とらいあんぐるハート×マリア様はみているSS









設定……
恭也は三薔薇を知っています(以上)
恭也が高校3年生の秋頃だと思ってください
一応オールエンドで完治してます(何ていうか適当だよなぁ)
というわけでレッツラゴ〜(ちょっと頭が飛んでます)







『薔薇は優雅に咲き誇る20』










「こんなに嬉しいダンス久しぶりだよ」
「カリキュラムで踊るより楽しいからね……」
「本当に」

 楽しそうに踊る……それはダンスを楽しむのと同義だ
 ティオレさんも最初はつまらないかもしれない
 でもパートナーが見つかればきっと楽しいはずと言っていた
 俺は5人と踊るのを楽しんでいる
 そして、俺はやっぱり必要としていて、彼女たちの傍に居ないと不安だとも……
 少し離れていても彼女たちを考え、思い、思慕する……

「あの、ちょっと人が居ない場所まで行きませんか?」
「恭ちゃん?」
「お願いします」

 俺がそういうと5人とも「いいよ」と返事があった
 人前では恥ずかしい……先ほどまで踊っていたので人も居るし
 何より、聞かれるのはとても恥ずかしい





 キーという音がたって、ガチャンと屋上のドアが閉まる
 誰も居ないところと言われると此処しか思い浮かばなかった
 校庭が見えて、明かりが届く

「恭ちゃん、此処まで来て何か用事?」
「ああ……話しておくことがあるから」

 俺は多分親権な表情をしている
 空には月が昇り、校庭のファイアストームは綺麗に燃え上がっている
 火の粉がこちらまで飛んできそうで……でも、飛んでこない

「恭也?」
「俺は……」

 言葉を連ねるんだ

「俺には5人が必要です……蓉子も江利子も聖も祥子も志摩子も
 誰が欠けるのも嫌だ……答えを出すって言っておきながら
 こんな俺を許してくれ」

 頭を下げた
 初めて頭を下げたかもしれない
 彼女たちに対して……

「恭ちゃん」
「必死に考えてた……でも、俺は誰が一番好きで、誰がって考えてたら
 誰も選べなくて、そしたら頭に出てくるのが5人の顔で
 だから……だから……本当は言うつもりも無かった
 みんなの傍でただ一緒に居るだけで良いと思ってた」

 俺の告白に戸惑っているのかもしれない
 ただ、俺は確りと言いたかった
 どんなに言葉を重ねても言ってる事は一緒だ
 でも、少しでも違うようにと……俺の考えが思いが伝わるようにと……

「誰かが他の人と添い遂げようとも、俺は一緒に見送れると思ってたんだ
 でも……そんなの嘘だった……昨日、ナンパされて困ってたとき
 もしも、誰かが行っていたら、何かされていたら、俺は自分を抑えるので精一杯だった
 抑えようと抑えようと一生懸命だったんだ……」
「恭兄様」

 俺は頭を下げながら言い切った

「俺は5人を愛してる……紳士じゃないし、1人を愛したいと思っていたけど違う
 俺は、5人を愛してるんだ」

 俺は顔を上げて、5人を見た
 驚いてるとか色々な顔をしている……俺のせいだ
 俺があんなこと言うから……
 と、蓉子が俺の方に近づくと、俺に体を預けてきた

「よ、蓉子?」
「私は気づいてなかった……恭也は確かに鈍感で私達のこともどう思ってるのか分からなかった
 だから、その言葉を言ってくれて嬉しかった
 恭也が私達のことを気にしてるとわかったから……」

 蓉子は俺に体を預けながら伝えてくれる
 俺を見てはっきりと言ってくれる

「恭ちゃんが愛してくれるって言うなら、私もそれで良いかな
 何ていうか、江利子や蓉子と喧嘩みたいな状態は嫌だし
 取り合いもあまりしたくない……恭也なりに私達を愛してくれるなら
 私は、それで良いと思う……悪いなんて思わない」

 聖が蓉子の上から体を預ける
 その様に江利子も俺の体によりかかる
 後ろから抱きしめている志摩子、そして、横から祥子も抱きしめる

「恭ちゃんが愛してくれるって聞いて嬉しかった
 確かに取り合ったりとかしたくなかったし、大好きだという思いがあるから
 愛してるという思いがあるから」
「そうです、恭ちゃんは誰かを選ばなくてもよかったのかもしれないです
 私は、恭ちゃんを愛してます……たとえ誰を選ばなくても」
「そうです……私もお姉さま方や志摩子と取り合ってでもというのは少し悪いかと思ってましたし
 恭兄様が出した答えなら、私はそれで満足です」

 そういって俺を抱きしめる5人
 挟まれて、それでいて嬉しい申し出……

「ありがとう」

 俺はそういって空を見上げる
 綺麗なお月様が俺達を見下ろしている

「あの、ちょっとだけなんですけど……少し離れてくれませんか?」

 離れてもらうと、5人の右手の手の甲と手の平にキスをする
 驚いた様子で俺を見る5人

「忠誠の証と愛の証……だったと思うのですけど
 今はコレだけで許してください
 そのうち、ちゃんと返事したいので」
「ま、恭ちゃんから初めてのキスだしね」
「そうね」
「じゃ、いいか」

 そして……文化祭の終わりを告げる
 と、今度は祥子の携帯が鳴る

『そっちに恭也くん居るだろう? 至急じゃなくても良いけど校門のところに車止めておくから
 早々、恭也くんも乗ってね……送るとかじゃないけど
 ちょっと自分の所にも来てもらわないといけないし』

 そして、その言葉のままに車に乗り、小笠原邸へと顔を出す
 そこには、融さんと清子さん……他に数名の小父さんと小母さんが居る
 誰?

「父さん!? しかも、母さんまで!?」
「お父さん!!!?」

 あ、後ろに隠れて気づかなかったが、志摩子の父さん発見

「お母さん」

 そして、それぞれに挨拶をすると、俺を見てくる

「高町恭也です……娘さんたちを俺に下さい」

 無礼かもしれない……でも、俺は確りと言っておきたい
 彼女たちはその言葉にどう応えていいか考えてるようだ
 そして、俺をちらちらと見ながら何か考えてるようだ

「ダメって言いたい所だけど、君の誠意に負けそうだから良いよ」
「志摩子の小父さん……」
「ま、家としてはコレで安心なんだけど」

 志摩子のおじさんはそういってニコヤカに俺を見ると

「孫期待してるよ」

 サムズアップしながら言う
 俺はそのままこけそうになるのを堪えた

「家の子も良いわよ……見る目はあると思ってるし」
「家もよ」

 聖と蓉子のお母さんなんだそうだ
 ちなみに先ほど紹介された……小父さんの方はなにやら片寄せあって際しそうに何か話してる
 男親の憂鬱というものかもしれない
 俺も体験するときがあるのだろうか?

「恭也くん、家の娘はお前のような4股野郎になんて絶対にやらんぞ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!」

 江利子のお父さんらしい
 恥ずかしそうに顔を赤らめてそっぽを向いている
 と、江利子のお母さんが俺の前に現れて値踏みするよに見ている

「合格……うん、江利ちゃん、私この男の人なら安心だわ
 というわけで、頑張ってね♪ 孫期待しちゃうわ〜」
「母さん」

 小父さんが涙をためて声を出す
 かわいそうに無視されていたのか?

「家で一番強いのは誰?」
「お、お母様であります」
「宜しい」

 笑顔だった……でも、目がマジな目だった
 絶対違う事を言えば、殴るだろうな……
 そんな気がした

「確かに世間では許されないだろうけど、それだって良いじゃない
 高町さんはかっこいいし……挨拶考える間も無かったのに
 自分の思いをストレートに言ったのよ
 良いじゃない……私は好きだけど」

 そういってニコニコと笑う
 普通ならこんな真っ黒な男に持っていかれたくないだろうに

「一応、融さんと清子さんから話しは聞いてるし……どんな男の子か気になってね
 蓉子ちゃんったら、喜々として出かけるから何かと思ったら
 いい人をゲットしてたのね」
「いや、母さん?」

 楽しそうだ……小父さんたちが集まって肩身狭そうだ
 あ、融さんも加わった
 何ていうか無残に集められた男連中だな
 俺もいつかあの中に入るのかもしれないな
 今は、服を握られてたりするので無理だが

「そうね……聖も楽しそうに楽しそうに、嬉しそう嬉しそうに出て行ってたものね」

 それは言わないでくれといいたそうな聖
 何気にそれぞれの親が言うたびに恥ずかしそうに俯く
 そこで色々な話が取り交わされる
 というよりも、話すことがたくさんあった
 誰と結婚して、ずっと一緒にいるか、ずっと一緒に居るだけを選ぶか
 確かにそれはそれでどっちか悩むところだろう

「ん〜、私達は誰でも良いけどね」
「そうね……ずっと傍に居るなら」
「そうよね」

 そして、方針というよりは、その言葉を受けて、とりあえずは一緒に居ることを優先するというのが浮かんだ
 ちなみにホテルで会う機会が多い、俺と蓉子、江利子、聖は
 何故か今度からは小笠原宅で、しかも志摩子と祥子も混ぜてということになった
 その夜、色々と話しながら酒も振舞われ、それぞれが色々なことを話す
 もちろん、俺もあまり話したことが無い自分のことを少しだけ話したりもした
 非日常の中に居る、俺が彼女達と一緒に居るためには演技も必要だということ
 そして……一緒にいたいという事……
 ただ、それだけを祈り……













 エピローグ

「恭也……祐也を見ててくれませんか?」

 蓉子と俺の間に生まれた子、祐也……
 俺は「分かった」と言って抱き上げると、彼女は手際よく離乳食を作っていく
 その様子を聖と江利子が長めている
 あの俺の決意から早くも5年の歳月が流れた
 いまや、俺は小笠原の守りの要といわれ、いまや彼女達と一緒に小笠原家で一緒に暮らしている
 同棲というわけじゃない……一緒に居たいという思いは彼女たちに通じ、一緒に居る

「お姉さま、弘樹の分もお願いします」
「お姉さまじゃなくて、蓉子でいいって言ってるのに」
「難しいですよ」

 それは確かにそうだろう……確か一生お姉さまねとか言っていたし
 まぁ、それも2人で居るときだけに限って言えばだが
 俺は祥子を護衛ということで居て、蓉子と江利子、聖、志摩子はその秘書官として使えている
 凄い組み合わせではあるが、祐巳さんも一緒に働いてるのだから、どうとも言えない

「だ〜」
「ん、ああ……」

 祐也を抱き上げて高い高いとすると「きゃっきゃっ」と喜ぶ
 高い所が好きというのではなく、抱き上げられるのが好きらしい
 胸の高さでも満足するが、やはりそれより上が嬉しいらしい
 楽しいのかもしれない……空を飛ぶのがすきなのかもしれないな

「はぁ〜、子育てって大変ね……眠れなかったわ」
「江利子、お疲れ様」
「聖がもうちょっと見ててくれたらいいのに……
 聖はすぐ寝るから」

 聖は寝たら、しばらく起きないのか……眠りが深いようだ
 といっても、何かあれば起きるし、子供が泣いたら起きるのだが
 自分の子供の場合は別らしい
 簡潔に言うなら「強い子にそだってね」だが、育児怠慢だと思うのは俺だけだろうか?
 しかし、何で5人同時なんだか……

「お姉さま、おきてください」
「う〜ん、眠いよ〜」
「凛子ちゃんが待ってるよ〜」

 そういって凛子を抱き上げて、そのまま胸を寄せる
 もちろん、すでに服を肌蹴させているようだ……
 俺は見えないので気にしない
 慣れなくて頬が少々熱いが……
 やっぱりあのときは凄かったよな……文化祭での告白の後家で盛大に騒いだ
 そして、いまやそこが我が家……翠屋の方はなのはの彼氏が頑張ってるらしい
 そういえば、美由希から浮いた話し聞かないなぁ
 晶とレンからも……どういうこと何だろうか?
 まぁ深く気にしてもため息しか聞かされないからいいか……

「恭ちゃ〜ん、凛子ちゃん羨ましい?」

 後ろを向いてる上に分かりませんって

「って見てないし」
「聖、あまりからかわないの」
「でも、5人とも生まれたね……
 これで一巡するかな? 祥子は問題なかったみたいだし」
「お父様とお母様が猫かわいがりです……私もあそこまで子供に弱いとは知りませんでした」

 ちなみに江利子の所も子供が出来たとたん態度がころっと変わった
 何ていうか、父親は孫が大事なんだろう……多分そうだ
 俺は今お嫁さんズに迫られてることも多く、たまに相手してるが……
 子供によろしくないのではないのだろうか?
 たまにそんなことをふと考える

「さてと、旦那さんはどうするのかな?」
「??」
「今日はオフだし」

 そう、今日は年に数回ある中の唯一の全員お休みの日だ
 といっても、産休などを取ってるのでどうとも言えないが

「う〜〜ん、久々に体も伸ばしたし……祥子と志摩子は学生の時に産んだから大変だったよね」
「まぁ、それは過去ですよ……私ももうすぐ社会人ですし」
「そうですよ……」
「そのあたりは問題なしですね……
 一応、祥子も会社のお手伝いしてるわけだし」
「ええ、まぁ」
「優秀な秘書官のおかげともいえるがな」

 というと、何故か俺を見て

「「「「「優秀な警備員が居ますから……たまに身の危険より次の危険がありますが」」」」」

 と返されてしまった
 うっ、確かに一度だけ会社でお互いに求め合ったことがあった
 あの時は、何ていうか人が来るか来ないかというとてもデンジャラスだったと思う
 まぁ、お互いというか5人とも燃えに燃え上がったというのが結果だが

「身の危険より次の危険って?」
「妊娠かしら」
「妊娠ね」
「妊娠だね」
「妊娠かしらね」
「妊娠ですね」

 それぞれ語尾は違うものの妊娠の危険性を示す
 だって急遽だった場合持ってないし、元々持ち歩く主義じゃないから特にだ
 何ていうか、そのあたりを考えたら、結果がそれだということだが……

「まぁ、俺は子供好きだから」
「でも、大きくなるにつれて聞かれるんですよね
 『私どうやって生まれたの?』とか、他にも色々」
「愛し合って出来たと応えるのがベストだと思うが……
 ちなみになのはには、父さんと母さんが愛し合っていて出来たんだよと応えたら
 最初は俺の子だと思ったらしい……みんなの前で父さんと呼ばれたことがあったな」

 少し懐かしい話だが……

「へ〜、ってそれって恭ちゃん、かなり問題発言」
「そうなんだ……あの当初はまだ10歳より少し上の年齢だ
 それなのに、父さんだぞ……凹んだなぁ」
「そ、そう考えると、恭ちゃん、大変だったんだね」
「まぁ、子供が嫌いということはないし、かあさんも見たら喜ぶだろうしな
 一応30代孫は無理だったが、40代前半孫だったわけだし」

 ちなみにかあさんは喜びに喜び、仕事を休んだ時があった
 その後松尾さんの翠屋雷が落ちて、かあさんはちゃんと仕事に出るようになった
 俺は何時ものように護衛の仕事をこなしていく……

「じゃあ、今日は皆で遊園地行こう〜」
「いえ、此処は静かに読書とか」
「う〜ん、動物園とか……」
「後学のために、色々回るというのも」
「とりあえず、久々に皆休みだから、両親の所とか? 近いし」

 色々な案が出るが、最終決定権は俺が持っていたりする
 というのも、あまり俺が嫌がる行為はしたがらないのだ……
 そのあたりは彼女たちの優しさであり、頼もしさだ

「久々に江利子の両親と会いたいのだが……それに義兄さんたちにも会って話がしたいし」
「あ、そういえば、此処最近会ってないわ」
「それを言えば、蓉子たちも会ってないから、順番に回っていかないか?
 今日は国民の休日だし、家に居られると思うのだが」
「そうね……じゃあ、決まりですね」

 そして……俺達は決めると行動を開始する
 着替えというか、ほんの少しだが、着替えを持ち
 荷物は赤ん坊などのをいくらか持つ
 準備が終われば、車を出す……向かう先は明るい未来だと信じて
 俺達の休暇が始まるのだった












 おわり










 あとがき
 はい、というわけで、これで終わり〜
 シオン「もう1つ続くんじゃなかったの?」
 ああ、それは外伝としてだね……この終わりの後日談なら書ける
 ゆうひ「本当に?」
 まぁ、一応ね
 シオン「どういう理屈で書いてるか気になるわ」
 外伝と言っても、大したものじゃないけどね
 ゆうひ「しかも、最後は20k行かないし
 シオン「そうよ、それよ!!何で?」
 実は、力尽きて……もう、一杯一杯なんだよ、頭
 ゆうひ「で、こうなったわけね」
 はい
 シオン「じゃあ、レッツ・お仕置き・た〜いむ」
 ……い、嫌だ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!(逃走
 ゆうひ「そこに地雷があるわよ」
 ドコーーーーーーーーーーーン!!!!(×4
 八雲「派手だな」
 シオン「多分大丈夫よ」
 スラりん「なぁ、爆発あれだけしてるけど、被害でないのか?」
 ゆうひ「謝るのは遊び人だしね」
 八雲「で、この後他にあるのか?」
 シオン「爆弾の向きにより、此方に飛んでくる」
 ぽてっ(遊び人が黒焦げで戻ってくる)
 ゆうひ「えいっ」(剣で遊び人を串刺しにする)
 スラりん「きしゃ〜〜〜」(頭らしき部分を破壊光線で焼く)
 八雲「せぇぇぇぇい!!!!!」(蹴り飛ばして、腕らしき部分を砕く)
 シオン「ていっ!!」(ハンマーで腹部分を粉砕)
 ゆうひ「水〜水〜」(放水して水で遊び人の炭を流す)





 その後、遊び人の炭は海か湖まで流れたのだが、それを確かめる酔狂な者は居なかったとか何とか(なじょ



遊び人さん、ありがとうございます〜。
美姫 「こんなにたくさんの投稿、本当にありがとうございます」
感謝、多謝!
美姫 「凄いエンドよね」
うん。しかし、これはこれで良い!
まさにハーレム状態。
美姫 「はいはい。馬鹿は放っておいて」
放っておくなよ。寂しいだろう、悲しいだろう。
泣くぞ。
美姫 「もう、五月蝿いわね。ちょっと、どこかに飛んでいけ〜〜」
にゅぎょろぉぉぉぉぉ〜。
美姫 「……さて、これで静かになったわ。それじゃあ、シオンちゃん、ゆうひちゃん、またね〜」



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