海鳴市 カラオケ騒動!!

 

 

 

 

 

 

某日・・・。

ツアーから帰ってきたフィアッセが、翠屋に久し振りに復帰した時・・・宴会があった。・・・。

「ぐぅ・・・まだ少しふらふらするか・・・」

そう言ってとある一軒の家の自室であろう部屋から出てくる青年。

名を高町 恭也。

今は絶えし御神流師範代であり知り合いかつ自称内縁の妻であるSさんから(他大多数)より国宝級の朴念仁の称号をもらった青年である。

「流石に・・・二日続けて宴会は慣れていたが・・・フィアッセ達が帰ってきたということもあって羽目をはずし過ぎたか・・・」

恭也はそう言って居間に入り、仕舞ってあった救急箱に入ってあった胃薬を数錠取り出す。

「・・・・ふぅ・・・少しはましになった・・・な・・・?」

しかし、その瞬間恭也はコップを落とす。

幸い、プラスチックだったので割れてはいない。

「これは・・・睡眠薬・・・か・・・?」

恭也は急激に刈り取られていく意識の中でさっき飲んだ薬の入ったビンを見る。

「ラベルが剥がれる・・・まさか・・・」

恭也は薬の入ったビンを落とす。

「あらあら、結構持つわね」

そう言って困ったという表情をし出てきたのは・・・。

「てぃ・・・てぃおれ・・・さん・・・?」

もはや呂律が回っていない恭也。

その前では『世紀の歌姫』の異名を持つクリステラソングスクール・・・通称CSSの校長であるティオレ・クリステラがいた。

「うふふふ・・・こういう時はやっぱりあれに行かないとね、恭也」

そう言って笑顔でティオレは言う。

そして、その後ろから黒服の男数名が出てくる。

「貴方達は・・・コンサートの時の・・・」

恭也は成すがままされながら言う。

「じゃあ、お願いね」

ティオレのその言葉を最後に・・・恭也の意識は闇に沈んでいった。

 

 

「はややや・・・ティオレさん、流石にやりすぎたんじゃあ・・・」

車に乗せられている恭也を見てティオレの後ろにいた少し小さな少女が言う。

「恭也は言っても絶対こないから・・・これくらいはしないとね」

そう言って微笑むティオレの笑顔は悪戯をするときの笑顔だ。

「うぅぅ・・・私も行きたいよぉ・・・」

高町家の門前で唸る少女。

名を高町 美由希・・・。

恭也の従兄妹であり弟子でありという関係である。

「あら駄目よ。ちゃんと抽選したでしょ?」

それを聞いてティオレは笑顔で言い返す。

それを聞いて美由希の後ろ・・・数名の女性が同じくうめいている。

そう・・・。

これからある場所に行くために・・・恭也には極秘で抽選が行われていた。

題して『高町 恭也とカラオケでデュエット』という企画のために行われた抽選である。

そして、高町家のメンバー(美由希・晶・レン・なのは・忍・ノエル・美沙斗)。

さざなみ新旧寮生(真雪・知佳・みなみ・薫・那美・リスティ・フィリス・セルフィ・美緒・葉弓・楓)。

風芽丘卒業生(小鳥・唯子・いずみ・弓華・瞳・ななか)。

CSS組(フィアッセ・ゆうひ・アイリーン・リーファ・エレン)。

以上29名が仕事もほっぽりだしてこの地・・・海鳴に来てその抽選くじを引いた・・・。

そして・・・選ばれたメンバーが・・・。

恭也とティオレは絶対参加(恭也に至っては拒否権すら認められていない)ティオレは主催者として行くことになっている。

「恭也とカラオケ・・・恥ずかしいな・・・」

そう言って顔を赤らめつつも、ものすごぉぉぉぉくうれしそうな顔をしている叔母である美沙斗。

「リスティとフィリスの分も歌ってくるねぇ〜〜〜」

負け組みの姉二人にこれでもかっ!!と言うぐらいの笑顔で言うセルフィ。

「恭也君とカラオケ♪恭也君とカラオケ♪」

唸っている負け組みを知ってかしらいでか、超ご機嫌な小鳥。

「良かったね、ゆうひ。私たちも恭也とデュエット出来るよ♪」

「ほんまやなぁ、フィアッセ」

親友同士、和気藹々としているフィアッセとゆうひ。

以上七名でカラオケに行くことになった。

「うぅぅぅ・・・やっぱり納得がいかな〜〜〜〜〜い!!!」

青空に向かって叫ぶ美由希。

そして恭也を奪還せんとし、車に向かっていくが・・・。

「邪魔は・・・させないよ・・・」

美沙斗がありえない位の速さで美由希の前に立ち、美由希の首に手刀をおろす。

「母さ〜ん・・・」

そして美由希は地面に這いつくばってしまった。

「さて、行きましょうね」

ティオレのその言葉に5人が反応し、車は去って行った・・・。

 

 

「ここは・・・確か・・・俺はティオレさんに・・・そうだ、ティオレさん!!!」

恭也は叫びつつ立ち上がる。

「あらあら、大声で叫んじゃ駄目よ、恭也」

「あっ、すいません」

その言葉にすぐさま反応して謝りつつ座る恭也。

「って、ティオレさん!!」

しかし、恭也は座ったまま隣で座っていたティオレにまたもや言い寄る。

「一体どうしてあんなことを?」

恭也はなぜ睡眠薬を飲ませたか聞く。

「それは今何処にいるか確認すればすぐわかるわよ?」

またもや・・・悪戯をする時のような笑顔で言うティオレ。

「・・・・・・・・・・・・・」

そして恭也は・・・固まった・・・。

先ほどから和気藹々と本を眺めている美沙斗・セルフィ・小鳥・フィアッセ・ゆうひ。

そして・・・明らかに大きな画面と・・・カラオケの機材・・・。

「ここはもしかして・・・歌を歌うところですか・・・?」

恭也は片言になって言う。

「もしかしてじゃなくても、そうよ」

ティオレは笑顔で恭也の僅かな期待を砕いた。

「今日はここにいる皆と歌ってもらうからね」

にっこりと、ティオレは言った。

「・・・・は?」

その言葉に・・・恭也は間を開けて、聴き返す。

「だからね、ここにいる皆と歌ってね、って言ったの」

「・・・・・・」

再度言われ、恭也は天井を見る。

「俺が・・・何をした」

小さく、そう呟いた。

「本当はね・・・」

そんな恭也に、ティオレは話し掛ける。

「いつも私達を護ってくれている恭也に・・・何か、してあげたかったのよ」

その言葉に、恭也はティオレを見る。

「それでね、恭也はきっと素敵な魂を持ってるから・・・歌って、歌の良さをもっと知って欲しいと思ったのよ」

今更に、恭也はティオレの大きさに、感心した。

そこまで、自分の事を考えていてくれたのだと・・・。

「判りました・・・ちゃんと歌えるかは判りませんが、歌いましょう」

そう言って、恭也は座る。

「じゃあ、まずこの中の誰と最初に歌うか、決めてね」

そう言って、ティオレは皆に言う。

そして、恭也が選んだのは・・・。

 

1、美沙斗 

2、小鳥 

3、シェリー 

4、フィアッセ 

5、ゆうひ

     


あとがき

 

初めて選択形式のSSに挑戦しようと思っております、アハトです。

フィーア「無謀の極みね」

とりあえず、頑張って書いていきたいです。

フィーア「死ぬ気で頑張りなさい」

判ったから・・・首筋に突きつけている物騒な物をおろしてくれ」

フィーア「少しでも休もうとしたら・・・容赦なく引くわよ?」

・・・・・・らじゃった。

フィーア「ではでは〜〜〜」

 


さて、知らぬ間に大変な事になっている恭也ですが…。
美姫 「一体、この後どうなるのかしら」
ワクワクドキドク。
美姫 「それでは、アハトさん」
選択肢の続きを待ってます〜。
美姫 「待ってま〜す」



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