とらいあんぐるハート×マリア様がみているSS









設定……
恭也が交通事故に会った時の話の前
ただ、士郎が亡くなり、恭也自身が自分を追い込んでる時の話です
だから……なのは、レン、晶が出ません
名前程度ならフィアッセなどでると思われます
多分恭也10歳頃の話です……
後、小笠原親子とは面識があります
以上!!!(他書くとボロが出るので却下!!!)








『Lost Memories』(選択肢1、高町家編)








「僕は……桃子さんが心配なので、高町家で暮らします」

 恭也くんはそう言って、まっすぐにお父様を見る

「そうか……うん、分かった
 残念な気持ちもあるけど、それは気にしなくて良いから」
「すみません」
「ま、此処には気兼ねなしに連絡くれて良いから
 携帯は使っていて構わないからね」
「え? でも……」

 恭也くんとお父様は話しを続ける
 私は恭也くんの答えを前から知っていた
 しきりに心配していた恭也くん
 桃子さんの落胆とため息はあまり取れてなくて
 仕事はしていても、寂しそうな目は全く取れなかった
 だから、私も帰ったらどうかなとは思っていた
 そしたら、恭也くんは「僕もそう思います」と言っていた
 授業にはある程度出ながらの、行ってきてだったので慌しかったけど
 イギリスには1泊もせずに帰ってきたのだ
 あの時ほど自分たちの強行日程は辛いと思った
 飛行機で2泊していたからだ……
 もう帰ってきたのもついさっきという訳じゃないが、それでも数時間前だ

「祥子は恭也くんに携帯持っていて欲しいよね」
「そうね……何かあれば連絡がすぐに着くし、恭也くんから連絡が無くとも
 此方が連絡するかもしれないからね」
「融さん」
「私も恭也くんと連絡が取れるのは嬉しいから……持っていて欲しいな」

 私はそういって恭也くんの方へと体の向きも向ける
 すると恭也くんは私に頭を下げた

「じゃあ、ありがとう」
「はい」

 恭也くんはどういう意味で頭を下げたか分からない
 ただ、明日には向かえに来るらしい……
 お父様がそう言っている
 私は今日で最後かと思うと、少しだけ寂しい感じがした
 でも、お父様もお母様も同じだという思いがある
 シオンや美姫も寂しいかもしれない
 お父様はいつでも連絡くれたら、来てくれて構わないとも言っている
 まぁ、私としても大歓迎であるわけだし、そのあたりは否定しない

「祥子さんも僕が来ても良いの?」
「良いわよ……私も歓迎するわ」
「はい」

 私はそういって笑顔を浮かべる
 恭也くんも笑顔だ……分かれるときに涙は要らない
 再会の約束をして、ちゃんと分かれるんだ

「じゃあ、今日は軽い宴会にするか」
「そうね」

 そして、お互いにそれぞれのことを話、私たちは寝ることとなった
 今日は私が無理いって恭也くんと一緒にベットに入る

「思い出せないけど、いいのね?」

 最終確認……いや、ちがう
 単なる確認

「思い出は作っていけば良いです……
 でも、祥子お姉ちゃんには感謝してます」
「恭也くん」
「見つけてくれて……僕を助けてくれて
 自分でも何か出来る力があると気づかせてくれて」

 恭也くんと横になりながら話す
 自分のベットで誰かと横になるのは、恭也くんが初めてだ
 ちょっとドキドキする……この子がどんな大人になるのか
 興味はあるが、それは恭也くんに会ってからの楽しみにしておこう

「そんなこと良いのよ……恭也くんは私の弟なのだから」
「祥子お姉ちゃん」

 恭也くんは私にありがとうと何度も言う
 私には家族だと思えてるからこそだ……

「離れてても恭也くんは家族だから……
 渡すの遅れたけど、イギリスの時に買っておいた物
 渡しておくわ……恭也くんは私の弟だから」

 私は恭也くんの手にロザリオを渡す
 イギリスで買っていたロザリオ
 ちょっと待ってもらって考えて買ってきた物
 ティオレさんたちと話してるときに少し席をはずして買っていた物

「これって」
「ええ……私達のスール制は知ってるわよね?」
「うん」
「それのルールでロザリオを姉から妹に贈るの……
 で、あまり贈り物って思い出せなくて、一番私の思いが伝わるかと思って」
「ありがとうございます……祥子お姉ちゃん」
「はい」

 恭也くんは瞼を閉じる
 もう寝ようという事だろう
 恭也くんはロザリオをベットサイドの棚に置く
 それを見届けて、そのまま恭也くんの手を取る
 きゅっと握られる手……私も包むように握る

「おやすみなさい」
「お休み」

 そのままお互いに手を繋いで寝るのだった










 翌朝、私は恭也くんに起された
 朝は苦手だけど、恭也くんを送りたいから起してくれと頼んだのだ
 恭也くんは頷いてくれて、私は嬉しかった
 朝ご飯を食べて、身支度を整えると、お迎えの方が来た
 恭也くんのお母様である、高町桃子さんだ
 私はコレで二度目だ

「恭也、迎えに来たよ」
「かあさん、よろしくお願いします」
「硬くならなくても良いわよ……」

 私は恭也くんの背中を押すと恭也くんはそのまま一歩一歩歩いていく
 休日なのに、お店もあるのに、桃子さんは向かえに来ることを先にしたのだ
 子供を向かえ入れるのに親が嫌がるわけないと思う
 でも、そういう家庭もあると新聞には出ていた

「じゃあ、祥子お姉ちゃん、融さん、清子さん……ありがとうございました
 シオンさんも美姫さんもありがとうです」
「また、いらっしゃい」
「いつでも歓迎するよ」
「また着てね」
「また、いらしてね」
「はい」

 恭也くんはそれぞれの声に頷いて嬉しそうな顔をする
 そして、私を見る
 恭也くんの首からはロザリオが掛かっている
 神様を信じてるわけじゃない
 ただ、私が渡したロザリオだ
 スールの証と取れるかもしれない物
 分かるのは恭也くんと私だけ……それで良いと思う
 祐巳やお姉さまになんて言葉をかけようか悩んでしまう事だ

「恭也くん、またね」
「はい、また来ます」

 恭也くんはそう言って頭を下げて出て行く
 桃子さんも頭を下げて出て行く

「行っちゃったわね」
「ああ」
「祥子が起きてきたから雨かと思ったけど」
「お母様、酷いです」
「そうかしら?」

 言いながら悩むお母様はやはりのんびりとしている
 それで居て、少しだけ寂しそうだ
 私は無言でお母様の手を握る

「ありがと」

 お母様が少しだけ嬉しそうに微笑む
 いいことだと思う……お母様が元気ないのなら私やお父様が支えればいい
 家族なのだから……もちろん恭也くんも











「お姉さまはご結婚されないのですか?」
「祐巳、私は結婚してるわよ……」
「え?」

 すでに私も三十路前だ……結婚してないとお父様もお母様もお爺様も心配なさる年
 で、私はすでに結婚していた
 あれから干支一回り分……12年近く経った
 彼はかっこよくなり今は私のパートナーを勤めている
 お父様は恭也くんが義理の息子となったが、到達できた目的が嬉しいらしい
 私も、あの時は幸せだったと思う

「お姉さま!! 何で私を呼んでくれなかったんですか!!!?」
「祐巳……呼んだじゃない」
「へっ?」
「もう婚姻届は出してるけど、まだ結婚式はしてないから
 だから、貴方を呼んだじゃない」
「まさか!?」
「そう、これから結婚式よ……貴方のドレスも選ばないとね」
「お姉さま〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

 私は祥子を引っ張りながら歩いていく
 愛しい人はもう着替えを終えてるかもしれない
 私の結婚で派手にならないために身内だけを呼んでいる
 何気に優さんが恭也を狙っていたので、恐かった

「お姉さま、私そんなの聞いてません」
「あら?」

 言ってなかったかしら?
 まぁ、良いわ……私は、彼を応援している内に惹かれて行ってた
 それは小さな頃から変わらない
 優さんを好きだと言ったときと同じ気持ち
 いや、それ以上にいとおしさがある
 恭也くんが私を迎えに来たと言った時、とても嬉しかった
 だから、今回の結婚式はとても貴重だと思う

「そういえば、祐巳に言ってなかった気がするわ
 お姉さまも居るから安心しなさいな」
「お姉さま!!」
「ま、祐巳の話は多々聞いてるから安心してるわよ」

 私はさっさと歩いて祐巳をドレスルームに押し込める
 美姫とシオンが祐巳をひん剥いて楽しげに着替えさせてる
 私はお願いして、自分のドレスへと着替える
 真っ白な服……恭也は黒が好きだけど、コレを着るとどうなるのだろうか?
 似合いの夫婦だと言われることを夢見て
 いや、自分が好きだという思いが真実なら、彼も応えてくれる
 着替えを終えて、私はしばらく座っているとノックされてドアが開く

「祥子、待たせた」
「ええ」

 そして、これから結婚式が始まる
 私と彼との優しさと嬉しさと幸せを体言したような結婚式が……









 おわり








 あとがき
 ふぅ、一つ目
 シオン「また、無茶な状態で書いてるわね」
 まぁ、元々そういうものだから
 ゆうひ「いや、遊び人は毎回無理難題で書いてるからダメなんじゃないの?」
 趣味と腕の力を貯めてないと書けないのが不満かな
 シオン「それで他に何かあるの?」
 何も
 ゆうひ「そういえば、1つ聞いていいかしら」
 何でしょうか?
 シオン「??」
 ゆうひ「ティオレさんところだとどうなるの?」
 ……はっ!! 今一瞬電波が……どこぞで雷か!!?
 シオン「それは雷派」
 とまぁ、冗談は置いておいて……一応考えてるぞ
 ゆうひ「……本当?」
 …………勿論だとも(凄いごまかし笑い)
 シオン「じゃあ、私の目を見て言って」
 シオンの目を見る(遊び人は魅了された)
 ゆうひ「シオンちゃんはチャームだっけ?」
 シオン「ええ……で、本当の所はどうなのかしら?」
 はい、全く考えてなくて、高町家のネタだけ浮かんだので書いてました
 ゆうひ「さてと、お仕置きお仕置き……スラりん、八雲、出番よ〜」
 スラりん「しにさらせ〜〜〜〜〜〜」
 八雲「滅」
 ぎにゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 シオン「でわでわ」
 ゆうひ「ほな、またね〜(^^)ノシ」



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