォースはそれをとがめたいが、とがめなかった
 この男から目を離せない

「リインフォース、お前、消えるつもりだったのか?」
「え?」

 その声に反応したのははやてだった
 それを恭也はため息をして返す

「俺の苦労を無にするつもりか?」
「はい?」
「凪」

 闇の書と呼ばれ、今は夜天の魔道書として動く書の中から
 ホログラムのような女性が現れる

「初めまして、凪です……あなたのプログラムの書き換え完了しましたわ」
「えっ?」

 その意味が分からないリインフォース

「はやてさん、この方は酷いのですよ
 自分が幸せの魔道書だって言って、消えるつもりだったんですよ
 なんせ、自分が消えて暴走を止めたらとか考えてらしたんです」

 リインフォースの考えを全て、はやてに伝える
 はやては涙を流し始める……そんなの違うと

「何で、どうしてそんなこと言うんよ!! そんな、違うやんか」
「ですが、これしか方法が浮かばなかったんです」

 恭也ははやてを支え、立ち上がらせ、リインフォースに支えるようにさせる
 そして、凪を恭也は迎える……

「お疲れさま」
「恭也さまこそ……ご無理をされていましたね
 しかも、ナインテイルまで……まぁ、あの暴走を止めるのには最適ですけど」
「あれしか浮かばないだろ?」
「もう一つあるとしたら、私ですけど、私本体がいなければ不可能ですものね」
「制御できない力は、所詮意味の無いものだからな
 俺だけであれは使い切れない」

 恭也の言葉に凪は良かったと胸をなでおろす
 お前なんて必要ないという事を言う人ではないが、それでも、そういわれる価値がある自分にほっとする
 リインフォースとはやては言葉を交え、何とかはやてを納得させたようだ

「じゃあ、どうして、恭也さんはリインフォースとうちを此処に?」
「それはな」

 恭也はそのままリインフォースの頬を平手した
 といっても、軽く……パンと音が立つ、リインフォースはビンタされたところに手を当てる
 はやても驚いた一撃

「何を考えてる!! お前は!!? 主を守るのがお前の仕事だろうが!!!
 それを、主を悲しませてどうするんだ!!!? 泣かせてどうするんだ!?
 もしもこの場に俺みたいなのがいなかったら、彼女はしばらくだろうがなんだろうが
 その悲しみを背負うのだぞ!!! 分かってるのか!!!?
 それが分からないのなら、俺は怒るぞ!!! 分かってるくせに分からない振りをしてることに」

 恭也の激昂
 それは、主に仕える者としての意味、その心のありようを
 リインフォースの瞳からぽろぽろと涙がこぼれる
 その涙は、悲しみからじゃない……自分のふがいなさからだ
 今まで、すぐに暴走を繰り返し、悲しく諦めしか出来なかった
 だからこそ、今なら主に恩返しがと思ったのだ
 だが、リインフォースが思った以上にはやては優しかった

「すみません、マスター」
「リインフォース……」
「私はまた間違うところでした……私もマスターの傍に居たかった
 ですが、私はマスターの傍に居るわけにはいきません
 暴走するのを抑えるのは難しいと分かっているから」
「だからって、そんな消えるなんてあかん!」
「はい、そのことに恭也さんが怒っておられるのです」

 気づいていたのに、気づかない振りをしたことに
 恭也の中で怒りがあった
 勿論、そのことを伝えられていたら変わったかもしれないけど
 恭也は先に態度で示したのだ
 緩やかな平手打ち……痛みはそんなに無く、ただ軽く当てたような

「恭也さん、ありがとうございます……凪さんも」
「私は元より、ロストロギアの監視とか処分とか処理とか処置が目的だから
 後転生システムもちょっといじらせてもらったから」
「それは構いません……今は主に仕えたいですし」
「家族が増えるんは大歓迎やで」

 はやてはそういってにこりと微笑む
 恭也は小さく頷いてる……無事に終わってよかったと
 凪の救出が遅れていたら、間違いなくこのまま消えていたことだろう
 闇の書を夜天の魔道書に戻す際にどうしても一度完全にしなければならなかった
 細部にわたるまでの復旧に時間がかかるのだ

「凪の方が大変だったんだ」

 巫女服のような服装で凪はのんびりと浮いている

「そういえば、この女性、どこかで」
「そりゃあ、あなたの設立者ですから」
「え?」
「夜天の魔道書、日天の魔道書の製作者の一人ですからね……あったこともあるわ
 本人たちは知らないだろうけどね……だからこそ、プログラムを直せるのよ
 ロストロギア、アルハザードと呼んで良いかどうか分からないけど、そこの管理システム
 死んだ世界からこぼれ出た力を抑える役目を持つ者よ」
「あ、じゃあ、恭也さんが最初に本を見せてって言ったんわ、これが目的?」
「ああ」

 はやての言葉に恭也は頷いて返す
 やっとからくりが読めてきたのだ……自分たちに近づいた理由が気になるほどに

「じゃあ、最初からうちが魔導師になる資格を持ってるというのも、みんなのことも」
「知ってた」
「もしかして、うちに近づいた理由ってそれだけですか?」
「違う……フェイトもそうだが、家族が居ないのは俺も同じなんだ」
「え?」

 リインフォースも驚いていた
 じゃあ、高町なのはの存在はどうなる?
 そして、高町家の存在は?

「血のつながりで言えばの話だ。俺は、生まれてないことにされたかもしれないほどの子供だった
 生まれてないと言われ、更には命を狙われるようなそんな子供時代を送った
 今はそんなこと無いけどな……なのはとの血のつながりはあっても、父方だけだ
 母さんとはつながってない」
「血の繋がりではなく、絆ってことやね」
「ああ……俺ははやてとフェイトが似てるように感じていた
 そして、元から仲良くなりたかった……なんだか放っておけないとかじゃなく
 単なる友達として居たかったから
 その意味で考えたらアリサやすずかも似てるものがあるのだがな
 それについては本人たちから聞いてくれ」

 恭也の言葉に頷くはやてとリインフォース
 凪は知ってるが言わない
 なんせ、恭也の中にあるのだから

「私のことは一切説明しないでくださいね……簡単には説明してますが
 私はロストロギアの観察などをメインに働いてます
 利用できそうなら直しでも使う者なんですよ。恭也さんを主として選らんだ理由はいくつかあるんです
 剣士であること、何らかの武術を使用できるのは大きいですし
 次にやさしいこと……本来なら、あなた方を消すほうが早いんですよ
 ですが、死なせたくないこと、悲しませないことから恭也さんは、辛いほうを選びますから
 最後に努力を惜しまないことです……自らの姿を変えてまで先に夜天の魔道書の完成を急ぎましたし」

 その言葉にはやては聞きたい事を思い出したようだ

「そうですよ、あの姿は何で!?」
「あれはな、一応言うと、皆にばれないために使ったんだ……表立って動いてばれたら駄目だろ?
 それに、俺にはあんな白い翼はちょっと」
「戦ってた時の白い翼か?」
「似合わないし、ちょっとその白とかまぶしすぎて」

 恭也にとっては黒がベスト、後は黒っぽい色がよかったのだ
 だが、出てくる翼の色は指定できないみたいで、真っ白なのだ

「似合ってたが」
「お世辞は良い」

 ばっさりと切る恭也に、はやてとリインフォースが苦笑い

「とりあえず、これで消える必要がありませんし、私も良かったと思えるんですよ
 不備があったら言ってください。それからリインフォースという名前似合ってます」
「ありがとう」

 はやてと恭也は見合い、微笑む
 その顔にはちょっとした疲れもあるが、良かったと思うのだ

「恭也さん、あまり無理されたら困りますし、そろそろ戻りましょう」
「俺にそれを言うか? 迎えに来いってたたき起こしておいて」

 それを言いつつも恭也は空間を切り、はやてとリインフォースに手を取り入る
 出た先は恭也が寝ていた場所……凪は恭也の中に入って、すでに休眠中
 不眠不休で頑張ったらしい

「じゃあ、俺も寝るから」
「うちらも出ようか」

 ドアを開けようとしてあかない……はやてとリインフォースが少し考えていた
 だが、扉の前に人の気配もなく、恭也も寝息を立てていた

「えっと」
「……諦めましょう……それに、可愛い寝顔です」

 二人は恭也の寝顔を見て、驚いていた
 あれだけ真顔だと驚くほどかっこいいのに、寝顔は少年のようで……
 年不相応なように見えていたが、綺麗だと
 リインフォースに抱きかかえられ、はやても少し眠たげにまぶたを擦る

「今日は此処で寝ましょう……私も疲れました」
「そやね」

 そして、二人も恭也の体に抱きつくように寝る
 布団(掛け布団)が一組しかないので風邪云々を入れての事だった
 ちなみに、その8時間後、クロノたちは恭也たちが戻ってきている事に気づくのだった
 そのことに怒ったのは、皆である
 仮眠を取りつつ、恭也が何処に戻ってくるかを高町家から元フェイトの家
 更には、ハラオウン宅、翠屋とか異世界情報も手に入れて、それこそ徹底して行われてたのに
 あてがわれたところで寝ていたのだから、怒るというのも無理は無い事だった







 つづく



 次回最終話です







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