*

 ――200X年8月3日

 この日、一人の少女が歌手として佐伯レコードからプロデビューを果たした。

 芸名『alice――アリス――』。

 世紀の歌姫こと、ティオレクリステラの認める期待の新人。

 CSS出身で天使のソプラノと称される椎名のコンサートにゲストとして出演し、

 彼女に負けない美しく澄んだ優しい歌声で多くの聴衆を魅了した。

 新人故の技術的な荒さは見られるものの、その歌は人々の心に届く素晴らしいものだ。

 若き歌姫の今後の成長に期待するとしよう。

  ―― 200X年8月4日付 東海新聞芸能覧より抜粋 ――

   *

  トライアングルハート〜天使の羽根の物語〜

  第2章 summer night memories

  10 将来の夢は……

   *

 ――パンッ、パンッ!

 さざなみ寮の庭に鳴り響く盛大なクラッカーの音。ここでは今、アリシアの歌手デビューを祝うパーティーが開かれていた。

 例によって耕介、真一郎、小鳥を中心とする料理人が腕を振るい、彼女のデビューを祝いに集まった人たちにそこらの料理店では味わえない程の美味な料理を振舞っている。

 普段はあまり料理をしないティナも、大事な妹のお祝いだからと言って今日は作る側だ。

 アリシアや雪と一緒に耕介に教えを請うていた彼女だが、まったく出来ないというわけではない。では何を習っていたかというと、それは味噌汁や煮物といった日本の料理だ。この世界に来て和食という文化に初めて触れたティナはその素晴らしさに感動し、耕介の料理の腕前も手伝ってすっかり虜になってしまっていたのだ。

 ――この美味で素晴らしい料理を是非とも自分の手で妹に食べさせてやりたい。

 重度のシスコンとして知られる彼女がそう思うのは必然というものであろう。

 だが、一口に和食と言っても奥が深く、とても一朝一夕というわけにはいかなかった。

 レシピ通りにやれば普通に食べられるものは作れるのだが、それで満足するティナではない。

 大切な妹だからこそ、中途半端なものは食べさせられない。

 しかし、上流階級出身の彼女の舌は中々に肥えているようで、満足させるのは難しかった。

 そんなティナをして舌鼓を打たせる耕介や小鳥の料理の腕前はかなりのものであると言える。

 俄仕込みの素人料理ではどうやったってこの二人を越えることは不可能だ。

 それでもやれるだけのことはしようと思い、本職の料理人に助けを求めたという次第である。

 ティナが耕介から料理を習い始めておよそ2週間。

 努力の甲斐もあって、その実力は確実に上がってきていた。

 恭也たちとの鍛錬やプログラマーとしての仕事の合間に取り組んだ料理の修業である。

 それほどの時間を費やせたはずもないのだが。

 これも愛の成せる業かななどと、味見をした耕介は冗談交じりに言ったものだった。

 一方、もう一人の愛に燃える少女はというと……。

「どうですか?」

 自分の作った料理を口にした真一郎へと、不安と期待の入り混じった視線を向ける雪。

「…………」

 それに対して、真一郎は箸を銜えたまま何も答えない。

「あ、あの……、真一郎さん?」

 あまりに反応がないので心配になって雪が再度声を掛ける。

 真一郎はゆっくりとした動作で手にしていた皿と箸をテーブルの上に戻すと、その場で意識を失った。

   *

 気がつくと、真一郎は何故か木陰でさくらに膝まくらをされていた。

「……あれ?俺、どうしたんだっけ……」

 軽く頭を振って身を起こそうとする。

「気がつきました?」

「おわっ!?

 不意に上から降ってきた声に、驚く真一郎。

「さ、さくら、なんてことを。いや、嬉しいけど、彼女がいる身としてはまずいっていうか」

 自分の状態を知ってしどろもどろになる。とりあえず、慌ててその場を離れたのは正解だ。

「その彼女の手料理を食べて気を失っちゃったのはどこの誰かな」

 立ち上がった真一郎へと小鳥の冷たい一言が飛んでくる。

「まったく、信じられないよ。真一郎がそんなデリカシーのない人だったなんて」

「うっ……、あ、あれは、なんていうか……」

 同調して言葉を投げてくる唯子に、真一郎は助けを求めるようにさくらのほうを見る。

「…………」

 彼女は何も言わないが、その表情は聊か硬いものになっていた。

「あの後、雪さんは具合悪いって言って部屋に戻っちゃうし、本当何やってんだよ」

「何っ、それ本当か!?

「う、うん、何か顔色あんまり良くなかったし、真君ちゃんと後でフォローしなきゃダメだよ」

 血相を変えた真一郎に詰め寄られ、小鳥はたじろぎながらもそう答える。

 それを聞いた真一郎は、さくらに一言謝ると返事も聞かずに駆け出していった。

 そんな幼馴染の姿に、唯子と小鳥は顔を見合わせると疲れたように溜息を漏らす。

 そして、謝られたさくらは相変わらず硬い表情のままだった。

 そこに照れた様子はなく、また彼女自身は別段真一郎のことに呆れているわけでもなかった。

 ただ、宴会場と化したさざなみ寮の庭の一角へと視線を向け、思考を巡らせている。

「彼女、蛍川一夏――ほたるがわいっか――さんでしたっけ」

 さくらは難しい顔をしている彼女を見て寄ってきた薫へと、小声でそう尋ねる。

「ああ、彼女がどうかしたとね?」

 問われた薫はそれに頷きつつ、話題の人物へと目を向ける。

 二人の視線の先には数日前の夜、蛍に伴われて現れたあの少女の姿があった。

 岡本みなみか鷹城唯子がもう一人増えたようなその健啖ぶりに、さすがのさくらも息を呑む。

「彼女、少し変わっていると思いませんか?」

「あ、ああ、でも、岡本や鷹城さんもあれくらいは食べるだろうから」

「い、いえ、そういう意味ではなくてですね」

 微妙に目を逸らしつつ頓珍漢なことを言う薫に、さくらは思わず冷や汗を浮かべた。

 否、認めたくないという気持ちは分からないでもない。

 寧ろ目の前の光景はさくらにとっても酷く信じ難いものだった。

 驚異的な速さで消えていく料理の山はそれを食している人間の許容量を遥かに超えて膨大だ。

 しかも、それをしているのが小鳥と同じか少し小さいくらいの身体の持ち主というのは……。

「「ありえん、ませんね」」

 二人の声がきれいに重なる。

 その声が聞こえたのか、一夏は食べる手を止めると笑顔でこちらに小さく手を振ってきた。

 それに毒気を抜かれた二人は思わず顔を見合わせると、どちらからともなく苦笑を漏らす。

「お料理食べましょうか。せっかくのお祝いですし」

「そうだね」

 自然な笑みを浮かべてそう言うさくらに薫も頷き、二人はテーブルのほうへと歩いていった。

 夜の一族の中でもそれなりの発言力を持つさくらと、神咲一灯流の正当伝承者である薫。

 それぞれの立場から出会った当初、この二人の間には常に緊迫した空気が漂っていたものだ。

 だが、岡本みなみを通じて共通の友人が出来てからはそんな関係も徐々に改善されていった。

 裏社会の血生臭い事情も、このさざなみという場所は暖かく包み込んで溶かしてしまう。

 おかげで今ではお互いを理解し、良き友人関係を築けているようだ。

   *

 即席のステージでは、さざなみの誇る歌姫たちがその美しい歌声を披露していた。

 今日の主役であるアリシアはもちろん、もう一人のシンガーであるゆうひもノリノリだ。

 そのゆうひに半ば拉致される形で連れてこられたフィアッセの姿もそこにある。

 珍しく壁にぶつかっている彼女を見兼ねて、というのが言い分らしいが真相は定かではない。

「案外、一人だと迷子になるからだったりして」

 話を聞いた咲耶が冗談めかしてそう言ったが、割と真実だったりするので周囲は笑えない。

 言われたゆうひ自身も引き攣った笑いを浮かべながらこっそり逃げていたりする。

 とまあ、そんなこともあったが、さざなみの宴会は概ねいつも通りに盛り上がっていた。

「お疲れ様。はい、アイスティーだよ」

 何曲か歌い終えて自分の席へと戻ってきたフィアッセに、知佳がそう言ってグラスを渡す。

「ありがとう」

 礼を言って差し出されたグラスを受け取ると、フィアッセは一息にそれを呷った。

 さすがに何曲も続けて歌えば喉も渇くというものだ。

 渇いた喉を潤すと、フィアッセはグラスをテーブルの上に置いて一息吐いた。

「な、何か、酔っ払いのおじさんみたいな飲み方だね」

「フィアッセ、一応お嬢様なんだからそういうのは止めようよ」

「ええ、別に普通だと思うけど?」

 そのあまり上品とは言えない飲み方にリスティが苦笑し、知佳が慌てたように窘める。

 二人から言われたフィアッセは少し唇を尖らせて反論するが、あまり取り合ってくれない。

「まあ、フィアッセが庶民的という意見には俺も賛成だがな」

「恭也まで。もしかして、彼女でも出来た?だからわたしに冷たいとか」

「なっ!?

 冗談半分で泣き真似をしながらそう聞いたフィアッセに、恭也は思わず絶句してしまった。

「あれ、もしかして図星だった?」

 意外な幼馴染の反応に、思わず目をぱちくりさせるフィアッセ。

「そういえば恭也君。最近、咲耶と仲良いよね」

「い、いえ、咲耶さんには勉強を見てもらっているだけで、決してそのような関係では」

「ふぅん、怪しいな」

「何々。恭ちゃんがどうかしたの?」

 知佳に指摘され、必死にごまかそうとする恭也。しかし、表情を取り繕いきれていない。

 それに気づいたリスティが不審げな目を向け、話を聞きつけた美由希が何事かと寄ってくる。

 日頃から常に冷静であるよう努めている彼だが、今回ばかりは見事に失敗してしまっていた。

 なまじ免疫がないだけに、男女関係の話題ではどう対応すれば良いか分からないようである。

 そこへ、噂の彼女が追加の料理を持って現れる。

「楽しそうだね。何の話をしてるの?」

 料理の載った皿を恭也の前に置きながら、にこにこと笑顔で聞いてくる咲耶。

「えっと……」

「知佳、この際だから本人に確かめてみようよ。それが一番手っ取り早いんだし」

「それもそうだね」

 直接聞くのはどうかと躊躇う知佳をリスティがそう言って促し、知佳もそれに頷いた。

「あの、恭ちゃんと咲耶さんって付き合ってるんですか?」

 尋ねたのは美由希だった。

 恭也とは義理の兄妹で、密かに想いを寄せていた彼女は内心かなりどきどきしていたりする。

 そんな美由希の気持ちを察してか、咲耶は隠すことなくあっさりとそれを肯定した。

「うん。そうだよ」

 意外なほどあっさりと肯定され、それでもやっぱりという空気が知佳たちの間に広がる。

「ごめんね。でも、こればっかりはわたしも譲れないから」

 落ち込む美由希の肩にそっと手を置きながら、優しい笑顔を浮かべて咲耶は言う。

「良いんです。わたしは妹だし、恭ちゃんが幸せなら」

 そう言って健気に笑って見せる美由希の姿を見て、放っておける咲耶ではなかった。

 肩に置いていた手を背中へと回してそっとこの小さな妹を抱きしめる。

 この子にこんな表情をさせているのが自分だと思うと、咲耶はどうしても胸が痛くなる。

「まったく、小学生にそんなこと言わせるなんて、君も中々に罪作りな男だね」

 事態についていけずに呆然としている恭也へと、リスティが呆れたようにそう声を掛ける。

「聞いたぞ」

 不意に後ろから伸びてきた腕に首を絡まれ、恭也はハッと我に返った。

 すぐ耳元で聞こえたのは嫌というほど聞きなれた女性の声。誰なのかは確かめるまでもない。

 それでも一分の望みを掛けて振り返ると、その希望はあっけなく崩壊した。

 そこには酒瓶を手に、ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべている真雪の姿が。

 この人物がこの手の話題を聞き逃すはずがないのだ。

 この後、二人がとことん酒の肴にされたことは言うまでもない。

   *

 天井知らずに盛り上がったさざなみの宴会も料理が尽きれば次第に沈下の途を辿る。

 あたりが夕闇のオレンジに包まれる中、真一郎は雪の部屋から外の様子を眺めていた。

 彼が様子を見に来たとき、雪はベッドの上に上体を起こして休んでいた。

 思っていたほど酷そうではなかったものの、それでも顔色はあまり良いとは言えなかった。

 その原因が自分にあるのだと思った真一郎は彼女に頭を下げて謝った。

 彼女が自分のためにと作ってくれた料理。

 それを食べて感想の一つも返せないどころか、気を失ってしまうなんて彼氏としては最低だ。

 料理を差し出した後、雪は恥ずかしそうにしながらすぐに手を後ろに隠した。

 その指が絆創膏だらけだったのを見てしまっているだけに、真一郎は尚更申し訳ない気持ちで一杯になる。

「あの、料理のことはあまり気にしないでください。半ば予想してましたし」

 なかなか頭を上げない真一郎に、雪はあたふたしながらそう言った。

「え?」

「あ、いえ、何でも」

 何か不穏当な発言があったような気がして顔を上げた真一郎に、雪がそう言って手を振る。

 まさか、卒倒する可能性を視野に入れていたとは口が裂けても言えない。

 最初のアイス味噌汁からしてかなり不味い代物だったのだ。

 愛があれば大丈夫などと淡い期待を抱いていたが、どうやら奇跡は起きなかったようだ。

「とにかく、わたしが気分が悪くなったのは真一郎さんのせいじゃありませんから」

「本当か?」

「いえ、ある意味では真一郎さんのせいなんですけど……」

 視線をそらしつつ全く逆のことを言う雪に、信一郎は頭に疑問符を浮かべる。

「あ、あの、怒らないで聞いてもらえます。実は……」

   *

「えーーっ!?

 さざなみのリビングに驚きの声が響き渡る。何と、雪は妊娠していたのだ。

「だ、だって、雪さんあのとき大丈夫だって言ったじゃないですか!?

 驚きのあまり、ついうっかり口を滑らせてしまう真一郎。

「それじゃ、相川君との子供で間違いないんですね」

 全員を代表して比較的落ち着いている愛がそう尋ねる。

「は、はい……」

 恥ずかしそうに頬を染めながら頷く雪。それを受けて真一郎は思わず頭を抱えた。

「あの、すみません。言おう言おうとは思っていたんですけど、きっかけが掴めなくて」

「ったく、驚かすなよな」

「でも、良かったじゃないですか。おめでたですよ」

「いや、単純に喜べないでしょ。真一郎君はまだ未成年なわけだし」

「そうそう。大学とかどうするつもりなの?」

 申し訳なさそうにそう言う雪に、真雪が疲れたように溜息を漏らす。

 愛は例によってどこかずれたことを言って耕介に突っ込まれている。

 それに便乗する形で、小鳥が未だ頭を抱えている真一郎に現実的な問題を指摘する。

「そのあたりはこれから二人で話し合って決めるよ」

「お、責任取る気だな」

「まあ、本当に雪さんとはじっくり話し合う必要がありそうですけどね」

 茶化す真雪に、真一郎はそう言ってチラリと雪のほうを見る。

「はぅ」

 視線を向けられた雪は、その話し合いとやらの場を想像して小さく呻いてしまった。

「でも、赤ちゃんかぁ……。良いな〜」

 羨ましそうにそう言いながら、無意識のうちに自分の下腹部へと手を当てる知佳。

 そんな妹の行動を見て、真雪がジロリと耕介を睨む。

「おい、まさかおまえらもだなんて言うんじゃないだろうな」

「い、嫌だな、真雪さん。俺らはまだそんなとこまで行ってませんって」

「どうだかな」

 まるで説得力のない耕介のその言葉に、真雪はふんとそっぽを向いた。

「でも、知佳の場合は今のままだと難しいと思うわ」

 自分の行動に気づいて赤くなっている知佳へと、ティナがそう声を掛ける。

「少し調べたけど、HGSの出産例って世界でもまだほとんど報告されていないそうじゃない」

「あ、うん。そうらしいね」

「その中でも成功したって記録はごく僅か。そもそも出産出来る年齢まで生きられないのね」

 そう言ったティナの表情は心なしか暗いものになっていた。

 彼女のいた世界にもHGSに似た疾患はあったが、それは決して不治の病ではなかった。

 それでも難病であることには変わりなく、設備の整った病院でしか治療出来なかったのだが。

 発展途上地域や紛争地帯では治療を受けられず、幼くして命を落とす患者が多くいた。

「遺伝性の疾患だけに、生まれてくる子供もHGSの可能性が高いし、そもそも今の知佳の身体じゃ出産に耐えられるかどうかも不安だわ」

 考えられる大まかな懸念事項を挙げた後、でも、とティナは付け加える。

「それはあくまで今のまま出産に臨むならの話。HGSが完治した後でなら何ら問題はないわ」

「でも、HGSが完治したなんて話は聞いたことないよ」

「ええ、残念ながらそんな事例は報告されてないわね」

「でしょ。既に発病しちゃってる遺伝子疾患を治療するのは難しいって矢沢先生も言ってたし」

 そう言って落ち込む知佳に、ティナはニヤリと意地の悪い笑みを浮かべた。

「でも、それって全部この世界での話よね?」

「あ」

「わたしとアリスは元は違う世界の住人よ。そして、わたしたちの世界では……」

「まさか!?

「治せるのか、HGSが!?

 ティナの言葉に、話を聞いていた全員が驚きの声を上げる。

 それに満足そうな笑みを浮かべて頷くと、ティナは立ち上がって説明を始めた。

   *




  あとがき

龍一「人が大勢集まる宴会は書くのが難しい」

知佳「御剣さんや瞳さん、十六夜さんに七瀬さん」

龍一「今回出番がなかった人たちだな」

知佳「他にもみなみちゃんとか美緒ちゃんとか望ちゃんとか」

龍一「いや、嫌いじゃないんだ。ただ、出しそびれたというか」

知佳「理恵ちゃんと牡丹ちゃんは?呼んでなかったら後で文句言われるのわたしなんだけど」

龍一「構成の段階ではちゃんといたはずなんだけどな(汗)」

知佳「自然消滅したと」

龍一「ま、まあ、今後ちゃんと出番を作るからファンの人にはそれで勘弁してもらうってことで」

知佳「みかちゃんとか未だに名前すら出てないし」

龍一「いっそのこと鹿児島の神咲本家に行ってるって設定にしておこうか?」

知佳「いや、わたしに聞かれても。それより、今回のあれ。HGSが治るって本当なの?」

龍一「ああ。ただ、やっぱりリハビリとかは必要だけど。そのあたりはまた次回ってことで」

知佳「でも、そうなるとわたしの国際救助隊行きはどうなるの?」

龍一「さて、どうなるんだろうね」

知佳「ちょっと!?

龍一「では、また次回で」

知佳「逃げるな」

   *

 

 





めでたい事が発覚しまくる宴会。
美姫 「最後の最後で爆弾発言が!?」
HGSの完治。
果たして、本当に可能なのだろうか。
美姫 「次回が気になるわね」
もし、可能だとして知佳はどんな選択をするのか。
美姫 「次回も楽しみにしてますね〜」
ではでは。



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