恭也のハーレム伝説(in神咲家編)





 第1話 鹿児島にて……







 俺は今は洋上の人となっていた
 理由は簡単だった……俺を攫った(連れて行ったのが)鹿児島と分かった
 俺を追っかけている人たちが道路で俺たちを待っているからだそうだ
 それで、船で行くことになった
 もちろん、釣り舟を偽装してだ……
 鹿児島に行くのに有効な道路はないので、そのため空も一時パニックになった
 なんと、ゲートで有名人が迎えたら、それはそれでパニックだろう
 俺は何とかそれらを振り切るという手段を言ったのだが、穏便に行こうとの事だった
 というわけで最初に戻る……だが、どうしてだろうな
 どうして、ここに葉弓さんと楓さんが居られるのだろうか?

「さ、恭也さん……今日中には神咲家本家に着きますから」
「そやで……今は休みどきや……」
「そうそう、高町先輩は休んでいてください」
「恭也様はのんびりと隠れて居てください……私たちで結界も張ってありますから」
「そのとおりです……恭也くんは休んでおき」
「く〜ん」

 なにやら勝手に心を読まれている気がする
 まぁ、それはそれで……今は来るべき時のために
 寝ておくか……
 俺はとりあえずいつものように寝る
 そうすると、周りの人たちが気を使ったのかドアから出て行った
 なんとも、ここに居ると至れり尽せりだ




〜〜その頃の神咲家の面々〜〜
「わぁ、恭也さんの寝顔」
「可愛いですね」
「こう、欲しいですね」
「久遠も寝たい」
「駄目よ、久遠」
「そうですよ」
「って、十六夜は?」
「あれ? いませんね」

 この頃、十六夜は恭也の部屋で恭也の寝顔を間近で眺めていた
 その様子は……もうすぐこの人を貰い受ける亡者と変わらないほどの顔だった
 恭也は寝ているので気付かない
 元々、希薄な存在の十六夜だ……気配を消せばそれくらいはなんとでもなる
 というわけで、十六夜はカメラから見えない位置へと行くと
 恭也を眺めてはニヤリと笑っている
 怖い状態なのは確かである

「あ、居ました……恭也さんの部屋です」
「何!!」

 何気に薫が発見
 うっすらと映る十六夜にみんなが動いた
 その様子を見て、船の操舵士は軍隊の人かと思ったと後に語ったと言う




〜〜で、元に戻すと〜〜


 む、人の気配
 俺は敏感に感じて、起き上がると
 隣で何かに当たる
 あれ? こんなところに何かおいた…………!!!
 十六夜さん?

「恭也くん、まだ貞操は無事!?」
「恭也、貞操は無事だよな」
「恭也さん、大丈夫?」
「高町先輩、だいじょう、あう!!」
「く〜ん♪」

 久遠が俺に飛び込んでくる
 狐状態だから、まぁ体当たりでも痛くない
 何気に那美さんを後ろに押していたが……

「い〜ざ〜よ〜い〜!!」

 俺の後ろにいたのは十六夜さんだった
 顔を俺の肩に隠して薫さんを見ている
 と言っても見えているわけではない……
 盲目だと、聞いている
 と、俺の前に現れるもう1人の霊剣

「姉さん、どうして、そう人様の迷惑を顧みずに」
「いいじゃないですか〜近くに居ると安心できるんですよ〜」
「それは僕も分かりますけど」

 霊剣の御架月
 俺がここに来る前にちょうど剣を磨いていた耕介さんから貰った
 いや、正確にはかっぱらった
 逃げるためにとはいえ、耕介さんには悪いことしたなぁ

「んで、御架月……今はどういう状態なんだ?」
「えっと……」

 俺はあまり霊感がないので、分からない
 というわけで、御架月に聞いてみる

「姉さんが恭也さんの肩に手をかけてるのは分かると思いますけど
 姉さんは……上半身裸ですね」
「うふふ恭也さ〜ん」

 俺の背中にふにょんって当たる
 俺の頬が真っ赤になっているだろう

「もう、十六夜!!」
「はぁい」

 俺の背中から離れる
 そして、御架月が来ると……

「役得ですね♪」
「アホか、疲れるわ」
「まぁまぁ、恭也さんが僕を連れて来たんですから、ちゃんと耕介さんに返してくださいよ」
「ああ、それは……できたらな」
「かなり時間かかりそうですね〜」

 と、俺と御架月はのほのほと会話をする
 俺たちの近くでは十六夜さんを懲らしめよう大会が開かれているようだ
 そのたびに十六夜さんから俺に視線が送られている
 何となく分かるくらいだが……
 さてと、もう一度寝るかな

「恭也さん、着きましたら起しますね」
「頼む」

 そう言って、俺は船旅を楽しんだのだった(!!?)楽しんでないかもしれない











 つづく〜








 あとがき
 腕が痛いです
 シオン「頑張って」
 ゆうひ「えっと、偏頭痛は?」
 痛い
 シオン「とりあえず、ふぁいと♪」
 ゆうひ「とりあえず、今回のハーレムのメインたち登場ね」
 おうよ♪
 シオン「後は?」
 秘密
 ゆうひ「でも、本当に、これからどうするの?」
 ふむ、今回葉弓さんと楓さんの鹿児島入りが関係あるのだ
 シオン「へ〜」
 ゆうひ「それは?」
 次回かな
 シオン「また、微妙な」
 ゆうひ「でわ、感想などは掲示板かメールでお願いします」
 お願いします
 シオン「でわ、また〜」
 ゆうひ「ほなね〜」
 でわでわ、また〜



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