『An unexpected excuse』

   〜四季映姫・ヤマザナドゥ 編〜




「俺が、好きなのは…………」



皆が恭也のその次の言葉を聞こうとしたその時!



「恭也ッ!」



皆が声が聞こえたほうを向くと、そこには緑色の髪に変わった帽子を被った少女が立っていた。

――――――涙目で。



「し、四季!どうしてココに!?」



その少女を知っている恭也は何時も見ている少女の様との違いに驚き訊ねるが、



「そんな事関係ありませんし、誤魔化そうとしても無駄です!」



緑色の髪に変わった帽子を被った少女、四季と呼ばれた少女は問答無用で恭也に問いつめた。



「ご、誤魔化すって一体何の事だ?」

「この期に及んでまだ白を切るつもりですか!もうあなたは有罪です!」



そして少女の瞳に浮かべた水滴は段々と零れてきた。



「ざ、罪状は、ひっく、偽証罪で、ひっく、わい、ひっく、猥褻行為で――――――!」



四季は恭也の罪状(?)を述べていくが、しゃっくりも混じりだし、本格的に泣き出しそうだった。



「し、四季――――――」



その様に焦る恭也。





チョン、チョン





背後から叩かれ、何かと思い後ろを見ると忍がアイコンタクトを送っていた。



(何か事情があるみたいだから皆連れて行くから)

(スマン)

(いいからいいから、それより後で事情聞かしてね)

(分かった)



そうアイコンタクトを済まし、忍は皆を連れて行った。



「………………四季」

「――――――ひっく、ひっく」



四季はは唯ひたすらに泣いていた。

まるで大事な物を無くしてしまった少女の様に。



「――――――ひっく、ひっく」



恭也はその泣いている少女を、赤ん坊をあやす様に抱きしめた。



「――――――四季」















「――――――少し、落ち着いたか?」



先程に比べ少し泣き止んだ四季を抱きしめながら訊ねた。



「………………グスッ、うぅ、お恥ずかしい姿を見してしまいました」



四季は泣きはらした顔を赤く染めた。



「それより四季、どうして此処に居るんだ?何時もなら向こうでまだ仕事をしている筈の時間だが」



何を隠そうこの少女、四季は閻魔様なのである。

故に彼女の仕事は霊魂を何処へ導いたりするかで何時も多忙なのだ。

しかし、



「えぇ、何時もなら小町辺りがサボったりも含めて休む暇すらないのですが、珍しくと言うか在り得ない事に真面目に働き今までの遅れを取り戻さんばかりの勢いで働いたので今日の分が終わったのです」



四季は心底不思議そうにそのことを語った。



「それで仕事が終わってどうしようか考えてたら、小町が恭也に逢いに行ったらどうかと言いまして、特に反する理由も無かったので、寧ろ私も会いたかったので、と言うか最近ご無沙汰だったりなので………………(ごにょごにょ)」



経緯を話すが段々尻すぼみになっていった四季。



「それであなたに会いに来たのですが――――――」

「忍達と話しているとこに来たんだな」

「――――――その通りです」



恭也は四季の言いたい事を代役して言った。



「――――――(ハァ)四季、アレは誤解だ」



恭也は四季に今までの経緯を話した。



「――――――と、言うわけだ」

「つまり私は………」

「大きな勘違いをしたと言うわけだ」

「はううぅぅぅぅ(赤面)」



四季は余りの恥ずかしさに赤面し、しゃがみ込んでしまった。















「――――――四季」

「はい、なんですか」

「四季は俺がお前に送った言葉を信じてくれてないみたいだな」

「いっ、いえ!そんなことはっ!」

「――――――だから、この場でもう一度言おう」

「―――え?」



そう言い恭也は四季を抱きしめた。



「きょ、恭也………」

「四季―――」





「四季、例えどんな事があろうと、俺はお前の傍から離れない、と天地神明に誓おう」

「恭也………」











〜おまけ〜



一方、四季を送った小町だが、恭也達に気付かれない距離で自分の能力を使い―――



「うは〜、恭也も恥ずかしいこと言うな〜」



―――出歯亀していた。

















<おわり>









あとがき


WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!ジョジョネタにどんどん嵌っていく堕神刹那です。
直正「アシの直正です」
作ったぜぇ、オイ、極夜さんリクエストのザナッち編。
直正「元々書こうと思っていた作品だろ」
うむ、極夜さんのおかげで完成に至ったと言うわけだ。
直正「つかおまえ、最近サボり過ぎだろ」
ぎく
直正「ゼノサーガT・U・V勢いだけで越しやがって」
KOSMOSサイコーーー!
直正「KHUもやり始めてるし」
セフィロスつえー。
直正「ってか反省しろ!」
なんでー(鼻をほじりつつ
直正「………………」


チャキッ


ザシュッ


グハッ!
直正「………またつまらぬ物を斬ってしまった」
くくくくく。
直正「なに!」
貧弱貧弱ゥ〜〜〜〜!
直正「ば、なかな!」
無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!






直正「………………気が済んだか?」
うむ、満足だ。
直正「もうこんなこと無いようにしてくれよ、行数増やすためと思われるから」
分かってる分かってる(コレで終わる心算は無いけど)。








真面目にあとがき

ふと掲示板を見るとリクが上がってました、それで勢いだけで創ってみましたが、どうでしょう?
満足していただけたなら幸いです。
因みに文中で出てきた天地神明ですが、ザナッちの役職つながりで選びました。
では、今回はこの辺で、次回また読んで下されば幸いです。またお会いしましょう、さようなら。






泣き出すなんて、ちょっといじらしいというか。
美姫 「まさに女の子よね」
うんうん。今回も東方から。
美姫 「出歯亀したのはばれたのかしら」
その辺りは自ら脳内補完をして楽しむとして。
美姫 「投稿ありがとうございました」
ではでは。



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