『An unexpected excuse』

   〜鈴仙・優曇華院・イナバ編〜




「俺が、好きなのは…………」



恭也が自分の思いを話そうとしたその時、





「恭也ーーーーーーーーーーーー!!」



校門から物凄い勢いで走ってくる少女に打ち止められた。



「ウドンゲ?」



走ってきた少女はセーラー服着てベレー帽を被った少女だった。



「どうしたんだウドンゲ」

「恭也!助けてください!!」



ウドンゲと呼ばれた少女は涙目に恭也に抱きついた。

その際FC+αが嫉妬のと言う名の殺意を向けたのはほんの些細な事だ。



「い、行き成り言われても………一体どうしたんだ」

「し、師匠が!」



ウドンゲの言った一言で恭也は大体解った。



「なるほど、つまりまた実験されるから――――――」

「私が実験されるのは何時も道理ですけど!」



ウドンゲはそこで句切り。



「たまには恭也も一緒にどうとか言って――――――!」

「逃げるぞ、ウドンゲ」



恭也はウドンゲに最後まで言わせず逃げ出した。



「忍!後はすまないが頼んだ!行くぞ!ウドンゲ!」

「あっ、待ってください恭也〜!」



恭也はそう言い、忙しなく走って行った。

そしてその後をウドンゲが追いかけて行った。

そして残された忍達と言えば、



「「「「………………………………」」」」



話の展開に追いついて行けず止まっている様だ。

まぁ、再起動しても次の行動は解って………



「「「「え、えぇぇぇーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」」」」



………無事再起動を果たしたようだ。




















「ふむ、この辺りでいいだろう………」



忍達と別れて逃げていた恭也達だったが暫く逃げてから急に立ち止まりだした。



「それで、ウドンゲ、今日はどんな用件なんだ」

「………………やっぱり、解っちゃいましたか」



そう言いウドンゲは被っていたベレー帽を脱いだ。

するとそこにはウサギの耳がついていたのだ。



「まぁな、それで用は?」

「えぇ、今晩辺り一緒にどうかな?っと思いまして」

「ふむ………」

「今晩月がとてもよく見えてきれなんですよ、だから一緒に月見でもどうかなぁ〜、なんて」

「ふむ、それならば断る要素がまったくないのでお引き受けするとしよう」

「はいっ♪」



その言葉に嬉しそうに微笑むウドンゲ。

その様に笑みを浮かべる恭也。



「あ、そうだ恭也、夜まで時間があるからあの時言ってたタイヤキ食べさせてくださいよ」

「ふむ、そうだな」



そう言い恭也達は歩き始め………



「あっ」



………ようとしたが、突如恭也が足を止めた。




「うわっ、どうしたんです恭也?」

「ウドンゲ、耳、耳」



そう言い恭也は頭を指差した。




「あぁ、そうでしたね、いけないいけない」



そう言い脱いだ帽子を被りだした。



「頭にそれがついてるのを見られたら(俺が)何て言われるか」

「ははははは………………」



そう言われウドンゲは笑っていたがふと黙りだした。



「ウドンゲ、どうした?」

「………………恭也は、頭にこんなのがついてる私でも良かったんですか?」



過去に訊ねたことのある質問をもう一度聞いてみた。

その時は気にしないと言う風に言われた。

だが、それでも不安は払拭できなかった。



「………………ウドンゲ」



恭也は酷く優しい声で彼女の名を呼んだ。



「俺は常日頃鈍感など言われているから気の利いた言葉を言えない………………」



恭也は彼女の頬を撫でながら言った。



「だから、俺は月並みの言葉しか言えないが、俺はお前の事を愛している………それでは駄目か?」



そう言い恭也はウドンゲを抱きしめた。



「ふふっ、本当に月並みな言葉ですね」

「すまんな」

「でも、あなたの月並みな言葉だからこそ、信用できます」

「………………そうか」



そして二人は身を離し。

顔を近づけ。

そして二人は唇を――――――











「えへへへへ、なんだかまだ恥ずかしいです」




















〜おまけ〜




「あっ、そういえば恭也」

「なんだ」

「さっき師匠のこと言いましたよね」

「あぁ」

「あれ、ホントに師匠探しに来てるんですよ」

「なに!?」

「恭也〜ウドンゲ〜何処にいるのかしら〜」

「「って、来たぁ!」」

「に、逃げるぞ!ウドンゲ!」

「は、はい!」





<おわり>






あとがきと補足


WRYYYYYYYYYYYYYYYY!!堕神刹那です。
直正「………………………アシとしての直正です」
いやーやっと終わったよウドンゲ編。
直正「まぁネタだしてそれからだいぶたったよな」
そうなんだよなー、これちゃんと書き出したのは+パルック+さんからのスカーレット姉妹のリクが掲示板であったからねんだよな。
直正「で、書くんだろ?」
モチのロン!スカーレット姉妹と聞いただけでネタが出来たんだ、コレを書かずして何とする!?
直正「いやまぁ、書くこと自体には問題は無いんだが、お前長編どうすんだよ「哀しみと憎しみの連鎖」」
ギクッ!
直正「書くのはいいんだけどちゃんと書けよ?ペルソナさんの設定使用許可ちゃんともらったんだから」
あーまぁ、そっちの方はボチボチとな。
直正「注意事項のまえがき書き終えただけだろ?話完結させるまで一体どれ位の月日かける心算だよ」
まぁまぁ、そっちもホントにちゃんとするからさ。
直正「まぁ、困るのはお前だけだからいいけどな」

さいぇ今回の鈴仙・優曇華院・イナバ編は過去ウドンゲが師匠の実験から逃げていた時ふとした切っ掛けで出会ってと言う設定です。
急造なもので変なとこもあるでしょうがそれは掲示板で報告して頂きたいとおもっています。
では、今回はこの辺で、次回また読んで下されば幸いです。またお会いしましょう、さようなら。





これまた変わった設定よね。
美姫 「流石に実験されるから逃げると言うパターンはなかったわね」
あはは、まあな。だが、恭也もちゃんと言うべき時には言ってたな。
美姫 「そうね。次はどんな感じになるのかしらね」
うんうん。



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