はじめに、このSSは完璧ご都合ENDで通ってますwリリカル終わってOVA直前って感じでお願いしますw
後オリキャラやら何やらが出てきますwそういうのが嫌いな人は見ないで下さいw
そういうのは平気!!なんだって来いやごるぁ〜!!な人はスクロールしてくださいw





絶えぬ血族〜御神の章〜

第2話

再会・普通なハプニング・意外な生き残り









道場はそう広く無く1試合出来るかどうかの広さだった。恭也は真ん中に立ち、準備運動を始めた。俺も準備運動を始めた。
「恭也…。」
「なんだ?」
俺は恭也に聞いた。
「何かの流派なのか?」
俺は当たり前と言えば当たり前の疑問をぶつけた。
「…。」
恭也は無言になり…構えた。
「…!?」
俺は驚愕した。多少我流も混ざっているのか、その構えは俺のとは微妙に違う。しかしその構えは俺と同じ流派・永全不動八門一派御神流小太刀二刀であったのだから…。
「…御神流か。」
「…なぜそれを知っている?」
俺の呟きは恭也に聞こえていた。恭也は殺気を俺にぶつけてくる…
「知っているさ…なぜなら…。」
俺は構える…恭也と少し違う構えを取って…。恭也は更に殺気を膨らまし…身体を前倒させ、弓のように右手を引くと俺に向かって駆け出した。

御神流・裏 奥義之参 射抜

俺は納刀した刀を掴み…

御神流 奥義之壱 虎切

カァァァンッ!!
木刀がぶつかり合い、悲鳴を上げる。
「はぁぁぁぁっ!!」
俺は虎切りの後、鍔迫り合いの状態で右の木刀を投げ捨て、左からの抜刀・虎切を放つ。
「っ!!」
目の前に飛んできた木刀を恭也は木刀で叩き落し、恭也は俺の目の前から消えた。
「…神速かっ!!」
俺は毒吐き、神速の領域に入る。モノクロに変わった世界で重い空間の中、彩りを失わない恭也が俺の背後に回ろうとしている。俺は回し蹴りを出し、恭也を牽制する。恭也に色が抜け、恭也の色はモノクロの色へと変わった。俺はその隙に恭也に近づき、掌底を放つと同時に回りの色も彩りを取り戻した。
「ぐっ…あ…。」
恭也は俺の掌底をまともに食らっていた。
「はぁ…はぁ…。」
俺は息を上がらせていた…恭也も苦しそうに起きあがりながら俺に問う。
「…お前は何者だ…?」
「俺は…。」
俺は言葉を濁した。恭也は口を開き…
「俺達のほかに御神流を使う者がいたとはな…。」
「…俺と同じ生き残りか…。」
「俺の旧姓は不破…美由希は御神だ…。」
「…まさか不破の一族とはな…俺の旧姓は美由希ちゃんと同じ…御神だ。」
俺はなぜ生き残ったかを喋る。あの琴絵さんの結婚式の時俺は丁度修行に出ようとタイミングを見計らっていた。親父が親族に話しかけている瞬間に俺は気配を殺し親父の財布と通帳をくすねて抜け出す事に成功していたのだ。そして電車を待っていると、突然遠くから爆発が聞こえてきたのだ。俺はその方角を見ていた…電車が来ても…ずっと…。
「と、言うわけなんだ。」
「…なるほどな…。」
恭也は半ば呆れて俺の話を聞いていた…。恭也は先にシャワーを浴びるか?と聞いてきたが俺は恭也に先に入ってもらう事にした。







「あ、直純君、いい所に…。」
突然俺は桃子さんに呼びとめられた。
「はい?なんでしょう?」
俺は桃子さんに聞く、桃子さんはニンマリと笑って俺に告げる。
「貴方ここに住みなさい。」
「…はい?」
俺は間抜けな声を出して桃子さんに聞いた。
「なぜ…?」
「だって貴方…フィアッセと…「No!!」…って何よぉ…フィアッセ〜…。」
「も…も…桃子ぉ〜!!」
「ふふふ…若いっていいわねぇ…。」
そう言って桃子さんは音も無く何処かへと消えるように移動した。…本当に人間か?あの人は…。
俺は桃子さんを追い掛けようとしているフィアッセさんに言って、シャワーを浴びに風呂場へと向かった。







「ああ、直純か…。」
「ん?恭也か…。」
縁側で出会った俺達は30分ぐらい会話をした後、おやすみ。と言い合って別れた。
風呂場に着き、服を脱いで、扉を開ける。
カララララ…
軽い音を上げて扉が開く、俺は身体を洗い、浴槽に浸かる。
「ふー…。」
俺は一息着き、浴槽の縁に腕を預ける。頭にタオルを乗せ、今日の事を思い出していた。
上せると明日がきついので上がる事にした。バスタオルで身体を拭いていると…
カラララ…
「♪〜…!!」
フィアッセさんが鼻歌を歌いながら入り…こちらに気付いた…。
「あ…。」
「…。」
気まずい雰囲気が流れる…俺は体の一部を隠し…フィアッセさんは顔を真っ赤にして…
「Nooooo!!」
「わっ、ちょっ…」
悲鳴を上げ、俺は狼狽した。







「それで、どういう事だ?」
恭也は俺を睨みながら問い詰める。フィアッセさんはまだ泣いている。俺は勿論腰にタオル一丁♪
「…いや、なんというか…。」
「う〜ん…幾らなんでもお風呂場でってのは…。」
桃子さんは勘違いをしたまま発言する。俺を見る恭也の視線にちょっとだけ殺気が強まった。…それはそうと手に持ってるのはなんだい?恭也君…。
「恭也…違うの…。」
フィアッセさんは泣き止み、俺を弁護する。
「成る程、状況はわかった。」
「フィアッセさん…すいませんでした。」
俺は素直に謝った。フィアッセさんは顔を真っ赤にしながら、
「…私も悪かったから…お互い様だよ。」
「ですが…」
「それなら…私をフィアッセって言ってくれたら許してあげる、いつまでもフィアッセさんじゃ何か違和感あるし…。」
フィアッセさ――フィアッセは笑ってそう言った。俺も苦笑しながら。
「わかりました。…フィアッセ。」
「うん♪」
そして恭也は手に持っていた小太刀を仕舞った。






恭也は、俺を部屋に呼出した。何か用か?と問うと
「お前…明日から学校に来ると聞いたが?」
「ああ、その事か…もちろん行くぞ?」
なぜなら桃子さんからその事を聞いていたんだから。恭也は更に話を続ける。
「いや、それは生徒としてなのか?」
「……生徒としてだな…。」
「……お前一体何歳だ?」
「…聞きたいか?」
俺は意地悪く言う。
「…ああ。」
「…今年で21だ。」
「…」
「そういう訳だから明日は宜しく。」
俺は握り拳を作り親指を上げる行為―――サムズアップと言う―――をする。
恭也は白くなっているが俺は放置したまま自室に向かった。






翌朝、恭也の朝の鍛錬に付き合い、シャワーで汗を流した後、制服に着替え、恭也と一緒に学校に向かった。
ブロロロロロ…
目の前を車が通りすぎる。校門の前に止まり、中からこの学校の女子生徒が出てきた。
「あ、恭也〜。」
「月村…朝はおはようだ…。」
月村と恭也が呼んだ女子生徒は恭也に抱き付…こうとしたが恭也はあっさりとそれを避け、俺を促しながら校門をくぐった。ちゃっかり後ろには月村が着いて来ていたが…。
一旦職員室に行くために俺は恭也と月村と別れた。職員室に入り、教室を教えてもらい、その教室の担任に着いて行った。
「ここで待っててくれ。」
担任の先生がそう言い、俺はその場に留まった。






教室では騒ぎ声が聞こえて来ていた。女子からは黄色い声が、男子からは落胆の声が…先生からはそれを嗜める声が…
「…はぁ。」
人知れず俺は溜め息を着いた。何が悲しくて21で高校に通わなくちゃ行けないんだろう…まあ確かに野宿していると拳銃ぶら下げた人に捕まりかけたけど…。担任に呼ばれ、教室に入る。先生の隣に立ち居るはずも無い知り合いを探すために教室を見まわす。ふと窓際を見ると後ろ辺りの席で机に知り合いが突っ伏して寝ていた。俺は心の中で溜め息を吐いた。黒板に自分の名前が書き込まれ、俺は無難に挨拶をし、恭也の後ろの席に座らされた。恭也を脅かそうとして気配を抑えて後ろの席に座る。そして一気に恭也の背後からピンポイントで殺気を出す。
「っ!?」
恭也は身構え、こちらを向く、俺は殺気をすぐに解く、恭也は俺の悪戯だと分かると構えを解き…再度夢の世界へと落ちて行った。溜め息を着くと隣の席の人が声を掛けてきたのでそちらを向く。
「初めまして、赤星 勇吾だ剣道部所属よろしく。」
「…さっきも自己紹介したが…御華 直純…よろしく。」
俺は苦笑しながら赤銅色の髪の同級生:赤星に挨拶をし、初めての学生生活を満喫することにした。






「おい、直純…。」
ゆさゆさと誰かに揺さ振られる…気配的に恭也だと思う…。
「ん…?」
俺はまだはっきりしない頭で起こした張本人を見る。恭也の黒い髪を確認し、時間を確認する。
「…12時42分…。」
「今日は学食だからな…赤星が席を取っている。早く行くぞ。」
恭也は俺の襟首を掴み、引き摺る様に俺を引っ張っていく。
〜食堂〜
「うわぁ…。」
俺はあまりの人の数に感嘆の溜め息を洩らした。
「出遅れたからな…仕方ないか…。」
恭也は俺の襟首を放すと、人波を掻き分け、目的の品をゲットし、赤星のいるだろう場所へと向かう。恭也の手には俺の分の食事もあった。
「お〜い、高町〜。」
赤星が手を挙げ、場所を知らせる。恭也もそれに気付き、赤星のいる席へと向かった。席に着くと、赤星の他に何人かの生徒がいた。リボンからして一年・二年の人らしい。しかも全員剣道部…赤星は全国クラスの腕前で、部員の信頼も厚いと恭也は俺に耳打った。俺はなるほど…と頷き、目の前のから揚げ定食に手を付けた。
「ところで高町…。」
「部活なら俺は参加せんぞ?」
「お前もやってみろって…な?」
どうやら赤星は恭也を部活に参加させたいらしく、熱心に誘っていた。恭也は首を縦に振らず、横に振ってばかりいた。
「…赤星。」
「なんだ?」
恭也は打開策を見つけ出したようで赤星に耳打ちする。赤星は俺にチラッと視線を向け…恭也に耳打ちする。
「…それでいいか?」
「ああ、だが俺も一度手合わせするからな?」
2人は俺に視線を向け…
「「剣道部に入らないか?」」
見事にハモった。











あとがき
さて、第2話終了〜w
エリカ「おめでと〜w」
浩さん、駄文で申し訳ありませぬ…( ´・ω・`)
エリカ「直純の正体が明らかに!!」
御神の生き残り〜wしかし生き残った理由が…
エリカ「そりゃ恭也も飽きれるわね…。」
そして直純は赤星の餌食にww(ぉ
エリカ「入って良いの?剣道部に…」
(・∀・)キ ニ シ ナ イ
エリカ「…さ、早速美姫お姉様の言われた通りの事を練習しましょうか♪」
え゛っ!?
エリカ「ん〜…初めてだから手加減できないかもwてへっ♪」
てへっ♪じゃねぇぇぇぇぇぇっ!!!
エリカ「さ、逝くよ〜♪」
字…字がちが…ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!
エリカ「たしか…こう利き腕を持って…」
え、エリカさん…?骨はそっちには曲がりませんよ…?
エリカ「そうしてこの日本刀で…。」
ま、待て!!流石にそれはまずいだろ!!
エリカ「いっぱい斬り付けるっと…」
イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!!
エリカ「あ、内臓出てるけど…別にいっか♪」
エリカ「作者が喋れませんので変わりに私がw感想宜しくお願いしますね〜wでわ〜w」
……。
エリカ「…美姫お姉様こんな感じでよろしかったでしょうか?」







美姫 「グッジョブ♪」
グッジョブ♪ じゃねぇぇぇ!
お、おま、お前、人様になんて事を…。
美姫 「やったのは、エリカちゃんだけど?」
いや、そうじゃなくてだな!
美姫 「グダグダ言ってると、浩もやっちゃうわよ♪」
いえ、何も文句なんかありませんよ、ええ。
さて、剣道部へと誘われた直純。
美姫 「いきなり話を変えるのね」
……えへ。
美姫 「気持ち悪いわよ!」
ぐげっ!
美姫 「さて、剣道部に素直に入部するのかしら」
それはどうだろうな?
美姫 「はやっ! もう復活してるし」
あははは。年季が違うのだよ、年季が。
美姫 「虚しい言葉ね」
……ふっ。俺も丁度、今そう思ってたところさ。
美姫 「兎も角、次回もまた、楽しみにしてますね」
待ってます。



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