とらいあんぐるハート×リリカルなのは


設定です
なのはら19歳の頃、機動六課のある頃の事件で最後の全力全壊で戦う前の頃の話
ある一つのお話。









『平行世界事件』
プロローグ?







 その事件は事を大きくなる前に終焉を迎えた
 ロストロギア『鏡界乱』……あらゆる世界を覗き見、行くことが許されるというロストロギア
 だが、実在することすら分からない一つのロストロギア
 ユーノ・スクライアが見つけた書物には、それに一つのことが書かれていた
 そのロストロギアは、連れて行き戻って来れない可能性もあるかもしれない、と
 そして付け足される書物にあるのは、そのロストロギアの願いを叶える事
 ユーノ・スクライアは後に語ることになる……
 そのロストロギアは気持ちを汲み取り、本心をさらけ出すもの
 そして、叶えるものだ、と





「なのは!」
「フェイトちゃん!!」

 二人は慌てていた。なんせ、自分たちは急に誘い込まれたみたいに居たから
 ロストロギアの事件に関わっていた。それは理解している
 では此処はどこか?

「確か、私たちはC級ロストロギアの搬送をしていたはずなんだよね?」
「うん。久々に皆で遠足気分でって思ってたのに」

 この状況はなんだ? いきなり魔力を感じたので慌ててバリアジャケットも着たが
 どうして良いのか分からない……何より、自分たち二人だけというのも可笑しい

「念話も通じないし」
「うん。それと気づいてるかもしれないけど」
「周囲が鏡だらけだね」

 しかも、写るのは自分たちの姿だけじゃあ無い
 他にもいくつか出ている。細かなものなので分かりにくくしっかりとは見えない
 構える杖に二人は力を込める
 背中合わせに攻撃されても防御できるようにと

「でも、何で急に動き出したんだろう?」
「分からない。でも、Cクラスだし大丈夫だと思う」
「最低ランクじゃないけど、低ランクだからね」

 だが、それは少し浅はかな考え。二人は急にバリアジャケットが解ける

「「えっ!!」」
『あなた方二人のみ、願いをかなえましょう……ようこそ、鏡面世界へ』

 声が聞こえ、そのまま二人は魔法が解ける

「レイジングハート!!」
「バルディッシュっ!」

 二つのデバイスが離れる。何か力の強い何かで追い払われるかのように
 魔法を使おうにも魔力が集まらない

「AMF?」
「分からない」

 と、二人は魔法を幾度も使おうと試す。だが、それらは何も出来ず
 体はいう事を聞かず、デバイスがだんだん離れていく
 声も届かない

『では、またお会いできることを』

 消えた声に二人はいぶかしむ。またお会いできるって事はあのCクラスの物を探し当てなければならないって事
 フェイトとなのはは同時振り向く。と、すぐさま地面らしきものが消える
 落下しているのか浮いてるのか分からない状況だった
 だが、いきなりの重力を感じた二人は、落ちた
 しかも、視界は明るく目の前に光が入ったために全く見えない

バシャーーーーーン!!!!

 盛大な水の音

「驚きだ」

 一人お風呂に入り、のんびりした男性は腰にタオルを巻き外へと出る

「フィアッセはいるか?」
「居ないけど」

 体をバスタオルで拭いて着替える
 ドアの外に声をかける。そして、ドアを開けると前に居た女性の額にぶつかる

「いたっ!」
「そこに立っているからだ。中に女性が二人降ってきて湯船に落ちた。目を回してるようだし
 後は任せた」
「って!! 私一人に!?」
「だから、フィアッセが居ないかどうか聞いたんだ。人だったらフィアッセが送るかなぁとか考えた結果だ」
「ううっ、晶〜、レン〜、手伝って〜」
「じゃあ、俺が手伝いますね」
「ああ。頼む……美由希、お前も同じようにはまるなよ」
「酷いよ〜」

 そして、救出終了……女性二人は、赤茶の髪の毛をサイドポニーにしている女性と
 金髪の長い髪の毛の下の方をリボンでくくっている女性だった
 体を拭いたり云々を考えると女性二人の方が良いだろう
 さて、ここ高町家に急遽降ってきた女性二人
 高町恭也は、どうしようか考えていた。風呂入ってたら上から降ってきた
 しかし天井はあったし、壊れた様子も無かった
 自分が気づいたときには上から降ってきたために、手を出して落ちる威力を抑えることが精一杯だ
 そして、一人、サイドポニーの女性は何故か知っている人に似ている気がした
 ただ、二人とも気配が普通の人のそれとは違う感じがしている

「恭ちゃん、終わったよ〜」
「そうか。しかし、困ったな」
「うん。でも、いきなり盛大な音がしたから驚いたよ」
「俺も十二分に驚いてる」
「おふぁよ〜」
「おはよう、なのは」

 なのはは目を擦りながら起きる。洗面所で顔を洗う
 恭也はなのはとサイドポニーの女性をじーっと見比べる
 似ているという点はなのはに似ているのだろう

「とりあえず、ご飯にして、起きるのを待つしかないか。美由希、お前らは行っていい
 後は俺の方で何とかするから」
「でも」

 ご飯を食べながら起きるのを待つことに決まる

「まぁ、恭也がそういうなら良いんじゃないの? それに、恭也だって無理やり襲ったりはしないわよ」
「そうだね」
「うん。確かに……」
「残るなら、かあさんかフィアッセには残ってもらいたいとは思うが無理なら良い」
「さすがに仕事があるからね」
「私も手伝わないと」
「決まりだな」

 そして、それぞれが頷き、仕事、学校へと通勤通学していく
 恭也は二人の女性が無事であるのを確かめて、フィリスを呼ぶ
 さすがに情報が足りない。リスティも呼ぶべきだろうという事でリスティも呼ぶ
 冬前のこの時期に人がいきなり降ってきましたなんて、頭が可笑しくなったと言われても可笑しくないからだ

「恭也くん」
「恭也」

 二人が来て、説明開始。フィリスはその間、診察などをしていく
 心を読むのは最終手段。そして、リスティも事情を聞いて、お風呂場などを調べる

「何も分からないね。那美や薫たちにも連絡しておくよ」
「すみません」
「いや、恭也がそこまで慎重になるのは確かに分からないでもない
 家族が狙われる上でもっとも危険な場所だからな」

 一番無防備になる場所ということだ。大体お風呂に武器などの類はさびたりするので持ち込まない
 となると、武器が無い=敵に進入された場合攻撃手段が無手になるのだ
 相手が武器を持っていた場合、力量の差によっては返り討ちだ
 リスティは携帯を取り出しすぐさま連絡する。海鳴さざなみネットワークは凄いの一言だ

「出来るだけ早めにね」

 リスティはそういって、電話を切ると

「じゃあ、仕事に戻るよ」
「本当にすみません」
「構わないよ……それに僕の友達まで助けてもらってるしね」

 そして、リスティは消えた。テレポートしていったのだ

「診察終えました。一通り調べましたけど、怪我とかも無いですね」
「そうですか……はぁ〜」
「それと、衣服などを調べてたようですけど、何か分かりましたか?」
「自衛隊やそれに近い徽章などが少しと、二人の名前などは分かりました……
 ただ、フィリス先生にも悪いですけど、言えません」
「分かりました。リスティにも伝えてないんですよね」
「いえ、リスティさんが見つけたんです。ただ、お互いに分からないことだらけだし、本人が目覚めてからになります
 それにリスティさんは仕事する前に来ていただいてますし」
「分かりました……後ほど聞けるときに聞きますね」
「お願いします」

 そして、フィリスも歩いていった

「あ、出来れば、本日か明日までの間に来てくださいね。さすがに脳まではチェックできませんので」
「分かりました」
「恭也くんもですよ。忘れたら何時もの3割ましですからね」
「はい」

 フィリスも歩いて出て行った……そして、恭也は寝ている二人の女性を見る
 どちらも寝ているだけだ……フィリスの診断ではそういう結果である

「そろそろ起きたらどうですか? フェイト・テスタロッサ・ハラオウンさん」
「気づいてましたか」

 むくりと起きる。髪の毛なども乾かしてもらったのだろう、乾いている

「それで、あなた方が何者かって所から説明してもらえませんか?
 こちらの徽章や名前などでは、いまいち分からないのですよ」

 見せられたフェイトは苦笑い。どういって良いか悩むが
 相手の服などを漁るという事は相当な事情がある。そして、それらを見て、可笑しいと気づいてる
 フェイトも頭でシュミレートし考える

「私たちも普段はデバイスに頼りきりで、いまいち飲み込めませんが
 此処は私とこちらの高町なのはにとって、異世界だと思います」
「異世界ですか?」
「私たちは……(以下、世界云々の説明から入り、ロストロギアのことまで詳しく話す)……というわけです」

 その説明を恭也は黙って聞いてるのもあれなので、お茶などを入れておく
 高町なのはもその説明途中に目が覚める
 そして、フェイトの説明を聞いている

「なるほど。それで帰れそうなのですか?」
「それが」
「その」

 二人とも言いにくそうである。間違いなく帰れないという事を示唆している

「な、仲間が見つけてくれれば、きっと」
「そ、そうです。大丈夫です」
「だが、此処はロストロギアの中の世界という事なのだろう?」
「それは分かりません。ですが、私たちはしばらく行く当ても無いという事が分かりました」

 フェイトがきっちりというと、なのはは苦笑いで「どうしようか?」などと聞いている
 恭也は恭也でふむと考え込んでいる

「とりあえず、俺の名前や知り合いの名前、町の説明などが必要だな」
「あ、そうですね」
「お願いします」

 そして、物語は最初を迎える。二人の異邦人を向かえ

「俺の名前は高町恭也。此処は高町家で、かあさんである高町桃子と高町美由希、高町なのはと
 城島晶、フィアッセ・クリステラ、鳳蓮飛で暮らしてる。まぁ、フィアッセは部屋があるがな」
「え?」
「此処は、高町家だ……高町さん、フェイトさん」

 二人はほうけた顔をしている。嘘って顔もしているだろうし
 何より、驚くのはそこの男性が高町恭也であるという点
 なのはにとって憧れの兄であり、フェイトにとって近所の憧れの兄
 二人にとって淡い恋心も気づかぬ間に終わった恋かもしれない恋

「お兄ちゃんなの?」
「恭也さんなんですか!?」
「え、じゃあ、お父さんは?」
「父さんは、居ない」
「!!」
「な、なのは、落ち着いて」
「う、うん」

 落ち着きを取り戻すために、深呼吸を繰り返す

「えと、それじゃあ、とりあえず案内頼めますか?
 今の私たち、魔力などの回復も根こそぎ取られてしまっていて、普通の人と変わらないので」
「ああ。分かった」

 恭也が立ち上がり、フェイトはなのはを支えて立っている
 なのはも、支えられて立ち上がり、そのまま歩き始める
 ただ、考えていた。ここでは兄と年が近いのでは……さまざまな思いが考えが駆け巡る

「あの、失礼ですけど、年齢は?」
「19歳の高校三年だ」

 なのはの言葉に恭也は軽く返し、フェイトとなのはは驚いている
 自分たちはもしかしたらもう一度恋のチャンスを得たのではないかと
 あの淡い思いでしかなかったものは心の中に残っていて、寂しいと悲しいと感じた
 二人で涙で枕を濡らしたこともある

「なのは」
「うん。私たちは」
「「とんでもないところに来ちゃったね」」

 でも、少し嬉しい世界に……








 つづく









 あとがき
 まぁ、この後、そらぁもう血で血を洗う恭也争奪戦が繰り広げられるってわけじゃありません
 なのはとフェイトの魔力はリンカーコアから直接ぶち抜かれたために、しばらく魔法使えません
 使えるとしても簡単なのだけです……飛行とかはかろうじでって所です
 つづくにしたけど、つづくかどうか凄い微妙です
 なぜなに掲示板から書いてるので、これはもう本当に長くなりそうだから……泣いてしまいそうです
 でわ、これで……つながり一切無いのって難しいorz
 ほなね〜ノシ







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