はじめに、このSSは完璧ご都合ENDで通ってますwリリカル終わってOVA直前って感じでお願いしますw
後オリキャラやらオリジナル設定が出てきますwそういうのが嫌いな人は見ないで下さいw
そういうのは平気!!なんだって来いやごるぁ〜!!な人はスクロールしてくださいw
後、方言やら何やらがおかしい時がありますが笑顔でスルーしてやってくださいw













「…。」
「…。」
高町家のある一室に沈黙が続いていた…。
「…。」
「…。」
尚も沈黙が続く、沈黙と言う言葉自体が嫌いな彼女にとってこの沈黙は我慢できなかった…しかし言葉を発しようにも目の前の青年は静かに闘気を発しており、なかなか喋れる状況ですらなかった…。
「えっと…。」
彼女が口を開くと青年は目で問う。
「(なんだ?)」
彼女は口を開き、言葉を紡ぐ。
「…え〜と…直ちゃんとどういう関係なのかな〜?って…。」
彼女の口にした直ちゃんに心当たりが無いのか、青年は首を傾げる。
「直ちゃん?」
彼女は頷くと、
「そう、私を縛ってここに連れ込んだ男。」
青年はああ、と一人納得すると
「居候とその家主の息子だ。」
至って大真面目に青年は答える。彼女はチラリと部屋を見渡し、ある一部を指差し、
「これって小太刀よね?しかも御神…いえ、不破の刀…銘は確か…『八景』。」
彼女がそこまで呟くと青年は怒りを露わにし、彼女の胸倉を掴む。彼女は涼しい顔をしたまま青年の怒りの眼差しを見つめる…暑い筈の部屋の中はまるで雪のように冷たい空気に変わっていた。
「…なぜこれが八景だと分かった…。」
青年は彼女の胸倉を掴んだまま問う。彼女は少し考え込むようにし、
「教えても良いわ。でもその前にその手を離しなさいな…喋れるものも喋れ無いわ。」
そう呟いた。
青年は渋々手を離し、向かいの座布団に座りなおす。
「さて、話の前に貴方の名前、聞いていいかしら?」
「…高町 恭也。」
彼女は首を横に振り、
「言い方が至らなかったわね…なら、貴方の旧姓を教えてくれないかしら?」
恭也は探るように彼女の目を見、そして
「…不破。」
呟く。
「そう、不破の…あ、私は御神 蒼夏、好きに呼んでくれても良いわよ…できれば蒼ちゃんの方が良いけど♪」
「それはさておき早く聞かせてもらいたいものなのだが?」
恭也は少し怒気の孕んだ声で言う。蒼夏は剥れながらも口を開く。
「…さて、なぜ私が『八景』の事を知っているか…よね?」
恭也は頷く。
「…それはね…。」
蒼夏が焦らすように区切る。
「…私が美影の従姉妹だから♪」
空気が凍る。たっぷり一分経ち、恭也はゆっくりと溜め息を吐いた。
「あ、もしかして疑ってる?」
蒼夏はにこにこしながら恭也に問う。恭也は更に溜め息を吐き、ああ。と頷く。
「う〜ん…証明する物…写真とかは持ち歩かないしなぁ…。」
うんうん唸りながら蒼夏は頷き、恭也に指を突き付け、
「なら私と勝負しなさい!!」
笑顔で宣戦布告をする。














「ふ〜。」
俺はその辺の地理を記憶しながら街を疾走する。もう遅い時間なのに所々明かりがついていた。ある家の前では緑色の髪を横に纏めた日本刀を持った女の子に追い掛けられている少年も居たしな…。何か『え、エリカやめろぉ!!流石に近所迷惑だろ!!』とか『黙って私に斬られなさぁ〜い!』とか聞こえたが気のせいだろう。
暫く疾走し、少し坂になっている道を登りきった俺の目の前に広がったのは大きいペンションのような建物であった。
「でかいな…。」
流石にこれ以上踏み込む訳にもいかず、俺は引き返そうと来た道を戻る。少しして、遠くから白い人影が近付いてきた。
「…ここの住民か?」
俺はそのまま横を摺り抜けようと少しペースを上げた。丁度すれ違う瞬間に人影は、俺を殺気を孕んだ目で見る。
「君、ここでなにしちょるか?」
女性の声。俺は少し進んで立ち止まると、
「…まあ、散歩…かな?」
苦笑しながら答える。更に殺気が膨れ上がる。
「…君は何物かね…?」
俺の正体が分かったらしく、肩に背負っていた竹刀袋から刀を抜き放ち、眼前に構える。
「…ん〜…ま、それは秘密って事で…。」
苦笑しながらも俺は腰に差していた小刀を抜き放つ。
俺達の前に夏の風が吹きつけた。














「装備は木刀、体術有りの飛針、鋼糸無しでいいわよね?」
蒼夏はさっさと試合方法を決めつけ、恭也を押して道場へ向かった。
「…はぁ。」
道場には入り、あまり乗り気では無いらしい恭也は木刀を2本掴み、腰に差す。蒼夏は右手に木刀を一刀持ち、腰に一刀差す。
一瞬にして道場の中を殺気が埋め尽くした。おもわず恭也は腰の一刀を抜き放った。
「これでやる気が出たかしら?」
蒼夏は微笑みながら目の前の恭也を見据える。恭也は油断しきっていた自分を恥じ、喝を入れ直した。
「…。」
「…。」
沈黙、蒼夏の殺気に当てられ、恭也は無意識にじりじりと後退していた。
「掛かって来ないのかしら?」
恭也は自分が後退していることに気付き、歯を食い縛る。
「…」
今言葉を発したら自我を保っていられない、そう確信めいたモノを抱きつつ、恭也は抜いていた右の一刀を弓の弦のように引き絞る。
「ふぅん…そう来るか…。」
蒼夏は邪笑を浮かべると、恭也と同じように射抜の構えを取る。
「でも勝つのは私よ?」

御神流 裏 奥義之参 射抜

2人はほぼ同時に動き出し、一瞬にして相手の立ち位置に立っていた。
「…ぐ…。」
びりびりと痺れる恭也の腕、その先を見ると持っていた木刀が柄から先が粉々に吹き飛んでいた。
「まさかその若さで神速を使うとわね〜…油断したわ…。」
蒼夏は苦笑しながら自分の木刀を恭也に放る。
恭也はそれを受け取り、見た。
「…な…。」
その木刀の柄が蒼夏の握力で抉れていたのだった。
「つい本気で握り込んじゃった…。」
ドンマイドンマイと言いながら蒼夏は何時の間にか抜いていたもう一刀の木刀を元の場所に直した。恭也は青い顔をしたままその柄の部分を見つめていた。










「はぁ!!」
上段からの振り下ろしに俺は横に跳ぶ事で避ける。蒼い長髪の女は追撃として力任せの横薙ぎを振るう。
「お…ととと…?」
咄嗟に横に構えた小刀が宙を舞った。俺は一旦間合いを空け、相手を見る。
「…観念し…。」
女は刀を青眼に構え、霊気を集中させる。
「…神気発勝…」
刀に霊気が通り、赤い炎となって刀に纏わりつく。
「…ここで死ぬわけにはいかないんだけどなぁ…。」
俺は呟き両手に力を込める。
「真威!!楓陣刃!!」
霊気の塊が直純目掛けて飛んでくる直純は目を閉じそして…
「仕方ない…か…。」
直純の姿が消えた。














あとがき

はいw完成〜w
暴かれた蒼夏の正体は美影の従姉妹!あの一族は不老か!?そして直純の正体は…ってあれ?エリカが居ない…?(キョロキョロ
セリカ「……。」
あ、あれに見えるはエリカの妹のセリカちゃん!
セリカ「…はい。」
ん?なに?手紙?
セリカ「…エリカお姉ちゃんから。」
エリカから?何々…
エリカ『ちょっとの間、美姫お姉様に教えを請いに行こうと思ってるからセリカをよろしく♪  P.S くれぐれもセリカに猫を近づけないように、近付けたら殺すわよ?』
……また勝手なことをぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!
セリカ「…いつもの事。」
あああぁぁぁぁ〜…浩さんに迷惑を掛けてないだろうか…それとも浩さんをやっちゃってないだろうか…。
セリカ「…それはそうと次回は?」
それはそうとって…じ、次回…?…エヘ♪
セリカ「…考えて無いの?」
う、うん…そうなんだぁ〜…エヘへ…。
セリカ「……さっさと書く。」
は、はぁ〜い…( ´・ω・`)
セリカ「…自己紹介が遅れました。エリカの妹のセリカです。(ペコリ」
と、取り敢えず浩さん、エリカをよろしくお願いします〜即刻追い出してもいいと思いますので。
セリカ「…そこ、さっさと書く。」
で、でわ〜。
セリカ「それではまた次回でお会いしましょう。」



………………………………。
美姫 「既に遅い忠告よね」
エリカ 「とっても参考になりました♪」
美姫 「そう言ってもらえると嬉しいわ。私も、技を披露した甲斐があるっていうものよ」
エリカ 「はい! 私も帰ったら、すぐにでも実践してみます!」
美姫 「うんうん。頑張るのよ」
エリカ 「はい!」
美姫 「まあ、それはそうと、暫らくはゆっくりしていきなさい」
エリカ 「では、お言葉に甘えて」
美姫 「蒼夏の正体が美影の従姉妹だったなんてね〜」
エリカ 「本当に驚きですよね」
ああ、驚きだな。
美姫 「エリカも知らなかったんだ」
エリカ 「ええ。次回も、どうなるのか分からないし」
美姫 「それはそれで、楽しみじゃない」
そうそう。次回が今から楽しみだ。
直純の正体も気になるしな。
美姫 「相手が薫みたいだから、やっぱり…」
まあ、その辺は次回以降のお楽しみとして。
エリカ 「って、何で普通に会話に加わっているんですか!?」
うん? どうかしたのか、エリカちゃん。
エリカ 「どうかしたのか、じゃないですよ!」
美姫 「どうしたのよ、そんな大声をだして」
エリカ 「って、美姫お姉様も凄く普通の反応だし!?
     なに? なに? 私の反応の方がおかしいの?!」
エリカちゃんは愉快だね〜。
美姫 「本当ね〜」
エリカ 「えっ、え!?」
美姫 「こんなぐらいで驚いてたら駄目だって」
エリカ 「う、噂は聞いてたけれど、ここまで人外だったなんて」
何の話だ?
美姫 「何でもないわよ」
エリカ 「な、何でもないです」
そうか。それじゃあ、今回はこの辺で。
美姫 「そうね。次回も楽しみに待ってますね〜」
ではでは。



頂きものの部屋へ戻る

SSのトップへ