はじめに、このSSは完璧ご都合ENDで通ってますwリリカル終わってOVA直前って感じでお願いしますw
後オリキャラやらオリジナル設定が出てきますwそういうのが嫌いな人は見ないで下さいw
そういうのは平気!!なんだって来いやごるぁ〜!!な人はスクロールしてくださいw
後、方言やら何やらがおかしい時がありますが笑顔でスルーしてやってくださいw
あと、一臣さんや静馬さん等の御神宗家、不破家の方々の設定はほぼオリジナルとなりますのでご注意をww







絶えぬ血〜御神の章〜


第十三話  視線



















神速の領域にいながらも士朗は未だに手に握る小太刀を振るおうとはしない。
ただ、直感的に彼はある危機を想像…いや、先読みしたと言った方が正しいか…。
それは目の前のざから等では無く、もっと他の…そう、明らかに自分達よりも数段レベルが高いであろう者の存在…。
ここに侵入するまでは全く感じなかった気配が一つ…何処からか発せられていたのだ。
それはまるで士朗の行動を逐一観察している様に見受けられ、神速の領域に居ながらもその視線が外れることは無かった。
ふと目の前でゆっくりと長刀を振るうざからの姿が眼に入る。
士朗はこれ以上の思考を中断し、右の一刀を振るう。







ざからの持つ長刀の刀身に徹を叩き込み、僅かに軌道をずらすと士朗は神速の領域から抜け出し、左の一刀を抜き放つ。



御神流


奥義之壱


虎切



ざからの手元を狙った虎切。
しかしそれはあたかも陽炎を斬ったかの様に何の手応えも無くざからの身体を通り抜けた。
「なっ!?」
驚愕に揺れる士朗。
しかしそれも一瞬、危険を感じて咄嗟に後ろに跳躍する。
ズガンッ!
先刻まで士朗が立っていた場所にざからの長刀が振り下ろされ、物凄い音と共に地面を抉る。
「…あ…ぶね…。」
咄嗟に後ろに跳ばなければ今頃自分がどうなっていたかを想像し、冷や汗が士朗の頬を伝う。
「…出鱈目だな…。」
軽口を叩きながらもその頬は引き攣っていた…。















「…静馬さん。」
「ん?なんだい?一臣…。」
先程の士朗とざからの攻防を見ていた二人。
そんな最中、一臣が不意に口を開いた。
「…トイレって、何処でしたっけ?」
「……。」
こんな時に何を言ってるんですか…。と言った様な表情で美沙斗が一臣を見る。
しかし何となく一臣の言いたい事が分かった静馬は一つ頷くと口を開く。
「…確か…其処の廊下の突き当たりにある階段を下って2番目の交差地点で左、更に三つ目の十字路を右…そして其処にある階段を更に下りて真っ直ぐ行った所だったな…。」
「…其処までの道のりは分かり難いな…と、いうわけで静馬さん、着いて来て下さい。」
「…わかったよ。」
静馬の細かい説明が分からなかったのか一臣は眉毛を八の字に曲げると静間に着いて来て欲しいと頼む。
呆れる美沙斗を他所に静馬はそれを了承すると、二人揃って歩き出した。












「…全く…一臣さんったら…。」
溜め息を吐きながらも美沙斗は目を細める。
「…美由希、第二陣が来た様だよ…。」
「え…?」
恭也を助けようと瓦礫に近付いて行こうとする美由希…しかし突然現れた身体中に刺青を刻み込んだ奇妙な格好の大男が美沙斗と美由希の前に立ち塞がっていた。















「(厄介だな…。)」
そう考えながら士朗は闘いを…殺し合いを楽しんでいる自分に対しての苦笑を浮かべる。
「(やっぱ俺も不破だな…。)」
不破に生まれ、不破として育った士朗、幾度こんな自分を恥じたか…幾度こんな自分を殺したいと思ったか…それは彼にしか分かり得ぬ事である。
『不破は何処まで行っても不破なんだ…。』
かつて自分の息子に対して言った言葉…。
そしてそれを体現している自分がいる事に…士朗はどれだけ苦悩しただろうか?
しかしそんな考えも振り切る様に士朗は頭を振り…小太刀を納刀する。
「さぁて…そろそろ決着を決めようか…。」
獰猛な笑みの下に苦悩の色を隠しつつ…士朗は前屈し、腰ダメに構える。
対するざからは長刀を掲げたまま腰ダメに構える。
互いに最後の一撃。
それが分かっている故に互いに牽制し合い、隙を探りあう…。

ゆっくりと…だが確実に二人の距離は縮まっていく…。














あとがき

完成〜w
エリカ「おめでと〜w」
あぁ、またしても駄文で申し訳ありません〜…orz(土下座
エリカ「本当に申し訳ありません!…後でこのアホをシバいておきますので!!」
…シバかれるの…か…。
セリカ「…(くいくい」
エリカ「ん?どうしたの?セリカ…。」
セリカ「…お姉ちゃんに…荷物…。」
エリカ「あら?そう?ちょっと見てくるわね〜。」
セリカ「…お兄ちゃんにも…。」
え?ウチにも…?…あ…浩さんからの…お茶菓子…ありがとうございます!!
セリカ「…(ウズウズ」
…せ、折角貰ったし…食べようか?
セリカ「うん♪」
エリカ『こ…これはっ!!』
…壁1枚挟んだ向こうから何か聞こえる気がする…。
セリカ「…(モグモグ」
…何故かとてつもなく嫌な予感がするなぁ…逃げるか…。
エリカ「さぁ!時雨!!早速実験台に…って!何処行ったぁぁぁぁぁっ!?」
セリカ「…お兄ちゃんなら…ついさっき出て行ったよ…?」
エリカ「なんですってぇ!?…うぅ…折角…美姫お義姉様から戴いたこの二刀の試し斬りをしようと思ったのに…」
セリカ「…お財布と自転車の鍵…ここにあるから戻ってくると思うよ…?」
エリカ「…それもそうね…ふふふ…まぁ…ゆっくり待ちましょうか…。(邪笑」
セリカ「…それでは…また次回に…。」
エリカ「さようなら〜w」



……お茶菓子を送るしか出来なかった僕を許して。
美姫 「ふふ〜ん♪ ああ〜、このお煎餅さいこう〜」
あの〜。所でつかぬ事をお伺いしますが…。
美姫 「なに?」
何で、俺は縛られているんでしょうか。
それも、ぐるぐるのす巻きに。
美姫 「だって、アンタ人が送ろうとした剣を勝手に外に出してたでしょう」
いや、だって、それはねえ。
美姫 「だから、お仕置き。駄目でしょう、勝手に人様に送る荷物を開けたりしたら」
いや、だから、それはねえ。
美姫 「そんなに、あの剣が欲しかったんなら、言ってくれれば良いのに」
いやいやいや。別に欲しくないから。
美姫 「まあ、あれとは違うけれど、代わりの剣をたっぷりと味わせてあげる♪」
そういう意味で欲しいと言う奴がいるか!
って、言うか、何ですか、その鋭い切っ先は!
って、待て待て!
美姫 「あ、そうそう。士郎が感じた視線って何だと思う?」
何だ、突然。と言うか、この状況でそれを考えろと。
美姫 「ちっちっちっち…」
って、何だその音は。
と言うか、それにあわせて切っ先を下げるな!
待て待て! 今、今考えているから。
……や、やっぱり、ここに来ての視線なら、新たな敵とかだろう。
美姫 「そんな大まかにじゃなくて、もっと細かく」
って、無理じゃー! そんなの無理!
って、や、いや、やめっ、やめ……うぎょがぁわぁっちょみょんぴあーーー!!
美姫 「クスクス。そして、誰も居なくなった……、なんてね♪
     それじゃあ、次回も楽しみにしてますね〜」



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